TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

発表項目:プレミアムブランドの生産・出荷基準とブランドネームが決定しました

 それでは、定例会見を始めます。
 まず最初に、新しい佐賀県のプレミアムブランドの生産、そして出荷の基準、あわせてブランドネームが決まりましたというお知らせでございます。
 佐賀県が誇るいいもの、佐賀牛ですとか佐賀ノリでございますとか、こうしたものについては、例えば、「佐賀牛」という名前そのものがプレミアムブランドになっています。基本的に、A5の品質のものでしかこういう名前を使うことができません。
 また、佐賀ノリについても、特に「佐賀海苔有明海一番」というブランドについては、1万枚の中に3枚ぐらいしか選ばれないという、非常に超プレミアムブランドになっていまして、こうしたいいものというものを通じて、佐賀県の情報発信をしていきたいということを現在の県の総合計画の中でも位置づけをしているところです。
 今回、私たちは、ミカンとイチゴのこの2つについて新しくプレミアムブランドをつくることにいたしました。そして、洗練された表現や戦略によって、この佐賀のものっていいよねという感じに持っていきたいと思っています。
 今回選んだプレミアムの“さがみかん”、名前はまた後ほど発表いたしますけれども、その生産と出荷の基準をまずお話し申し上げます。
 まず、“さがみかん”でありますけれども、根域制限高畝マルチ栽培といったものを初めとする特別な栽培方法で、品質が比較的確保できて安定してできるもの、そういった栽培方法をとることとしています。そして、11月中旬から3月下旬までということにしておりまして、糖度は14度以上、酸度は1%以下、そして階級はL、Mということで、非常に厳しい、高い基準になっています。逆に、これだけの基準を満たしたものであれば、どのお客様がお手に取っていただいても、あるいは召し上がっていただいてもおいしいという評価をいただけるものと考えています。
 我が国の中でも、最も厳しい基準とも言えるこうしたものを実際にマーケットに供給していくことによって、日本のミカンの中でも一番おいしいミカンだと言っていただけるようにしていきたいと思っています。
 次が、イチゴです。
 これは、品種は「さがほのか」で、12月上旬から3月下旬までやっていきます
 光センサーで糖度が選別できる地域、神埼、上場、白石地区、佐賀みどり、この4地区でとれたもののうち、糖度が11度以上、階級が3L以上のものということで、さらに色と外観がきれいなものというのを新しいプレミアムブランドとして売り出したいと考えています。
 こうしたミカンにしろイチゴにしろ、冬場の主力である我々の佐賀県産の果物の中で、非常に、日本の中でももうこれ以上のものはないと言われるぐらいのものを出していくことによって、佐賀県産品全体の評価も上げていきたいと考えているところです。
 ミカンの栽培例のお話をちょっとだけ申し上げます。
 この根域制限高畝マルチ栽培というのは、佐賀県の果樹試験場が開発した独自の生産方法です。マルチというのは、こういうビニールのようなもので、それは皆さんよくご存じだと思いますけれども、このシートをぐるっと囲みます。そして、この中で、このブロックで積んで、こういうところに土を入れて栽培をします。こうすることによってどんなことが生まれるかというと、根が随分向こうまで張っていくということがなくなります。ということで、根域、根の区域を制限するということの名前がついているわけです。こうすると、どういういいことがあるかというと、大量に雨が降って根が水を吸ってしまいますと、その分、ミカンの糖度が落ちてしまいます。この方法をとりますと、雨が降った分、それがそのままこの木の根っこに入るということがありませんので、そういう意味で糖度を管理することが可能になるということであります。逆に、こうした方法をとることによって、最初、若干の投資の費用はかかりますけれども、管理が楽で、比較的糖度も安定しているということで、高収入が予定されているということもあって、鹿島地域を初めとして、この手法をとる農家が少しずつ増え始めているところです。
 今回の私どものプレミアムブランドの発表によって、さらに高い収入が農家にももたらされるようにしたいと思っておりますし、省力化によって、時間当たりの収入といいますか、そういったものも増やすことによって、後継者や新しく農業をやろうという人も増えることにつながればと思っています。
 ということで、私どもが選んだ、つけたプレミアムブランドの名前は「Premier-S」(プルミエ)といいます。プレミエールとも読みたくなりますけれども、フランス語で言えばプルミエ。これは、最高の、第一の、一番の、そういう意味です。この「-」の後の「S」は、フランス語ですので、発音しません。これだけ書いてプルミエと読みます。
 「Premier-S」という言葉は、フランス語で一番、最高、そういう意味であります。柔らかいイメージを持っておりますし、語感からも高級感を感じさせるものになっていると考えます。
 また、この「S」については、佐賀(Saga)の「S」でもありますし、真摯に(Sincerely)つくった、独自の基準(Standard)である、厳選(Selected)された、贅沢な(Splendid)、そういうさまざまな思いを込めてこの「S」という表現をしています。こうすることによって、佐賀県のこれから出していくプレミアムブランドの共通の名前にしていきたいと思っています。
 今回は、冬場の“さがみかん”、“さがいちご”を対象に、この「Premier-S」ブランドをスタートさせますけれども、これから、しっかりとした生産・出荷基準ができていくものについては、そのほかのものについても、この「Premier-S」ブランドを広げていきたいと考えています。
 また、プレミアム商品、この「Premier-S」独自のロゴを開発しました。  ここが、この「SAGA」の「S」と「G」みたいになっていて、その下に「Premier-S」と表現をしてあります。そして、佐賀のミカンですよということで平仮名表記もして、これを“さがみかん”、“さがいちご”という形で、共通につけていきたいと思っています。親しみやすさもありますし、非常に選ばれた感じもあらわれていると思っております。
 では、これからいつ販売していくかということでありますけれども、まず、首都圏で先行してスタートをさせようと思っております。サン・フルーツという果物の専門店、ここで販売をしてまいります。東京ミッドタウン店、三越日本橋店、三越銀座店、三越恵比須店、このサン・フルーツで発売をしていきます。関西圏は、現在調整中でございます。12月上旬からスタートをすることにしています。
 販売計画数量は、JAグループ全体、去年の見込み数量、ミカンは2万700トンでございましたけど、そのうちの5トン。イチゴは、JAグループ全体の取扱量が7,700トンでしたけれども、そのうちの1トンということで、この数字を見ていただくと、いかに希少なものかということが見てとれようかと思います。こうしたものを、いわば佐賀県を代表するトップブランドとして、佐賀県全体を引っ張っていくような、そういうものに成長していただきたいと心から願っているところでございます。
 また、この発売は12月上旬からでございますけれども、翌1月23日から29日までの約1週間、銀座三越で佐賀フェアを開催いたします。私自身も「旬果旬菜セールス」として伺いますし、そのほかで、サン・フルーツで販促のデモンストレーションをやっていただいたり、テナントとコラボをしたスイーツの販売もしていただきます。できれば、この銀座三越店の地下の食料品売り場全体を佐賀の色に染めるというぐらいやってみたいと思っているところでございます。
 このほかも幾つかのイベントを予定しておりまして、この新しい「Premier-S」のブランドを東京に広げていきたいと考えているところです。

 

「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。