○時事通信
　先週ですけれども、道州制を推進する知事や市長の会合の発足式があったと思うんですけれども、知事ご自身が、全国知事会で道州制・地方分権推進委員会の委員長として取り組まれていらっしゃる中で、その全国知事会の動きとの違いだとか、今回設立の意義だとかというものを教えていただけますか。
○知事
　わかりました。岡山県の石井知事は、これまで全国知事会道州制特別委員会の委員長でございましたが、今、この知事会において道州制特別委員会というのはなくなってしまいました。それは、知事会で道州制についての議論をしておりますと、道州制というものを具体的に制度設計していくというよりは、道州制導入の是非についての議論が大半を占めるようになって、この特別委員会には道州制推進の知事さんもいらっしゃれば、反対という知事さんたちもいらっしゃいましたので、全くまとまらなくなってしまいました。
　そこで、石井知事さんはきわめて熱心に道州制の推進に取り組みをしておられる知事さんで、かつ、これまで委員長を務めておられまして、同じような気持ちをともにする知事さんに声をかけられて、今度は道州制の是非を議論する場ではなく、道州制の推進のために議論を重ね、行動していく首長連合をつくりたいんだと。そこに古川さん入りませんかということでお誘いがありました。
　私は、道州制について賛成でございますし、九州地方知事会の中でも道州制の具体的な制度設計についての責任者の役割も果たしてまいりましたので、昨今の動きについては、やや残念に思っていたところでもございましたし、現在の政権が余り道州制については議論をしないという態度でもございましたので、政府に何かお願いをするというのではなく、自分たちでしっかりとした議論を重ねていくということには意味があると考えて、今回参加したものでございます。
　私が期待したいのは、とにかく制度設計をしっかりつくってしまうということです。道州制賛成、反対、いろいろありますけれども、何をもって道州制と言っているのかについて、細かなところまで一致できているかというと、そうではないと思っています。
　今回、指定都市の多くの首長さんも入られますので、ぜひ新しい道州制というのはどういうものなのかということについて、きちっとしたまとめができればと思っております。