発表項目:カササギ(カチガラス)の生態及び生息環境に関する専門家会議を開催します
次に、カチガラスの専門家会議でございます。
このカチガラスの生息環境がどうなっているかということについて、今度専門家会議をつくります。なぜこういったことをやろうとしているかというと、佐賀平野でカササギを見かけなくなったという声をよく聞きます。私自身もそれを感じています。小さいころ住んでいた佐賀平野は自分の家の周りも含めてたくさんのカチガラスがおりましたが、減ってきていると思います。 一方で、例えば、福岡県内や佐賀県内でも唐津のほうだとか、そういったところではカチガラスを以前より見かけるようになったという声もあります。また一方で、カチガラスが減った佐賀平野では、黒いカラスが増えたという、そして非常に不安な気がするという声があり、それと関連があるのかどうかわかりませんが、ハトやスズメも減ってきたという声もございます。要するに佐賀平野の環境が変わっているのではないかという傍証といいますか、そういった声があちこちにあるということでございます。 佐賀県の今度の総合計画の中でも、「カチガラスが佐賀平野で日常的に見かけられるように取り組みます」ということを書いております。まずはこの現状がどうなっているのかということについて、平成23年度に予備調査を行いましたけれども、24年度の本調査を行ってまいります。また、カチガラスではない黒いカラスについても、このカラスがどういう生息の状況にあるのかということについて現状の調査をしていきたいと思っております。そして、この専門家会議にこうしたデータの提供を行うことによってどういったことをやっていけばいいのかということについてご意見をいただければと思っております。 第1回の会議は5月29日火曜日でございます。 議題は、カササギの生態及び生息環境に影響を与えている事象についてということで、これはとにかく幅広い意見を聞いて今後の進め方を検討するという回にしたいと思っておりまして、この年度中には3回ぐらいの開催を予定しております。 メンバーは、日本野鳥の会佐賀県支部副支部長の青栁さん、この方はカラスの集団ねぐらについてお詳しい方でございますけれども、このほか、九州大学で長年にわたってカチガラスの研究をされている方、佐賀大学で動物生態の研究をされている方、あるいはカササギのえさとなる小動物に詳しい専門家の方、そして、ずっと個人のご立場でカササギの生息数の変化などを観察してこられた佛坂さんという方、こうした方々にご意見を伺いながらしていきたいと思います。 ただ、これは第1回の専門家会議のメンバーですので、またこういうメンバーを入れてほしいとか、そういう声があれば、また増やしていくことも考えていきたいと思っております。 こちらからは以上でございます。 Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved. このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。 |