○毎日新聞
もう1点は、7月2日から始まる節電なんですけれども、きのう会議があって県としての取り組み等いろいろ伺いました。改めて県民にも協力をお願いするということをおっしゃっていたと思うので、知事としてのメッセージがあればお願いします。
○知事
今回は、去年の夏と違って私たちは電力をほかの県で発電していただいて、それを使わせていただくという立場になっています。この節電は、どうしても私たちとしても実行していかなければならないことだと思っています。ただ、その苦しい思いをして節電をしていくということではなく、県民の皆さんには多くの家庭の場合には節電をするということは、すなわち節約にもつながってきます。ちょっと言葉は違うのかもしれませんけれども、いわば楽しみながら、無理ない形で節電をしていく、そのことによって家計も節約になっていく。こうしたことについて、私どもからも提案をさせていただきたいと思うし、実行していただければと思います。
また、事業所については必ずしも節電をすることがイコール節約にはならないわけでございますけれども、県庁というところは電気を使ってなにか生産しているところではございませんので、そのシンボルとして県庁そのものの節電というものもシンボリックに進めてまいります。
県庁を訪れていただくお客様にはできる限り迷惑をかけないような格好にしようとは思っておりますけれども、こうしたらできるんだという、いわば模範になるような事業所にしたいと思っているところでございます。
いずれにしても、今回のこの夏は電力的には厳しいのでありますけれども、楽しみながらということをもうちょっと詳しく言えば、例えば家にいてエアコンを使うと電力消費してしまいますけれども、既にエアコンのきいている場所に出かけていっていただくと、個々の家でエアコンを使うよりは随分節電になります。例えば、ショッピングセンターに出かけていってそこで涼んでいただくとか、図書館や博物館や美術館に行っていただくとか、あるいは外でキャンプをしていただくとか、そういうさまざまな活動をしていただくことが節電につながるという部分もございます。
この夏、いろんな楽しみをしながら、節電に結びつくようなことをぜひしていただければなと思います。