○佐賀新聞
今、発表された“バラエティ・アート・フェスタさが2012”で、関心のなかった人たちにも来てもらうための仕掛けを検討されているということだったんですけれども、どういった仕掛けを今考えられているのかというのは。
○知事
ちょっと内容のところを見せていただけますか。
大体こういうイメージで考えているわけでありますけれども、例えば、金澤翔子さんの書道というのは、今NHKの大河ドラマ「平清盛」の題字を書いておられる方です。と言われたら「ああ」と言う方も多いと思うんです。この金澤泰子さんという方はお母さんでございます。そして、ダウン症をお持ちの翔子さんを育てながら、一流の書道家に育て上げられたということで、その金澤さんの持つ書道の力というのを見ていただくというのは、障害のある方から見てもない方から見ても、非常に魅力のあるものになるだろうと思っております。こうした人たちに来ていただくということなどが、私どもとしてやっている1つでございます。
もちろん金澤翔子さん自身が障害をお持ちの方でございますので、こうした趣旨に合うと思っておりますし、これまで全国で行われたこうしたものを見ておりますと、ここに来場される方の多くというのが障害の関係団体の方がいらっしゃったり、障害をお持ちの方の親御さんが来られたりという非常にコアな、障害関係の人がいらっしゃるという形になっているんですね。それはそれでたくさん来ていただきたいんですけれども、障害者と障害を持っていない人が共生していくためにも、障害を持っていない人、自分は実は関係ないと思っている人たちに集まっていただくということが必要ではないかと思っておりまして、そうしたことをその一環として考えていますし、ちょっとこれだけでは十分ではないとも思っておりますので、引き続き、多くの人に来ていただけるような仕掛けについては、ちょっと現在まだ決まっているものがあるわけではございませんけれども、引き続き検討をしていきたいと思っております。