○ＮＨＫ
　ヒッグス粒子が発見されましたけれども、佐賀県もＩＬＣ計画に名乗りを上げていらっしゃいますけど、改めて今回の発見をどういうふうにお感じになっているかというのを、コメントを出していただきましたが、ちょっと改めて伺います。
○知事
　コメントにも書かせていただいたように、私は今年の県庁の仕事初め式で、今年はヒッグス粒子が発見されるかどうかという非常に大きな年になるということを申し上げていました。それがこういう形でほぼヒッグス粒子に間違いないだろうというものが発見されたということは大変大きな年になったと思っています。
　こうしたことによって、山手線程度もある大きなリングで物質をぶつけ合うことに何の意味があるのかと思っておられた方もいらっしゃるかと思いますけれども、さらにその次の世界を解明するためにも、もっと大きな装置が必要になるのではないか、こうしたことについても、今回の発見というものがニュースという形で流れたことによって多くの方々にそれを感じていただけたのではないかと思っております。
　私ども佐賀県は、福岡県と共同してＩＬＣの誘致の活動を行っておりますけれども、なかなか難しい素粒子物理の世界をできるだけわかりやすく、そして、基礎科学というものに興味持っていただくということを目指して誘致活動をしています。これは、ただ単に大きな施設をそこに立地させればそれでいいという考え方ではなく、こうしたものを機会に、一見役に立たなさそうに見えるものであっても、その真理を追求するとか、そういったことに関心を持つ子供たちや大人の数を増やしていきたいという思いからでございます。今回のヒッグス粒子の発見、ヒッグス粒子と見られる粒子の発見によって、こうした基礎科学に関心を持つ人たちが増えてくることを心から期待したいと思います。
　早速なんですけれども、７月16日に武雄市文化会館で「ヒッグス粒子！？発見　特別講演会」と題した講演会を開催することにいたしました。こういったところにたくさんの方々に来ていただくことを期待したいと思います。