○佐賀新聞
きょう夕方に民主党の元代表の小沢さんの新党が立ち上げになりますけれども、この間の消費税増税をめぐる民主党の分裂と今回の新党についてどう思われるか教えてください。
○知事
与党が時として内部で分かれて新党ができたりというのは、かつての自民党時代もありました。我々が望んでいるわけではありませんし、そんなことをしている暇はないだろうと言いたい気持ちもありますけれども、そこは政治の世界であるので、ああまたかというデジャブの思いで見ていたということでございます。
ただ、私自身が思っておりますのは、確かに消費税のことについては、衆議院選挙のマニフェストには書いてございませんでした。ただ、参議院選挙においては、多分消費税を全く増税しないということを旗印に掲げられたわけではないとも思っておりますし、政権をとる前につくったマニフェストが政権をとってわかったことを踏まえて修正していくというのは、私はそれは政治のありようとしてはあると思っているところでございます。
その意味では、3年前の衆議院選挙のときに言ったことそれだけ、そして、しかもその中でできたこと、できなかったことはいろいろあるわけでございますけれども、その中で、これだけを取り出して新党ということについては、私はそこは少なくとも違うのではないかなと思っているところでございます。
政権をとられて将来に対する責任もきちんと果たしていかなければならないという思いのもとに、今回、3党が合意をして衆議院を通過したわけでございます。私も含めてだれもが政治に携わるものとしては増税のことを口にするのは非常に難しいということを感じている中で、こうしたことを決めていこうという方針を出していただいたということ自体は、私は不安定な政治からきちんとした政治にという、総理を初めとする3党の方々の意志というものを強く感じます。
もう衆議院選挙が行われるまでどう長く見積もっても1年ぐらいしかないわけでございますけれども、こうした増税反対というものが選挙のための標榜でないことを私は心から祈るばかりでございます。