○佐賀新聞
　上海便が就航から間もなく半年たつと思うんですけれども、今月から３便に増えましたが、まだ掲げてある目標には達していないと思うんですけれども、この半年間の評価と、その目標達成へ向けて今後の具体的な取り組みについて教えてください。
○知事
　まず、半年間として考えたときには、認知度がなかなか高まらない状況の中でよく健闘をしたのではないかと思っております。当初、週２便でスタートしたものが半年たたないうちに週３便になったということも予想外でございましたし、多くの方々にお使いいただいているということに対してはまず感謝をしたいと思います。
　目標に達していないということについては、90％になっていないということだと思うんですけれども、90％の目標は、春秋航空から示されたものでもなく、我々の努力目標として示しているものでございまして、これについてはもっと認知度を上げていく、さらには広域的に集客をしていくということによって実現が可能だと思っております。
　具体的には、この春秋航空の存在というのは、佐賀県内にはかなり広まってきたと思っておりますけれども、県境を越えるとまだまだの部分がございます。特に、中国との間を定期的に行き来されている中国人の方などに対する情報提供は、まだまだというところがございますし、その分逆に可能性も残っているのではないかと思っております。
　福岡県をはじめとする、いろんな人がたくさん住んでいらっしゃるところにこの春秋航空便の魅力を伝えていくことによって、もっと多くの人たちに使っていただけるんではないかと思っております。
　出発地をいろいろ調べていたりインタビューしたりしますと、例えば、私この前お伺いしたときには北九州から来たという方もいらっしゃいました。さらには、広島県から来たという方もいらっしゃいまして、その方は、ご家族が上海におられるので、定期的に行ったり来たりされるようなんですが、広島からであっても、広島発、福岡発を使うよりは、佐賀まで来て、そして春秋便を使うほうがトータルコストが安くて済むということで今回はこれにしたということをおっしゃっておられました。
　このように、かなり広い勢力圏で集めることができるということもわかりつつありますので、こうした魅力について、より広いお客様にお知らせをしていくことによって、90％という目標を達成していきたいと考えています。
○ＳＴＳ
　関連なんですが、これまで出てきた数字で言いますと81％くらいですか、搭乗率。まだそこのところの期間がまだ半年ぐらいということでなかなか出しづらいかと思うんですが、いろいろな補助というかお金の使い方の中で、経済効果、これを期待されていたかと思います。これはどういうふうに、何かこれまで計算とか何かそういう数字は出ているんでしょうか。
○知事
　まだ半年なので、出していないんですけれども、最低限お願いしておりました一泊していただくことに対する補助というのは、間違いなく一泊していただいていますので、その意味では予定どおりになっていると思っています。ただ、努力の余地があるとするならば、その一泊の中身、質の問題でございまして、できるだけ長い時間佐賀県内にご滞在いただき、できればいろんなお買い物にもっと出かけて行っていただいたり、いろんな観光地を回っていただくということをもっと広げていただきたいと思っておりまして、そこの部分は、まだまだ工夫の余地があると思っております。
　お客様に、どのような場所であれば魅力があるのか、ある場所をもっと魅力的にしていくためにはどうやったらいいのか、こうしたことについて、春秋航空からも聞き取りをしていくこととあわせて、県内の観光地を中国の方にとっても、より魅力のあるものにしていくということで、滞在時間を延ばすという努力をしていきたいと思っております。現時点では、最低限のところはクリアしているものと考えております。
○ＳＴＳ
　それで、その数字なんですが、いわゆるこれまでの間これくらいの経済効果があっただろう、それから、今後見込めるだろうという、そういう数値については、今後、何かの調査でお出しになるお考えはあるでしょうか。
○知事
　まずは、半年ですので、半年ではまだ利用も安定していませんしということがあると思いますので、まずは１年間やってみたところで、ぴったり１年終わってから考えるというよりは、就航して１年たつというタイミングぐらいでどういう効果があったのかということについて数字がどこまで出せるかわかりませんけれども、そこの検証をしていくという作業は必要だと考えております。