それでは、定例会見を始めます。
　まず最初に、米日カウンシル知事会議に私が出席をいたします。
　米日カウンシルといいますのは、日系のアメリカ人リーダーによるネットワークを維持して日米関係に参画していくということを目指して、2009年に設立された団体でございます。そして、この日系アメリカ人のリーダーの方が知事会のほうに呼びかけをされまして、窓口になっているのは広島県でございますけれども、広島県の湯崎知事が窓口になって、こうした問題について関心を持っている幾つかの県にお声がけがあり、日本からは静岡県、三重県、広島県、福岡県、佐賀県、大分県の合計６県が参加をして、米日カウンシル知事会議というものをつくっているところでございます。
　昨年は東京で会議が行われまして、私も出席をしました。そこにはルース大使も出席をしておられまして、その東京とニューヨークという関係ではなく、広いアメリカと日本の地方の社会や企業が持つ魅力というものを交流や連携を通じて力にしていきたいという思いで行われているものでございます。
　このたび、その知事会議がアメリカ合衆国のハワイ州で開催されることになりまして、日本からは静岡県、広島県、そして佐賀県の３県の知事が出席することとなっています。
　その会議の概要でございますけれども、現地の時刻で言えば、きょうの午後２時から、日本時間で言いますと、あすの午前９時からホノルルにありますイースト・ウェスト・センターというところで行われます。
　そして、日本側３県、ハワイ州政府からのプレゼンテーションが行われます。基本的には日本の中小企業の持つ技術、製品、そういったものをアメリカで使えないかという観点でございますので、そういったことを中心にして佐賀県からもプレゼンテーションをさせていただきます。
　１つがマイクロ水力発電の導入、そしてハイマットを中心とする先進的医療技術交流、そしてパーキングパーミット、この３つでございます。
　それぞれほかの２つの県からも、同じようなプレゼンテーションがございます。
　それを経まして、ＭＯＵ（覚書）を締結するという運びになっております。日本側３県の知事とハワイ州の知事が今後の交流、協力を推進していくための覚書を締結する予定でございます。
　佐賀県からプレゼンテーションする３つのうち、２と３はよくご存じだと思いますけれども、この１のマイクロ水力発電について簡単に申し上げますと、武雄市にあります株式会社中山鉄工所がこのようなマイクロ水力発電のノウハウを持っております。通常、水力発電というのは落差を利用して発電をしていくわけでありますけれども、この中山鉄工所がつくっているものは落差がほとんどない状態であっても発電をすることができるという力を持っておりまして、こうしたものが水資源の豊富なハワイ州においても導入可能なのではないかということで、そのことについて私がプレゼンテーションをします。当日は中山鉄工所の社長も現場に来られることになっておりますので、必要があれば中山鉄工所のほうから補足の説明をお願いすることになっております。
　また、ハイマットについては、ハワイ州の医療機関との提携協力関係について、その一歩を築きたいと思っております。
　また、パーキング・パーミットについても、もちろんハワイ州というか、これは州ではなく、もっと身近なレベルのカウンティーレベルで行っているようでございますけれども、似たようなものがございます。こうしたものが相互に使えるようにしていくということについても話をしてみたいと思っております。
　これが１点目でございます。