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質疑応答:佐賀牛の海外戦略
○佐賀新聞
 この前、香港に佐賀牛がフード・エキスポで出品されていましたけれども、佐賀牛の海外輸出が始まってもう6年ぐらいたっていますが、海外戦略をどう描いていらっしゃるのかということと、未検疫持ち出し問題以降の中東に対する意欲といいますか、中東市場への輸出をどう考えていらっしゃるのかお願いします。
○知事
 まず、香港を初めとする海外への輸出のことについてでございますけれども、先般行われましたイベントにおいて、佐賀牛はガラ・ディナーにおいてもメーンの食材として御紹介をいただき、大変好評を博しました。香港ではベストクオリティーの和牛だという評価というものは定着していると考えております。ただ、佐賀牛がこれだけ売れているのを見て、ほかの和牛も随分入ってくるようになっておりますので、ブランドを確保していくこととあわせて、販路を拡大していくことについてもしっかりとやっていきたいと思います。
 また、今後の展開について申し上げれば、現在は香港を中心にしておりまして、一部シンガポールが始まっております。中国系の文化や食の嗜好を持つ方々がたくさんいらっしゃるところで、しかも検疫の手続でありますとか、商慣習だとか、そういったものが我が国と比較的似通っているところということでそういったものを中心にやってきているわけでございますけれども、これからのマーケットとして考えていきたいところが大きく2つございます。
 1つは、まず中国本土でございます。中国本土は現在、口蹄疫のこともあって今まだストップとがかかった状態だと伺っておりますし、現在の今の日中関係のことを考えるといろんな壁はあるのかもしれませんけれども、いつの日かは解禁されることがあろうかと思っておりますし、香港で佐賀牛を召し上がっておられる方は香港の方だけじゃなくて、中国の本土の方もたくさんいらっしゃいます。そういったことを考えれば、中国本土への輸出というものを見据えて何をやっていくのかということが一つあろうかと思います。
 もう1つが米国でございます。米国も現在、口蹄疫の関係などがあって和牛の輸出ができない状態が続いておりますけれども、これについては日米の協議がかなり進んでいて、口蹄疫関係についてはほぼ整理がついたと。あと一、二点クリアすべきところが残っていると伺っておりますけれども、これは近日中にも解禁されてもおかしくない状況ではないかと思っているところでございます。JAとも話をして、以前は、例えば、ニューヨークのお店でありますとか、そのほかのいくつかの米国内のお店に佐賀牛を試験的に出すということもやっていたわけでございますけれども、こうしたものについても本格的に考えていく時期が来ているのではないかと思っております。
 実はきょうの夜からホノルルに立ちますけれども、そのホノルルの中にMorimotoというレストランがありまして、ここはホノルルだけではなくて、ニューヨークほかアメリカ国内に何店舗か店を持っている、日本人でしたか日系人の方か忘れましたけど、そういう方がやっているステーキレストランでございます。こういったところでも以前、佐賀牛を使っていただいておりましたので、このレストランに対しても現在の佐賀牛の状況などをお伝えして、来るべき米国での佐賀牛の販売が解禁されるときに備えておきたいと思っているところでございます。
 中東につきましては、その未検疫輸出問題のときには大変皆様方にも御迷惑をおかけしたわけでございまして、それをその反省の上に立って、現時点では中東関係への輸出は控えているところでございます。ただ、ほかの県の和牛は既に輸出が始められているところもあると伺っているところでございます。現時点においては、先ほど申し上げましたように、アジア、中国、そして北米ということを考えたときには、今どうしても早いうちに中東に出していかなければいけない理由があるという状況ではございませんけれども、もともと将来的な成長の余地のあるところということで注目をしておりましたので、この中東の状況については、引き続き私どもとしては情報収集に努めていくということを行っていきたいと考えております。

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