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発表項目:熱中症に注意しましょう!!

 まず最初に、この夏は熱中症にご注意というお知らせです。
 残念なことに、今年の夏に入って、県内で熱中症だと思われる死亡事例が2件発生をしています。いずれも高齢者の方です。そして、1つの事例は屋内で、そして、1つの事例は屋外で、外で、野外で発生しています。
 また、対応もいろいろです。この屋内で発生した事例は、夜遅く、夜の23時21分に80代の女性が自宅のトイレの前で意識を失っておられました。もう1つの事例は、これは昼の12時34分にやはり80代の方が草取りの作業中に倒れて意識を失われました。このように熱中症というと海だとか昼間というイメージはありますけれども、もちろんそういう事例もありますけれども、そうではない事例も発生しています。
 去年と比べてみます。まず、これが気温なんですけれども、青い点線が去年の気温、そして、赤の点線が今年の気温です。こうして見ていただきますと、去年は梅雨明けが早かったので、そのころには去年のほうが気温が高かったのがわかります。そして、ことしは7月の後半に入ってきますと、去年に比べて今年のほうが気温が高くなっているという様子が伺われます。去年も梅雨明けにはこの熱中症疑いによる救急搬送車、これは実線のグラフになっていますけれども、そのブルーの数字、大体ピーク時で1日に12人の方が搬送されるということが起きていました。今年の数字はこの赤の実線です。今年は梅雨明けが遅かったんですけれども、ここで梅雨明けしていますけれども、一番ピークのときで大体16人ぐらいが搬送されています。そして、このブルーと赤で比べていただいたらわかりますように、今年は非常に搬送件数そのものが増えていっています。7月31日現在でも大体12人ぐらいの方というので、去年はその時点では8人でしたので、非常に高くなっているということが言えます。去年に比べて熱中症ではないかということで救急搬送される方の数が間違いなく増えているということです。
 年度別に主な事例や気になる事例で申し上げますと、この乳幼児の方が昼間の2時に15分ほど車中に放置をされて熱中症になられました。また、少年というのは18歳以下の子供という意味ですけれども、部活をしているときに、外だけでなく、体育館などでも発生をしています。また、大人の方については、作業中はもちろんですけれども、作業が終わって帰宅されてしばらくしてから、そういう発症したというケースもございます。また、高齢者はいつでもどこでもという感じです。とにかく非常に可能性があります。そして、意外と思われるかもしれませんけれども、実は家の中、屋内での発生率が全体の約40%を占めています。熱中症イコール屋外と思いがちですけれども、家の中とか体育館とかいろんな施設とか、屋内でも全体の40%発生しますので、決して侮ってはいけないということです。
 そこでなんですけれども、改めて皆様にお願いしたいのは、まず、乳幼児については、絶対にとにかく目を放さないでほしい。車中で放置するのは絶対にだめです。エアコンをつけていても、エアコンがうまく機能しなくなったりとか、あと赤ちゃんに変化があったときに対応できませんので、こうしたことは絶対に行わないでください。それと、もう1つは、ベビーカーでの外出です。これは朝早くか夕涼みの後にお願いします。それは日中に出かけていると、特にアスファルトの場合、アスファルトというのは地面に近いところが非常に温度が高くなっています。ベビーカーは大人よりもアスファルトに近いところに子供がいますから、子供が感じている体感の温度というのは非常に高くなっています。こうしたこともありますので、ぜひベビーカーで出かけられるときには朝早くか夕涼み、そして、子供というのは非常に地面に近いところにいるということをぜひ頭の中に入れていただきたいし、そのことをぜひ皆様に知らせていただきたいと思います。
 次は少年です。これは男女関係なく18歳以下ということですけれども、非常に新陳代謝も激しく、身体の調節機能も盛んな時期でありますけれども、環境が変わるときにこうした熱中症は起こりがちです。合宿の初日でありますとか、練習後の休み明け、こうした体の調子が変わるときが要注意です。また、新入生などは暑さになれていないという点もございます。スポーツをしているときには水分と塩分、これをあわせて補給するということで、一番典型的にはスポーツドリンク、あるいはクエン酸の入った梅干しとか、塩あめとか、こうしたものを頻繁にとることをお勧めします。
 また、一般的な大人については、これは無理をしないということに尽きます。体調や持病というものをもう一度確認するということをお願いしたいと思います。
 そして高齢者。高齢者は、例えば喉が乾いたという感覚も、こういう少年や成人に比べるといささか鈍っているケースがよくあります。ですので、本当は非常に体が水を欲しがっているにもかかわらず、そのことが信号としてうまく伝わっていないということがしばしばあります。ですから、1時間に1回とか、30分に1回とか、喉が乾いているかいないかにかかわらず、水を飲むとか、お茶を飲むとか、そういったこまめな水分補給をぜひお願いしたいと思います。
 また、今年は節電の夏でありますけれども、どうか無理な節電はしないでいただきたいと思います。暑い、寒いと思ったときには、それに合ったような形でいろんな冷房器具も使っていただいて、自分にとって快適な環境をぜひ実現していただきたいと思います。室内、そして夜間、こういったものは日ごろ起きないと思いがちですけれども、こういったところにおいても熱中症が起きているということを高齢者の方にはどうかご理解をいただきたいと思います。
 ただ、そうは言っても、熱中症は、先ほど申し上げましたような適切な予防をすれば防ぐことができるものでございます。ぜひとも県民を挙げてこの熱中症対策をしっかりやって夏を乗り切りたいと思います。

 

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