アジア最大級の食品展示会であります「フード・エキスポ2012」に佐賀県として初めて参加をいたします。
　フードエキスポといいますのは、香港で開かれております食品の見本市、展示会でございまして、それの2012年版でございます。８月16日から20日までの５日間、約1,000の企業・団体が参加をする予定でございまして、総来場者数は39万人、そして、今年初めてでございますけれども、このフードエキスポにおいて、パートナーシップを持った国というものを選定しようということで、その第１回として日本が選ばれました。ですので、日本の各自治体にたくさんのオファーがございました。日本からは33都道府県から225社・団体が参加をするものとなりまして、いわば日本食の強いフードエキスポになっております。
　パートナーシップカントリー制というのが先ほど申し上げたものでございまして、特定の国のスポットを当てたプロモーションイベント、その最初のパートナー国として日本が選ばれました。
　また、関係するイベントとしては、日本食品や日本酒をＰＲするジャパン・レセプション、日本企業の提供による食材を使った中華料理のフルコースに日本酒を提供する。この中華料理なんですけれども、あえて日本酒を提供するという招待制の晩餐会、ガラ・ディナー。ガラ・ディナーというのは、クリスマスとか大みそかとか特別な日の大切なディナーという意味の言葉なんですけれども、そういう非常に名誉ある場だということでございます。また、一般から来られた方を対象にした調理パフォーマンスや試食会も行われます。
　そして、佐賀県は香港代表事務所の開設をいたしましたので、香港での佐賀牛を初めとする県産品をより一層販路拡大につなげていこうということで、これに参加することといたしました。
　そして、佐賀牛をさらに認知度を高めていくということとあわせて、昨年のＩＷＣでチャンピオン・サケを受賞した「鍋島　大吟醸」を生かして、佐賀のおいしい酒をこの場でアピールしようということにしております。
　佐賀県の参加の具体的なものとしては、商談スペースで佐賀牛の試食や商談を行います。
　そして、先ほど申し上げましたガラ・ディナーにおきまして、いろんな候補があった中、乾杯のお酒として「鍋島　大吟醸」が選ばれました。そしてまた、このディナーのメーンディッシュに佐賀牛が使われることになりました。こうしたことについては、香港代表事務所が事務所を挙げて営業活動を行った成果でございます。
　こうしたことを通じて、香港において佐賀牛が一層多くの人に知っていただくようにというのと、大変にすばらしいものなんだというブランドをきちっと固めていきたいということと、あわせて佐賀の酒をいよいよこれから香港に向けて進出していきたいと考えておりまして、それに向けた第一歩、キックオフと考えているところでございます。
　このほか、香港におけるお酒の展開として、９月６日に香港日本人倶楽部におきまして、佐賀県の酒造組合やジェトロ福岡、佐賀県が共催をして８つの蔵元が参加をして、日本酒の商談会を行います。
　また、先日は古川国家戦略担当大臣と私が対談を行いました。その中でも國酒──國酒というのは日本でつくられたお酒ということですけど、私どもは主に日本酒をイメージしておりますけれども、これを大いに国外にも輸出をする、あるいは海外から来られた方々にインバウンド戦略としてこの日本酒を楽しんでいただくということについて意見交換をしたところでございます。
　これからも県として関係団体と連携しながら県産品の輸出促進に取り組んでまいります。

※ガラ・ディナーにおいて、鍋島大吟醸が乾杯酒に使われる予定でしたが、主催者の都合によりディナーの最後に振る舞われました。