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発表項目:「アール・ブリュット展」を開催します

 次が、今年の11月の下旬に開かれます「バラエティ・アート・フェスタさが2012」(通称バラフェス)の同時開催として、「アール・ブリュット展」を開催しますというお知らせでございます。
 アール・ブリュットとは、デュビュッフェが考えた言葉でございますけれども、人間の生の根源からの衝動に従ってあふれ出てきたかのような造形の想像ということで、それをフランス語でアール・ブリュット──ブリュットというのはもともと野生とかそういう意味ですけれども、日本語ではこれを訳して「生の芸術」と呼んでいるところでございます。
 正規の美術教育を受けていない人が自分自身の発露といいますか、表現としてさまざまな美術活動を行っておられる、そうしたものをご紹介するというものが「アール・ブリュット展」でございます。この澤田真一さんという方は滋賀県にお住まいの方でございますけれども、この方の作品はパリにも出展をされた作品でございます。この方(小津誠さん)は佐賀県内で療養をされていた方でございまして、こうした非常に躍動感のある作品をつくっておられます。
 今回はこのアール・ブリュットの作品のすばらしいものを一堂に集めまして、バラエティ・アート・フェスタさが、バラフェス2012の同時開催で行うことにいたします。この世界レベルのすばらしいアール・ブリュットの作品を見ていただくこととあわせて、こうしたことを見ていただくことと同時に、あるいはこうしたことの開催を通じて県内で暮らしておられる方々にもこうした活動をしていただくような取り組みをお勧めしていきたいと思っております。
 会期は11月23日(祝・金曜日)から25日(日曜日)までということでバラフェスと同時開催でございます。10時から17時、佐賀市文化開館のイベントホールで行います。
 予定としては、佐賀県や九州のアール・ブリュットを初め、これまで海外で注目を集めてきた作家の方、これから注目される新しい作家、アジアの作家作品など、30名の出展作家による展覧会を予定しておりまして、出展作品数は300点程度でございます。こういうお話ししかできないのが残念なんですけれども、私も何度か見たことがありますけれども、大変先ほど申し上げたように躍動感のある作品ばかりでございます。作家の方々はそれぞれ精神障害を初め、いろんな障害を抱えながらこうした活動に取り組んでおられるわけでございますけれども、そうしたものを考えなくて、そのまま見ても非常に感じるものが多いものでございます。ぜひともたくさんの方々に来ていただければと思っておりますし、なお、展覧会の期間中にアートディレクターによるギャラリートークの実施も予定されております。ギャラリートークはこうした方々が来られます。保坂健二朗さん、小室等さん、田口ランディさん。それぞれアール・ブリュットについて一家言おありになる方でございまして、これのお相手をされます小林さんというこのアール・ブリュット展の企画をされている方も大変お話も楽しいですし、アール・ブリュットについての造詣の深い方でございます。
 また、このアール・ブリュット展に先立ちまして、こうしたものについての理解をさまざまな方に広げていこうということで、この9月27日(木曜日)、この日は佐賀県障害者虐待防止・権利擁護研修という研修会が予定されておりまして、その中で時間をおかりしまして、県内の障害者福祉サービス関係の方々に対してもアール・ブリュットというのはどういうものかという話をさせていただきますし、これは第1回でございますけれども、もう一回はこうした障害福祉の関係者の方だけでなく、別の、例えば、文化の関係者、あるいはもっと別の形で研修会を事前に行って、アール・ブリュットに対する理解を広めていきたいと考えております。
 ということで、この作品も県内で療養しておられた方の作品でございますけれども、非常にインパクトのある作品だと思っております。ぜひとも皆様方に実物を見ていただければと思います。

 

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