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質疑応答:九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)関連
○日経新聞
 先ほどの挨拶で、もう1つ、「拓く。」ことの一つで、サガハイマット、重粒子線センターのことをおっしゃっておりましたけれども、一応5月にできる状況で着々と進んでいるということですけれども、1つは資金面でございますけれども、こちらについて何度も何度も伺ったりもしておるんですけれども、開業後の資金の目途はどうなっていらっしゃるのかということが1点。
 もう1点は、「拓く。」ということにかこつけてではないんですけれども、こちらにたくさんの方が利用されるために、どういったことを今考えていらっしゃるのかについて教えてください。
○知事
 まず1点目が、開業後の資金的な資金繰りが大丈夫かというお尋ねであったかと思います。
 基本的には、これはSPCの会社、そして財団において、まずは考えていただかなくてはいけないところでございますが、私どもがその両者から聞き取っている内容で申し上げれば、現在の資金的な枠組み、あるいは調達できている金融機関との話、こうしたものを総合して、開業後もうまく資金は回っていくということでお話を伺っているところでございまして、1年後、あるいは2年後に資金ショートしたり、足りなくなるようなことはないと思っております。
 私どもは、このプロジェクトをスタートする際に、ある一定の金額を寄付で集めて、一定の金額の融資を入れても、このプロジェクトそのものは回っていくという判断をいたしておりました。ですが、安心して経営をしていくためにも、できる限り真水の寄付で集める部分を増やしていこうということで、その150億円にできるだけ近い形で寄付を集めていこうということで、今も寄付のお願いをしてきております。まだその150億円には達しておりませんけれども、少しずつ増えてきておりますし、年末にも、これも前にも申し上げましたけれども、ある大きな医療機関のほうからまとまった額のご寄付をいただくことが決定され、もう既に実行をされてきております。このサガハイマットのことが知られれば知られるほど、それに協力をしてもいいとお考えの方々の数も増えてきているような気もしておりまして、その意味では、サガハイマットについての資金的な支援をしようという方々は、これからも出てくるだろうと思っております。その意味で、開業後、非常に苦しくなるということになるだろうとは考えておりません。
 それと、知っていただく工夫をどうしていくのかということでございますけれども、基本的には医療機関でございますので、余り宣伝というものを、ほかの、例えばスーパーマーケットなどのようにするわけにはいかないというところもございます。ただ、先行するほかの施設を見てみますと、1つは、まず何より医療機関のご理解をお願いしていくというのが何よりだと思っています。幸いなことに、サガハイマットは九州・山口の大学連合が支援をしていただいておりますし、ベッドを持たないということもあって、基本的には地域やその地域を代表する専門の医療機関から紹介を受けた方が、このサガハイマットで診療を受けられるということになっております。例えば、佐賀大学、九州大学、久留米大学、そうしたところに重粒子線の外来がございますので、そこに行っていただいて、いろんな診断をしていただいた後に、サガハイマットに行っていただくみたいなものを、一つのモデルとして考えているわけでございます。こうしたたくさんのがんの患者さんを診ていただく医療機関の方に、この施設のことをできるだけたくさん知っていただく、このことがこのサガハイマットの安定的な経営にもつながっていくものだと思っています。
 それともう1つ、全く別の観点で申し上げれば無視できないのがインターネットやSNSを初めとするクチコミ力でございます。まだまだ、そうは言ってもみんなが知っているという治療法ではございません。そうしたときに、これも先行するところをいろいろ見てみますと、信頼する友達や友人、あるいはそれを実際に使ってみた人が、いろんな情報発信をするというものが受診のきっかけになったという例が、一定の割合で存在をしています。こうしたSNSやインターネットの発信というのは、我々が意図してできるものではございませんけれども、そうしたことをされる方がいらっしゃるということを常に頭に置きつつ、医療機関に対する理解促進と、インターネットやSNSの活用、こうしたことでサガハイマットというものの理解を広めていきたいと思っています。

○佐賀新聞
 ハイマットに関連してなんですけれども、今年から実際に患者が利用できるということなんですけれども、ただ、高額な医療ということで、県内の人でもなかなか難しいところがあると思うんですが、佐賀県として何かそういう患者への支援というのはお考えでしょうか。
○知事
 今考えています。大体技術料として330万円ぐらいというのが一般的に言われていまして、まだこのハイマットについては価格設定がなされていない状態ではありますけれども、ほかの類似の施設を見れば、大体それぐらいの金額になるだろうと思われています。
 私どもは、民間の医療保険に入っていただいて、それで先進医療特約というものをつけていただくと、それでこのハイマットの治療を初めとして、さまざまな先進医療を保険でカバーすることができますので、それをお勧めしているところでございます。人によって違いますけれども、安い方で月々数百円レベルぐらいで、この先進医療特約というものをつけることができるというふうにも伺っております。
 ただ、なかなか医療保険に入れないという人もいらっしゃいますし、あるいは入りたくないという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方々にとっても、このサガハイマットを使いやすくしていくために、このサガハイマットの利用を考えておられる方に対する何らかの形の支援を県としても検討中であります。一番わかりやすいのは、そのうちのいくばくかの部分について、資金的な支援、補助金的なものを出していくという考え方もございましょうし、あるいは利子補給的なものをしていくというのも、ほかの先行事例でございます。また、無利子融資で貸し付けをしていくというふうな方法などもあろうかと思っておりますが、いずれにしても、こうした先行県の状況を参考にしていきながら、佐賀県においても県民の方々が少しでもハイマットを使いやすい環境になるような検討を続けていって、来年度の本予算のときには発表ができるようにしていきたいと思っております。

○佐賀新聞
 一応、当初予算で何らかの事業費を組むというお考えでしょうか。
○知事
 当初予算で組むべく調整中でございます。私は、出したいと思っています。

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