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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:国際リニアコライダー(ILC)関連

○時事通信
 ILCの関係なんですが、7月ごろに研究者の方々が候補地を一つに絞るという話があると思うんですが、先ほど知事がおっしゃっていた独自の取り組みというところなんですけれども、この間、グループができたときは研究者の方々に資料提供のような形をとったりとか、資料提供をどんどんしている状況という話を伺ったんですけれども、これ以上に独自の取り組みというものは何を想定されているのかということを教えていただけたらと思うんですが。
○知事
 大きく分けて、取り組む意味のあることで3方面ぐらいあるかなと思っています。
 1つは、世界に対してどうアピールするかという話が1つ、もう1つは、決める側の国や全国的な学者グループに対してどうアピールするかというのが1つ、もう1つが地元でどのような活動をして、このILCというものについて多くの方々に知ってもらうかということだろうと思っております。それぞれについて、今具体的にこうするということができているわけではございませんけれども、特に、例えば唐津の地域などは、今ILCの動画をつくろうとなっていて、歌ができたり、画像がつくられつつあったりという形で、そういったものを通じて若い人たちを含めてILCのことをわかってもらおうという動きが出てきていて、急に盛り上がってきた感じもしています。こうしたことも無視できないと思っているところでございます。
 また、一方で、全国ベースの人たちにどうお話をしていくのかということについては、べたな形にはなりますけれども、福岡県と手分けをして、今、国会議員の議連に入っておられる方々のところに脊振というものをアピールしていこうということで、そこをずっと手分けをして回っていこうということを計画中でございます。そのご本人がいらっしゃろうが、いらっしゃるまいが、とにかくこうしたことで動きをしているということを議連の方々にご認識いただくということに意味があるんじゃないかなということで、そういった動きをしていこうと思っています。
 もう1つが、世界的な中でどうするかということですが、先日、このILCのグループの立地について検討していくグループのディレクターであるリン・エバンスという教授が日本に来られました。そのときにお時間をいただいて、私、面談をさせていただいて、今佐賀県がやっている取り組みについてお話をいたしました。リン・エバンス教授は、日本から夏の間にここ数年間で4人の高校の教師がCERN(セルン)のセミナーに参加したということをご存じで、「その4人は全て佐賀県ですか」というふうなことを尋ねられたりしまして、「はい、そのとおりです」ということを答えたりしておりました。そのほか、佐賀県が行っている基礎科学の理解促進に向けた取り組みの話などをしていきまして、ILCのことだけじゃなくて、サイエンスというものに対して大変関心を持って、理解促進に努めている地域であるということのアピールをしたところでございます。
 リン・エバンス教授からは、どの場所をどうするかということについては、あくまでもテクノロジーの観点で決めるべきであるというふうなことを言われながらも、こうした形で基礎科学に対する理解促進の活動が行われていることは大変すばらしいと一定のご評価をいただきました。
 これからもさまざまな形あろうかと思いますけれども、世界、全国、そして地域、この3つの観点でいろんな取り組みを思いつく限りという言い方は変なんですけれども、いろんなことをやってみたいと思っています。
 ILCの動画の話の中で、動画を唐津市当局が市として作成したというふうな誤解を招きかねない発言があったということで、正確には、動画は佐賀県と福岡県が共同で制作したもので、ロケ地が唐津だということですので、そこはすみません、ちょっとわかりにくかったとしたらおわびして訂正申し上げます。
○時事通信
 それで、7月までの話なんですけれども、やっぱり研究者の人たちはやっぱりクローズな状態というか、本当に専門的なもので判断しようと、現時点ではどっちがいい悪いというのはかなりかたくなにおっしゃろうとしない状況にあって、その人たちに決めてもらうためのアプローチとしては、もう資料提供しかないというお考えなのか、それとも何かその人たちの考えにもう少し佐賀のよさを知ってもらうための仕組みみたいなものを、今現時点で考えていらっしゃるのか、どのようにお考えなんでしょうか。
○知事
 現時点で考えていることということで申し上げれば、アカデミーの世界の方々におかれては、ぜひともアカデミックに決めていただければということを思っております。地元からの要請活動が強いからそっちにしようとか、そういうことではなく、我が国の候補地が世界の中で選ばれる候補地でないといけません。そのためには、どういう場所でならないのかという、あくまでも客観的な視点で選んでいただければと思っております。
 もちろん地質的なこと、必要なさまざまな諸元というか、そういったものについては客観的に提供できますし、それ以外の科学者の方々がお住まいになるとした場合にインフラストラクチャーとして、インフラとしてどういうものが準備できているのかということについては、私どものほうでも提供できるところがあると思っております。
 そういったものをきちんと提供するということをした上で、あとは客観的に選んでいただければというのが、私どもが科学者の方たちに対する思いでございます。

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