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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:唐津湾海砂採取問題関連、佐賀−上海線関連

○佐賀新聞
 2点お願いしたいんですが、まず、唐津湾の海砂採取の許可量について、知事は許可量を削減していく方向と考えを述べられていましたが、その環境影響調査の結果を踏まえて削減量は決めていくと前、言われていたと思います。
 先日あった検討委員会で、漁業への影響については、本音としてはないと言いたいところだけど、わからないと。漁業への影響を解明することは難しいという結論が出たんですが、それの結果を受けて、知事の削減量の判断に影響があるのかどうかということ。
 それと、あと1つは上海便なんですけど、先週末に経済効果の試算が出たんですけど、当初試算していた6億円を下回る3.6億円だったと思いますが、尖閣諸島問題とかがあって厳しい結果が出たと思うんですけど、きょう佐賀新聞に載ったんですけど、日本路線の新規開設はもうしないと。既設路線については継続するということだったんですが、1つの不安材料になりますし、今後3年間の補助期間を終えた後も上海便を続けていくには、何かしら手を打つ必要があるのかなと思うんですが、それについて考えを聞かせてください。
○知事
 まず、海砂の件についてでございますが、審議会の状況は私も報告を受けておりまして、議論をし、かなりいろんな調査をした結果が、今おっしゃったように、影響がないとは言えないが、明確にこれだけあるということは得られなかったということだと伺っております。
 当初、この委員会を立ち上げるときに、この委員会における審議の状況、あるいは結果を見ながら、今後の採取量について判断をするということを申し上げておりましたので、現時点、今の委員会のご報告を伺っている限りにおいて、それをもって大幅に変えていくといったところはなかなか難しいのかなという、率直な印象はございます。
 しかしながら、まだどうするかという方向については決めておりません。年度もかわりましたので、これまでのそういう報告などを受けて、どういう対応をしていくのかについて検討をしていきたいと思っております。
 それと、次に春秋便の話でございますが、まず、経済効果については、直接効果は6億円が3.6億円になったんですが、いろんな直接効果でありますとか、広報関係の効果というのもあって、私どもとして認識しているのは、13.3億円だったかと思いますけれども、その13億円以上の効果があっていると思っております。
 当初、6億円と言っていた分が減ったのは、残念なことではありますが、ある意味しようがないことで、搭乗率が下がって、その分だけ向こうから来られるお客さんが泊まられる泊数も減れば、その分だけ減るのは当然といえば当然でございまして、そこの部分が驚きだということではないと思いますが、残念なことには間違いございません。
 一方で、今回調査をしていてわかったのは、日本から中国に行かれる方のお土産代も結構な金額に上っているということもわかってきまして、ある程度の買い物をされて、中国に向かわれている方もたくさんいらっしゃると。特に中国人の方で日本に住んでおられるような方がたくさんお買い物をされているのではないかというお話なんかもございまして、こうしたものは経済波及効果をやっていく中での一つの発見だったと思っております。
 今後の取り組みについては、今のような状態が続くことは好ましくないと思っておりますが、一方で、例えば茨城便を見ますと、尖閣問題の後があっても比較的堅調なロードファクターを記録しています。これは、1つには団体の旅行客に頼っていないからだと思っています。今の佐賀空港の上海便は、価格的な優位性もあっても、かなり広いところからお客さんをつかんでいます。私の知る限り、一番遠くから来られたのは広島の方でございました。そういうかなり広いところから個人のお客様がいらっしゃるということをしっかりつかむということによって、少々いろんなイベントリスクがあっても対応できるようなしっかりとした路線にしていくということが求められると思っています。
 団体はなかなか国家間の問題がある一定のけりをつけなければ回復は難しいとすると、個人のお客様をどれだけ引っ張ってくるのかという取り組みが求められると思っています。今でも佐賀県内よりは福岡県からのお客様が多いという状況でございますけれども、さらに広域的に個人のお客様を引っ張ってくる、あるいはなかなか難しいかもしれませんけど、中国で個人のお客様で佐賀に来ていただく、九州に来ていただく、そういうお客様を増やしていくという努力をすることによって、こうした時々起こる日中間のいろんなトラブルというか、事案に対しても耐えられるような、そういう強い体質の路線にしていきたいと思っています。

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