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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:主権回復・国際社会復帰を記念する式典関連

○佐賀新聞
 「主権回復の日」式典のことなんですけれども、沖縄では式典そのものに反発する声が大きくて、県内でもそれを理由に出席予定の知事の出席を取りやめるように要望が出ていると思いますが、それに出席される理由をちょっと述べてもらいたいと思います。
○知事
 出席する理由は、この日が我が国が占領状態を脱して独立国家としての第一歩を踏み出した日ということであり、政府主催で行われる。しかも、天皇皇后両陛下もご臨席ということでございますから、そういう政治性というものを排除した、まさに日本国として、それについての一定の節目というものをしっかり踏まえる式典であるということに思いをいたしたからでございます。
 無論、沖縄県内において、さまざまな議論があることは承知をしておりまして、その意味で沖縄県がどうされるのかということを非常に私どもも注目をしておりました。場合によっては沖縄県が欠席という事態もあるのではないかとも思っておりました。その意味で沖縄県は副知事がご出席されるということでございまして、これは沖縄県としては、この式典そのものを、少なくとも沖縄県庁として、沖縄県政府として申し上げれば、といえば、それはこの意義というものについて一定の理解をされているというふうに理解をしております。
 確かに、サンフランシスコ条約によって、沖縄、奄美、そして小笠原の各地域が、我が国の施政権からは切り離されたということは事実でございまして、そのことについて、沖縄県の中に非常に厳しい反対のご意見があることは、私もその地に暮らしていた人間として、よくわかっております。
 しかしながら、その一方で、こうして、まずは本土が施政権を回復し、そして順々に奄美、小笠原、沖縄と施政権の回復をしてきたわけでございまして、その一つの区切りという意味が全然ないかと言えば、私はそういうことではなかろうと思っております。そもそもサンフランシスコ講和条約をめぐっては、全面講和か、そうじゃないのかということについても、さまざまな議論がございました。
 また、本来であれば、我が国が施政権を持つべき地域が一括して全面的に返還されるべきであったところがそうならなかったということは、歴史的には残念なことであることは間違いないと思っておりますけれども、今回のこうした主権回復の式典が行われることになったことで、私は日本国民の中で多くの人が、実は沖縄はそういう状態に置かれていたのだということを改めて知っていただく機会になったのではないかと思っております。
 その意味で、私はこれをお祝いをするという意味ではなく、この日を一つの節目として、まだ主権は回復はしたけれども、沖縄の問題を初め、十分に解決できていない問題もあるんだということを心に刻む、そういう気持ちで出席することとしております。

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