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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:九州国際重粒子がん治療センター(サガハイマット)関連 その1

○NHK
 2点目お伺いさせてください。
 ハイマットについてなんですが、先日、安倍総理も来られましたが、今後、外国人の方も含めた全国からの誘致も含めてどのような見通しを持っていらっしゃるのかということと、あと、いよいよ開院しましたが、資金面についてはまだ課題も残っているということで、そのあたりどのように考えていらっしゃるのかお伺いできませんでしょうか。
○知事
  まず1点目が、国内外の、病院の場合には集客と言わずに集患というようですけれども、この患者さんに来ていただく工夫については、これまでもさまざまな取り組みをしてきましたし、その結果が、先日内覧会をやったときに1,500人来ていただいたということの結果につながったんだろうと思います。好生館が1,200人でしたから、好生館は一般病院なので関心が高いのは分かりますけれども、このがんセンターに1,500人の人が来ていただいたというのは非常に手応えを感じています。たくさんの人の見学希望などもありまして、これも大事なことだと思っていますので、見たい、行ってみたいと思っておられる方々に対して丁寧な対応をしていくということが1つ。
 それと、もう1つは、今度相談窓口の電話を開設することにしていますので、このハイマットで本当に使えるのかとか、どういう手続でやればいいのかとか、わからない人たちに対する対応を丁寧にやっていくこと、こうしたことをぜひ取り組んでいただきたいと思っています。
 国内からの集患については、まずは佐賀県、福岡県など近くに住んでおられる方が中心になろうかと思いますけれども、私は今の関心の高さというところからして、ある一定の手応えを感じているところでございます。
 また一方で、海外に行くたびにこのハイマットがあるという話をしますけれども、その反応も大変大きなものがあります。既に海外の方からも資金の協力の申し出や患者さんを送り込むことについての提案も来ているそうでありまして、例えば、ペットを受け入れているものとセットにしたような、そういう外国人を対象にした医療の旅行といいますか、そういったものも、これから現実のものになっていくだろうと思っています。
 むろん、この設備は県民を初めとする、いわば日本国内の方々のために使っていただくことをメーンにしたいとは思っておりますけれども、能力的に余裕があるということであれば、海外の方に来ていただくことも喜んで受け入れたいと思っておりまして、まだアジアには日本以外にないものですから、それと、実際にお使いになっていただく便利さを考えたときには、韓国、中国、台湾、香港の方などから見ると、非常に使いやすい、空港からも近いですし、もともと民間資金がかなり入ってつくられたものでございますので、ユーザー視点に立ったものになっていると思っています。その意味では、非常に海外からも期待できると思っています。
 資金面については、当初予定した資金調達から見ればそれは達成しているんですけれども、その当初予定していた資金面の中には、一定の金額の融資というものを前提にしていました。ただ、できれば有利子の融資というのは金額を減らすことにこしたことはございませんので、引き続きあと数年間は100%寄附や出資というものでカバーできることを目指してやっていこうということを関係者で合意をしてやっているところでございます。
 やっていけないほど厳しいという状況ではないということが1つなんですけれども、より安定的な経営をしていくためには、もっと、いわば真水の寄附や出資というものが増えたほうが望ましいと思っておりますので、引き続き私も含めて関係の会社や団体、機関に対して取り組みをしていきたいと思っています。
 その意味でも、安倍総理に来ていただいたということは非常に大きな効果があったと思っていますし、安倍総理は、そのときのお話の中でも、この重粒子線を日本の輸出商品にしていくということで、ロシアも関心があり、今度来月にフランスの大統領が日本に来られる際に、フランスも非常に関心を持っているという話をされておられました。事実、ハイマットには既にフランスの企業が視察に来ておられます。
 こうした形で機械と人間を含めたところで日本の技術が世界の人々の命を救うことにつながればと思っておりますし、その意味でも、非常に国際的にもいわば使える機関になるのではないかと思っています。

>>九州国際重粒子がん治療センター(サガハイマット)関連 その2

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