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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:災害時の情報伝達関連

○NBC
 九州北部豪雨からちょうど1年ぐらいなるんですけれども、ちょうど1年前、僕らも、皆さん取材されていたかと思うんですけど、結構そのとき感じたのが、市町と県との情報の行き来のあれで、僕らがここに聞きに来ても何か県ではまだ把握できていなくて、市町に問い合わせて、そこから教えてもらうみたいなことがあったんで、県のほうで集約してくださいみたいなことが後々出たんですけれども。で、8月は特別警報とか始まったりとか、結構、気象に関する動きに関して1年たってですね、どこがどのように変わって、住民、県民の皆さんにどういうふうにわかりやすく伝えられるようになったかというのを今の時点でありましたら教えてください。
○知事
 去年の九州北部豪雨のときに、改めて情報を必要なときに必要な人にお届けして、そして、その届いた住民の方々が、我々の期待する行動をとっていただくというのがいかに難しいかということを痛感しました。
 この場でも申し上げたことがあるかもしれませんけれども、避難指示という非常に強い避難に関する行政上の措置命令というか、それが発せられているにもかかわらず、実際に避難した人は、1%、2%しかいないというのが現状でありまして、これはその行政が出す指示というものが信用されていないということ、そして、必要な人に届いていないということ、こうしたことは否めないと思っております。そういったことがありましたので、この北部豪雨の後、直ちに県と市町でどういう情報共有の仕方をしていくのか、あるいは住民の方々に対してどのようにしてきちんとお届けをして、あるいは必要な措置をとっていただくのかということについての内部の検討会を行ったりしてきています。
 最近どうなっているのかについての報告は私のところまで来ていないのでわかりませんけれども、この必要なときに必要な情報が届くということについては、これをやればうまくいくというものはないかもしれませんけれども、とにかくあらゆる機会を通じて、改善に次ぐ改善をしていくということしかないだろうと思っています。いつも改善をしていく。前回の豪雨のときよりは今回のほうがよくなった。今回よりも次の大雨が降ったときのほうがよくなっていくということを考えなければいけないと思っております。
 私も前々から、10年前からですね、今おっしゃられた同じことを言っているんですね。で、皆様方も何か被害の状況があれば、市や町の役場に取材されると思います。そっちのほうが早い情報が入ってくるんですね。一方で、彼らからすると、しょっちゅうメディアの方から連絡が来て、どうなっていますかと聞かれて、それに対応しなくちゃいけないので、まとめてくれないかという話はあるんですね。一方で、まとめるという作業をやると、どうしてもリアルタイムから遅れてしまって、やっぱりリアルな情報をできるだけ早く届けなければいけないというお立場の皆さん方からすると、何か加工されてまとめられた情報で記事を書くというよりは、より現場に近いところでの話を聞いて、必要があれば、そこにさらに取材をかけていくみたいなことをしないといけないというお気持ちをお持ちだろうと思うんですね。だから、私どもももちろん取材をするなというわけにはいきませんけれども、せっかくこれだけ情報通信手段も発達している中で、まとめているものをきちんきちんと出せるようにするという作業は必要ではないかと思っておりまして、そういう中で、気になるところを個別にフォローしていくということがあってもいいんではないかと思っています。
 また、県民の方々に情報を伝えていく手段についても、今、これだけSNSを初めとしていろんなツールが発達しているので、それをいかにうまく使うかということも考えていかなければいけないと思っています。行政が出す情報ですので、余り不確かなものは出せないんですけれども、でも一方で、今、民間レベルでは全く100%確実だというところじゃなくても、皆さんの台風の通過地域における書き込みみたいなやつというのが、一種の非常にリライアブルな情報として受けとめられているということもあるわけでありまして、そういったことも参考にしていきながら、行政側が次に自分たちの地域で何が起こるのかということを考えていく作業も必要だろうと思っています。
 これから梅雨末期に向けて、今年も豪雨になる可能性はゼロではないと思っています。去年よりは必要な情報がきちんと届くように、改めて関係者に注意喚起を促していきたいと思っております。

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