質疑応答:環太平洋パートナーシップ協定(TPP)関連
○FM佐賀
TPPについてですけれども、来週からいよいよ日本が交渉に加わると思うんですが、米・麦など5品目の農産物、畜産物について関税撤廃の例外項目にするよう求めている一方で、アメリカなどは輸入の補償金の撤廃を求めていたり、あと混合診療の問題とかもあったりすると思うんですけれども、今の各国の交渉の現状を見られて、どのような感想をお持ちなのかというところと、今後、国に対して佐賀県として何か意見を述べる機会があれば、どのようなことを言っていきたいのかというところを教えていただければと思っております。 ○知事 まず、現在のTPPの交渉をめぐる情勢についてどう考えているのかということを申し上げますと、交渉の途中からの参加ということになりますので、いわばフルスピードで参加している車に途中から飛び乗るような格好になります。相当助走をつけておかなければいけないということだろうと思っておりまして、交渉に参加する周到な準備が求められるということと、その場合、1対1ではなく、マルチでの交渉になっていきますので、どの分野について、どの国と一緒になってやっていくのかといった非常に高等な戦略も求められていくと思っています。 このTPPの交渉に際して私が感じていることは、何度かこの場でも申し上げたことがあろうかと思いますけれども、総理は守るべきは守り、そして攻めるべきは攻める、国益にかなう最善の道を追求していくということをあちこちでおっしゃっています。まさにそうあっていただきたいと思っています。我々は十分な国民的な納得と合意がない中でのTPP交渉には反対してまいりましたけれども、政府としてTPP交渉に参加すると決めた以上は、今、総理はじめ、政府が国民に対してお約束していただいている、このことをしっかりと実現していただきたいと思っています。 私どもが次にTPPについて政府に対して訴える機会があるときには、この交渉の中身を全て明らかにすることは難しいにしても、国民に対する必要な情報提供をしっかり行っていただきたいということを申し上げたいと思っています。
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