次が、418（しあわせいっぱい）プロジェクトに取り組んでいますというお知らせです。
　この「418」と書いて「しあわせいっぱい」と読ませておりまして、「418」と書いて、読み方としては「しあわせいっぱいプロジェクト」というふうに言います。これは結婚したい、または子供が欲しいと思う人を応援するプロジェクトです。結婚、出産という幸せを増やしていくことで、少子化の傾向を減らしていきたいということが目標です。
　具体的には、このプロジェクトを推進して、平成29年における県内の出生数の見込みというものが今既にあるわけでありますけれども、その見込みよりも418人増やしたいと思っています。つまり、ナチュラルな変化よりも、このプロジェクトの推進によって418人分増やしたいということです。この増やすことによってどういう意味があるかというと、これは平成23年の合計特殊出生率よりも0.1ポイント増えるということになります。これを目標としてやっていこうとしています。
　もう既にいろいろ始めておりまして、「先ず隗より始めよ」で、佐賀県庁職員の中で、例えば男性の育児休暇などが取りやすいような仕事の仕組みづくりであるとか、そういったところをもうスタートさせたところでございますけれども、９月からこの３つの事業について新たに募集受付を開始いたします。
　１つ目が、不妊治療支援の拡充です。
　人工授精にかかる経費の助成を新しく始めます。年齢制限はありません。そして、１回の治療について３万円を上限に、治療開始から１年間限りで３回までであります。
　また、余剰胚凍結保存料の助成というものを拡充していきます。これまでは体外受精、顕微受精に対して助成をしていましたが、治療の過程で余ったという言い方はちょっとなんなんですけれども、結果的に使われずにいる受精卵の凍結保存料も助成することにいたしました。治療成績がすぐれて、身体的な負担が少ない凍結胚による体外受精というものを促進していきます。
　次が、婚活イベント等の企画への補助金であります。
　市町や団体が実施する多様な企画に補助を行っていきます。県内の市町や事業所、民間団体が対象になりますし、複数の市町や事業所、民間団体の共同事業でも可能であります。これまでいくつもの市や町が、市町主体になってさまざまな活動を行われていますけれども、市町でやっていると、どうしても参加者が限られてくるといった課題もあります。その点、私どもが今回お手伝いしようとしているものは、複数の市町や事業所が共同になって行うものもオーケーですよということですので、そうした課題を解決できるものではないかと思っています。
　次が、男性の育児休業取得企業への奨励金であります。
　県内に事業所のある民間の事業主、市町以外ということですね、というものに対して、県内に住所のある、男性の労働者が連続して５日以上の育児休業を取得した場合、それが５日以上２週間未満であれば10万円、２週間以上であればいくらみたいな形で奨励金をお出しすることにしました。
　また、一方で、企業や社会に対してお願いするばかりでなく、県庁そのものでも418（しあわせいっぱい）プロジェクトに取り組んでいます。
　「県庁から咲かせる418の花」というサブタイトルをつけておりますけれども、若手職員による出会いの場の創出、合コン等を行っていったり、あと、しあわせいっぱい相談日をつくって、助産師の資格を持つスタッフがいろんな相談に応じています。
　また、男性の育児のための休暇等の取得、これは県庁としても応援をしていこうということで、これは取っても取らなくてもというのではなく、必ず取るということを前提にしています。その際には、出産補助休暇、配偶者出産時育児休暇、年次有給休暇、育児休業などさまざまな制度がありますので、こうしたものを本人さんたちのニーズによって使い分けていただくということをお勧めしています。
　また、育児中、あるいは出産前後などで、まだ勤務を続けるというものの、いちいち勤務公署まで行くのが大変だという職員も出てこようかと思います。そういう場合、職員が自宅や、所属以外の近い現地機関などで仕事を行うテレワークを拡充していっています。こうすることによって、わざわざ時間をかけて、あるいは出産直前の、ある意味大事な体で長距離通勤しなくてはいけないというふうなことをなくそうということで、こうした取り組みを既に県庁として始めているところです。
　この418（しあわせいっぱい）プロジェクトのポータルサイトを今回立ち上げます。
　こんな感じでやりますので、ぜひ見てみてください。
　ということで、佐賀県は418（しあわせいっぱい）プロジェクトを推進しています。