質疑応答:国際リニアコライダー(ILC)関連 その1
○日経新聞
ILCについて伺いたいんですけれども、先日、評価会議の説明を皆さんで聞かれていて、その後に知事は理由がいまいちかいつまんで言っていたんでよくわからなかったんで、そこについて確かめてみたいとおっしゃっておりました。確かめて、それが仮に納得いく理由であるならば、このILCを脊振地域に呼ぶという活動は一旦中止されるんでしょうかというのが1点。 もう1点は、ただし県民の科学に対する関心は高める活動は続けていきたいというふうにおっしゃっておったんですけれども、そのときに何かまたこういうILCなりなんなりという象徴的な行動を起こそうというお考えはあるんでしょうか。 ○知事 まず、1点目でございますけれども、とにかく、よく話を聞いてみたいというのが正直なところです。科学者グループが時間をかけて検討をしていただいた結果でありますので、尊重しなければならないという思いはもちろんありますけれども、私どもも県民の方々と一緒になってやってきた取り組みでありますし、議会でも推進決議もいただいています。こうした方々に対して、どういうことでこうなったのかということについて説明するというのは私たちの義務の一つだろうと思っておりまして、そのためには私どもなりに一定の理解をした上で説明をしなければいけないと思っています。 現段階では、前の囲みのときにも申し上げましたけれども、私どもとして納得がいく形にはまだなっていないと思っておりまして、そのために説明を受けたいというところでございます。その説明を受けておりませんので、受けて、納得したらやめるのかという質問にはなかなか答えにくいところがありまして、とにかくしっかり説明を聞きたいということに尽きるかと思っています。 また、これから科学に対する理解を促進する取り組みを続けていきたいということなんですが、基礎科学だけでなく、もっと広いサイエンスでもいいと思いますけれども、そういったものに関心を持っていただくということは引き続きやっていきたいと思っています。それは、こういう世界的な研究所を誘致するということだけでなくて、例えば、子供たちや大人たちに科学のことをわかる、おもしろく体験してもらう、そういった取り組みをしていくということもありましょうし、また、子供たちや大人たちを対象にした科学のイベントみたいなやつはいろいろあります。そういったやつを持ってくるというのもあるかもしれません。いずれにしても、このサイエンスを切り口にして、それに対する興味関心を高めていく取り組みというのは硬軟取り混ぜてやっていきたいと思っています。
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