質疑応答:諫早湾干拓事業関連
○時事通信
農水省の概算要求の件で、諫早湾の干拓事業の開門調査について、今回、関連経費の要求額を示していなくて、今後の予算編成課程で検討する事項だというふうな形でまとめられたと思うんですけれども、これについての知事の評価をお伺いしたいんですが。 ○知事 事項要求になったというのは、今の状況からしたらしょうがないのかなと思っています。 ただ、事項要求にしたことについては、私どももすぐ情報収集をいたしましたけれども、何もやる気がないとか、先に延ばそうとかということではなくて、現時点においてどういう予算をどれぐらい組めばいいかということが明確でないという状況から、こうしたことになったということであって、その既定の方針どおり、できるだけ、9月の上旬までが無理なら期限までの開門を進めていくという方針には違いはないということで私どもは理解をしています。 ○毎日新聞 関連して。その前倒しの件なんですけれども、今月の中旬から支柱立てが始まりまして、それを迎えると、若干ちょっと段階が変わってくるのかなと思うんですが、あとの1週間、2週間の間に前倒し開門への考え方と対応について、知事として農水省に改めて訴えるとか、あるいはノリのシーズンを迎えるに当たって、知事としてこの開門に対する考え方をどういうふうに主張されていくのかということをお伺いしたいんですが。 ○知事 県内の関係者とは幾度となく意見交換をしていきながら、9月上旬までの開門の実現ということを求めてまいりました。もう9月の上旬になっているわけで、本当に残された日々は少ないと思っております。もう9月の上旬の開門は無理なのかと私どもが何回か尋ねたことがありますけれども、それについては無理という返事はなく、あくまでも工期は伸縮が可能であるので、大変厳しい状況ではあるけれども、佐賀県側の皆様方の気持ちは理解をしているという答えをそのたびごとにいただいているところでございます。 このままいけば、このままいけばですけど、このまま何も状況が変わらなければ、9月の上旬の開門というのは不可能ということになろうかと思いますが、そうしたことにならないように、農林水産省ではさまざまな形でご努力をしておられることは私どもも承知をしておりますので、状況が変わることを心から期待したいと思っているところでございます。 また、12月には本当に大丈夫なのかということについても、さまざまなご懸念などもあるやに伺っておりますけれども、一部に報道もありましたけれども、小規模な淡水化施設の設置ということも含めて考えていくというふうなお話もありますので、私どもとしては、国は約束どおり12月20日までに開門する準備を整えるために、いろんな意味で取り組みをしていただいているということなんだろうと思っているところでございます。 ○毎日新聞 すみません、追加で確認なんですが、シーズンが始まった段階で、もう前倒し開門は事実上無理になると思うので、その段階ではもう前倒し開門という要求じゃなくて、別の要求の仕方をされていくというお考えなんでしょうか。 ○知事 9月上旬の開門が無理ということであれば、これはもう12月になってもやむを得ないということで、県内の有明海の関係者とは合意ができております。それは12月が望ましいということを言っているのではなく、本当は12月も避けてほしい気持ちもあるけれども、これまでずっと開門を求めてきた立場からは、12月に開門するなと言うわけにはいかないと。だから、9月上旬が無理なら、12月の開門、約束どおりの開門をお願いしたい。ただ、その場合、ノリに影響が出ない形での開門というものをお願いしたいということで、それについては農林水産省もそうならないようにしますということで、技術的な事柄については、佐賀県当局とも話をしていきましょうということで理解を得ています。
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