配布資料:有田焼創業400年事業「佐賀県プラン」を策定しました
日本磁器発祥の地であり、佐賀県を代表する地場産業である有田焼は、2016年(平成28年)に創業400年を迎えます。 県では、この創業400年を機に、次の100年に向けた有田焼の新たな発展の第一歩となるよう、海外展開をはじめ、新たな市場開拓などに取り組むとともに、併せて、観光や文化など他の分野とも連携し、佐賀ブランドの確立や佐賀県のプレゼンスの向上を目指し、有田焼創業400年事業に取り組みます。 この有田焼創業400年事業について、基本的考え方等をまとめた「佐賀県プラン」を下記のとおり策定しましたので、お知らせします。 1 プランの期間 平成25年度 〜 平成28年度 2 基本的考え方 有田焼創業400年事業は、それが一過性のイベントとして終わることな く次の100年に向けた有田焼の新たな発展の第一歩(礎)となるよう、窯 業界及び関係市町等と連携・役割分担しながら、「All Japan」「World Wide」をキーワードに、「有田焼のイノベーション」「有田焼のリブラ ンディング」「世界で活躍する人材の集積・育成」の3つの視点で事業に 取り組みます。 また併せて、有田焼創業400年を好機と捉え、有田焼を中心に据えなが ら、観光や文化など他の分野とも連携し、「SAGAブランドの確立」と「佐 賀県のプレゼンスの向上」を目指します。 3 目指すべき姿 有田焼ルネッサンス。(仮) 〜新たなVOC、パリ万博への回帰による有田焼の革新・再興〜 創業400年を機に発展の歴史を振り返り、有田焼の持つポテンシャルを 再認識することにより、海外との繋がりを強固にし、それを踏み台として、 有田焼の革新・再興を目指します。 4 事業体系 (1)市場開拓 ① 海外市場の開拓 海外市場の開拓に向け、欧州でのリブランディング(再評価)を もとに新たな販路(販売チャネル)を開拓するため、欧州をターゲ ットとして、新たな有田焼を開発し、国際見本市等への出展や高級 レストラン等でのPRに取り組みます。 ② 新たな市場の開拓 国内外における新たな市場の開拓に向け、「食」とのコラボという 切り口で、トップシェフをはじめ、「食」に関わる様々な関係者や団 体等との連携を図ることにより、新たな食器等を開発し、有田焼に対 する需要の喚起・拡大に取り組みます。 また、食器とともに人々の暮らしを彩るインテリア用品など他の分 野においても、新たな有田焼の開発、需要の喚起・拡大に取り組みま す。 ③ 新たな流通の仕組みづくり 国内外における新たな市場の開拓に向け、そのために必要な流通の 仕組みづくりに取り組みます。 (2)産業基盤整備 ① 人材集積・育成 海外でも評価され、必要とされる有田焼を提供し続けるため、その 基盤として、海外のクリエイターが集積する「プラットフォーム」を 形成するなど、世界で活躍する人材の集積・育成に取り組みます。 ② 技術・デザイン力の向上 国内外の様々な市場ニーズに合った有田焼を提供し続けるため、そ れを支える機能や仕組みなどを整備することにより、新たな技術開発 やデザイン力の向上に取り組みます。 ③ 伝統技術の継承・磨き上げ 次の100年に向けた新たな発展の礎となるよう、有田焼400年の歴史 を振り返り、原点を見つめ直すことにより、創業以来、受け継がれて きた伝統技術の継承及び磨き上げに取り組みます。 (3)情報発信 ① 国内外への情報発信 国内外における有田焼のリブランディング(再評価)を図るため、 伝統に根ざしながらも、絶えず革新に挑み、新たな焼き物を提供する ことで、人々の暮らしを豊かにし続けていく、有田焼の“ものがたり ”を発信します。 ② 焼き物文化等の発信 焼き物文化の発信を通して、有田焼のリブランディング(再評価) を図るため、400年の歴史を持つ有田焼の素晴らしさを国内外に広く 発信します。 5 推進体制 伊万里・有田焼産地を中心とした全県的な事業展開と機動的な事業推進 を図るため、本事業の実行組織として、「佐賀県有田焼創業400年事業実 行委員会(仮称)」を設立します。 6 問い合わせ先 有田焼400年事業推進チーム 担当者 鷲崎、江副 電話 0952-25-7095 FAX 0952-25-7270 E-mail shoukou@pref.saga.lg.jp |