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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

発表項目:有田焼創業400年事業が本格始動します

 次に、有田焼創業400年の事業がいよいよ本格的にスタートをいたします。
 これは前にも見ていただきましたけれども、有田焼の400年、私たち佐賀県としては市場の開拓、産業の基盤整備、そして情報の発信の3つを大きな柱としてやっていきたいと思っています。
 そこの中で、今回の発表事項は、この人材の集積・育成の部分と海外市場の開拓の部分についてのものであります。
 内容は大きく3つです。まず、海外市場の開拓については、フランスで年に2度行われているメゾン・エ・オブジェという家具やインテリアの見本市がありますけれども、そこに出展していこうというプロジェクトをスタートさせます。そのスタートをするキックオフのセレモニーとセミナーを行います。
 もう1つが、人材の集積と育成を図っていくためにオランダとの連携による「プラットフォーム」のスタートをいたします。具体的には、オランダ王国の大使館と佐賀県が連携協定を結びます。これが11月1日です。
 そして3つ目が、世界のトップシェフが有田焼を使って、それを皿に乗せて料理を出すという、世界のトップシェフとのコラボによるフランスでのPRというものが11月6日に行われると、この3つであります。
 まず、1つ目のメゾン・エ・オブジェ出展プロジェクトのキックオフです。
 メゾン・エ・オブジェというのは、先ほども申し上げましたが、フランスで行われているかなり大きな世界三大見本市の一つと言われている見本市であります。今回、私たちは海外市場の中でもとりわけ欧州でのリブランディングに力を入れていきたいと思っていまして、ここで欧州で認められる新しい有田焼を開発して、そこで売り込んでいこうというふうに考えています。
 そして、まずはこのために必要な人材を手に入れてというか、組むことにして、それでいろんな取り組みをスタートさせていきます。この欧州での国際見本市に出展経験を持っておられる奥山清行さんというデザイナーの方がいらっしゃって、この方はフェラーリの設計などをされておられる方ですけれども、この方はメゾン・エ・オブジェへの出展の経験もおありになりますので、この方をプロデューサーに迎えてやりたいと思っています。
 そして、大体3年連続でメゾン・エ・オブジェへ出展を行うことでバイヤーとのビジネスマッチングができるのではないかということを期待して行っていきたいと思っています。
 具体的にはこの2013年は新商品を開発し、2014年中に一回出展をして評価を得て、何が受けるのか受けないのかという判断をしていきます。そして、次の年に向けて、今度は試作から完成品や量産品を出していって、価格設定がどうか、現地の体制がどうかといったことをやってまいります。そして、3年目には、手直したものを出していって、もうこれはビジネスとしてうまく成功させるようにしていきたいというのが、このメゾン・エ・オブジェの出展プロジェクトの考え方です。
 それに取り組むために、一つは、キックオフのセレモニーを行います。スタートアップ宣言、プロデューサーへの委嘱状の交付を行った上で、この奥山さんと、あと佐賀県出身で現在日経デザインの編集長であられます下川一哉さんを囲んで対談が行われまして、キックオフのセレモニーとセミナーということで、このプロジェクトをスタートさせていきます。
 今年の10月22日の火曜日の午後6時15分から午後9時半まで、場所はチャイナ・オン・ザ・パークの忠次館にしました。これは深川製磁の持っているものでありますけれども、1900年のパリの万博で金賞を受賞した大きな花瓶を収蔵・展示してあります。まさに現代の万国博覧会とも言えるメゾン・エ・オブジェに向けて出展をして、そこで認めていただくということを目指すということで、この場を選んだものでございます。
 2番目が、オランダとの提携による「プラットフォーム」の形成です。
 この有田焼を欧州市場でどう売り込んでいくのかということにいろいろ取り組んでいる中で、既に先行事例として、オランダのデザイナーと有田の窯元が組んで開発した商品が、世界的なデザイン雑誌で賞をとるといった動きも出てきました。こうしたご縁などもあって、オランダの大使館のほうと私どものほうでつながりの感じができてまいりました。オランダは「ダッチデザイン」という名前で、非常にシンプルで、かつモダンなデザインというもので知られている国でもあります。そのオランダという国と、佐賀県の有田が持つ技術やデザイン性というものをお互いに交流していくことによって高められないだろうかという話が出てまいりまして、それを実際にやっていこうということになりました。
 例えば、有田をはじめとする佐賀県で、デザイナーを志す人たちがオランダで学ぶ、あるいは、オランダの学生たちが佐賀県の有田にやってきて、そこで物づくりや日本のデザインというものを学んで帰っていく、こうしたものができていけないかということで、今回連携協定を結ぶことにしたものでございます。
 連携協定の締結式を11月1日に、東京にありますオランダ王国の大使館で行います。
 これは第1部が午前中でございまして、佐賀県とオランダ大使館との共同プロジェクトの説明を行った後に連携協定の締結式を行い、お昼近くには大使公邸の中のギャラリーツアー、有田焼の説明を行い、軽いランチが提供されます。大体マスコミ、大使館、佐賀県関係者80名程度をお招きする予定にしております。ちょっと写真が見えていますけれども、非常にすてきな公邸になっておりまして、こちらを舞台にして行います。
 夜には、同じ公邸で、今度はトークとデザインの交流会を行ってまいります。オランダと日本のデザイン、クリエイティブにまつわる話をする場をつくってまいります。
 たくさんの方々に、大体150人ぐらいのいろんな方に来ていただきたいと思っているのでありますが、こういう方々に有田焼と400年事業、オランダデザインなどのアピールをしたいと思っておりまして、立食ですけれども、佐賀の食材を使ったメニューを今検討中でございます。
 3番目が、世界のトップシェフとのコラボによるフランスでのPRでございます。
 これは実際に、有田焼を今のフランスのレストランで使っていただいて、その反応を見るということをしていきたいということで、世界のトップシェフであられるアラン・デュカスという方のプロデュースをお願いして、彼のレストラン、「ジュール・ヴェルヌ」というレストランで、大体10日間程度、来年の1月に有田焼を使って実際に料理を出していただくことになりました。
 そして、それをやっていく前イベントみたいなものとして、11月に農林水産省が主催をするフランスで行う日本食のイベントに有田焼が参加をして、そこのカトラリーというか器で有田焼をアピールするということをやってまいります。
 それでは、この11月6日の農林水産省主催の日本食文化普及キャンペーンで、これもアラン・デュカス・エンタープライズが共催になっておりますので、そこに我々も食い込んだ形でアピールしていくということでございます。
 そして、先ほど申し上げましたように、2014年1月に、この「ジュール・ヴェルヌ」というミシュランの星つきのレストランでアピールを行っていくということでございます。こちらは農林水産省、こっちは経済産業省の事業ということになっておりますけれども、このようにさまざまな場面で有田焼の存在感、プレゼンスをアピールしていきたいと考えています。
 第1弾についてだけ簡単に説明しますと、11月6日に、この「エコール・ド・キュイジーヌ・アラン・デュカス」という、アラン・デュカスの経営する学校、プロ向けの料理教室の場面を使って有田焼の提供、そして、佐賀県の食材の提供、私のビデオメッセージなどを提供する予定になっています。

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