○朝日新聞
　わかりました。あと、ちょっと関連とまでは言いにくいんですけど、先日、県のほうから発表がありまして、ハイブリッド発電ですね、唐津の加部島、呼子の加部島になるんですか、あそこでハイブリッド発電をされようということで、そしたら事業者のほうで機械を運搬していたら、下のほうの潮応力を利用した水車の機械が落ちてしまったと。17日にたしかお披露目があったんと思うんですけれども、こういう事故があった場合に今後どうされていくというのは何か県として決めていらっしゃるところってあるんでしょうか。
○知事
　まず、今回輸送の途中に水車が海底に落下してしまったというトラブルなんですけれども、これについて、まず申し上げれば、まことに残念だったと言わざるを得ないと思っています。ただ、もともとskwíd（スクイッド）という今回の発電方式が持っている風力発電の部分とか水力発電の部分に問題があったというわけではなくて、やっぱり輸送方法に問題があったということだろうと思っておりまして、この輸送方法については、三井さんのほうでも抜本的に改善をしていくということで話を伺っております。
　我々としては、風力と水力を組み合わせた世界初のハイブリッド発電というものについては、ぜひ実施をしてほしいと思っています。持ってくるのは何も船に乗せて海中を運ばなくても、陸上でも何でもいいじゃないかという話もしていっているんですけれども、いずれにしても、まず原因分析をちゃんとしていただくことと、今回のように途中で落下してしまうと物が届きませんので、そのことについてはしっかり工夫をしてもらった上でということでありますけれども、ぜひとも予定どおり加部島を使って実証実験をしていくということは実行していただきたいと思っています。
○朝日新聞
　特に遅れるとか、そういったことはまだわからないんですね。
○知事
　いや、これは遅れるのは遅れます。もともとは10月17日にオープニングのお披露目会をやろうと思っていましたが、それは現実に今物がありませんので、それでつくり直しをしないといけませんから、10月17日は無理になってきます。原因を分析して、また新しくつくり直しをするということになりますと、仮にできてきたとしても、これから冬になっていきますので、玄界灘の海域、かなり海の状況が荒れてきます。そういったことを考えると、冬の時期は避けたほうがいいという判断になるのかもしれません。そうなっていけば、少し海の状況が落ちついたころになっていくのかもしれないなとは思っていまして、それは現時点ではまだ私どものほうも決めておりませんし、三井さんのほうでも決めておられませんが、これからの話になると思っています。