○ＳＴＳ
　原発のところで、本年中に動きが出てくるというお話だったんですが、知事の、改めてその再稼働に対する考え方と、この時点で、知事がずっとおっしゃってきたプロセス論といいますか、どういった形で政府として許可を出すのか、そういったあたりがまだ全く出ていない状況については、どういうふうにお考えでしょうか。
○知事
　まだ具体的にどこかのところが審査の最終局面に入っているということではないのかもしれませんが、政府のほうからは私どものほうに、何ら具体的な再稼働に向けた流れについて照会があっているとか、情報提供があっているということはありません。またその段階ではないのかもしれません。ただ前に、去年、経済産業省に行ったときに、経済産業省の政務三役がおっしゃっていたのは、彼らのイメージからすると、もう政府としてというか、経済産業大臣が何か判断をすることをもって再稼働の条件は満たされるみたいな言い方をしていたような気がします。とはいえ、一方で地元というか、地元の理解も得つつみたいなお話もされているので、結果的に見たらよくわからないという状況に変わりはないということだろうと思っています。もともと、再稼働というのは、そもそも現在の、恐らくどの県もそうだと思いますが、再稼働そのものは、事前了解事項になっていないので、だから、この安全協定に基づいてどうするかという話にはならなくて、今回の再稼働というのが、やはり特別のもので、今のような状況の中で初めて行われる再稼働についてどのようにしていくのかということになっていきますので、その意味では、安全協定に基づく通常の話とは違うのかなと思っています。その意味では、政府としてもそういうことにどのようにお考えなのかということについては非常に関心を持っているところではありますけれども、繰り返しになりますが、私どもだけ焦ってもしようがないので、様子をしっかり、情報収集だけはしていきますけれども、一つ一つ国の動き、あるいは他の地域の動き、そういったものを見ていきながら判断をしていきたいと思っています。

>>原発関連　その２