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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:有田焼創業400年事業関連

○読売新聞
 もう1点、ちょっと関係ないところなんですが、有田焼の関係で、先日フランスに行かれて、海外のほうにPRされて、そのご感想と、これから年度がかわるんですけど、海外へのブランドの再評価について、どうやっていこうというお考えかというのを。
○知事
 去年から今年にかけての1年間は、これまで百数十年にわたってほぼ存在感がなかった有田の焼き物を、もう一度投入して、認識をしていただくということをやってみました。
 前回は私が行ってきて、そのジュールヴェルヌというレストランでやったわけでありますけれども、反応は非常によかったです。数十人のフランス在住のジャーナリストやデザイナーの方々に来ていただきましたけれども、器として使うために持っていった数枚のお皿について、きちんとした写真が欲しいとか、取材に行きたいとか、あと実際にコラボレーションできないだろうかといったお話をいくつもいただいておりまして、そのときのイベントで終わるのではなくて、終わった後、そのイベントを仕掛けた中に入った事業会社の人たちと今やりとりをしていますけれども、来ていた人たちの間で、いくつも具体的に取り組みがスタートをしていまして、何らかの時点では、そのことについて発表できるようにもなっていくのではないかと思っています。
 その意味では、紹介をしていくということのスタートラインは切れたなと思っています。私も、今回も実際に行ってみて感じるのは、有田焼を初めとする日本のすばらしい器は、大きくいうと二通りしかないような気がします、ヨーロッパの世界では。
 1つは、各地の美術館や博物館にうやうやしくおさめられている17世紀、18世紀に輸出された、あるいは王侯貴族が使っていた、大変に高いすばらしい技術のものであります。
 もう1つは、まちの中の食器屋というか雑貨屋に存在している、どう見ても日本製ではない、日常的な、しかしながらアジア的なテイストを持ったもので、これは有田焼ではもちろんありませんし、日本産の磁器や陶器でもないと思いますけれども、そういったものが非常に安い値段で売られているというのが実態で、いいなと思うものが、適正な値段で、いいお店で手に取ることができる、買うことができるという状態はないと思っているんですね。
 今回、フランスの現地のバイヤーの方なんかともお話しをしていて感じたのもその点でした。この西洋の生活においては、器を楽しみながら料理を楽しむという習慣が日本ほどない。だから、器と料理、食事というものを一緒に楽しんでいくというライフスタイルそのものをアピールしていくのは非常に意味があるのではないかというお話をいただいたところでございまして、そういう観点から、新作のもの、あるいは既に世の中に存在しているものをいろんなアプローチでヨーロッパの市場に投入をしていきたいと思っています。
 これからの展開としては、1つは、9月にパリでメゾン・エ・オブジェがあります。ここには、新作を出していきます。奥山清行さんが今プロデュースしている新作をメゾン・エ・オブジェという見本市に出していきたいと思っておりますし、その手前で、イタリアのミラノではミラノサローネという世界最大の家具の見本市が開かれますので、そこには、既存のものでいいと思うんですけれども、その既存のものを、家具やインテリアとセットにして売っていくということにもぜひチャレンジができればと思っているところでございます。
 そうして、いろんな反応を見ていく中でアイテムを絞り込んでいく、あるいは路線を決めていくということで、実際の購買といいますか、売り上げにつなげていきたいと思っています。

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