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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:佐賀県医療センター好生館関連

○佐賀新聞
 すみません、最後に1点だけ。今度、県の組織以外でも新たな体制で、例えば、好生館とかが理事長かわって新しい体制で臨まれるかと思うんですけれども、まずもって好生館の独法化を含めて、これまでの経緯と今後に対する期待等を、新理事長を含めてあればお願いします。
○知事
 わかりました。好生館は独法化し、そして嘉瀬に移って、非常に収益の上がる体制になってきました。調達などについても、かつてに比べれば非常に厳しい形での調達を実現できているということと、患者さんを大切にされるという姿勢、そしてスタッフも働きやすい環境を実現するという、そういう方針が功を奏しているのだと思います。お医者さんの数も、数年前に比べると数十人ふえておりまして、医師の数がふえるということは、その分だけ払わなきゃけいないコストも出てくるわけでありますけれども、お医者さんは必ず患者さんを連れてきていただいておりますので、こうしたものがいい形に動いているなと思っております。そういういい基礎をつくっていただいた上で、今回、十時理事長が退任のタイミングでございましたので、その後任に本日の朝、中川原章先生に辞令を渡してまいりました。
 この中川原章先生は佐賀県鳥栖市の御出身で、九州大学を卒業された後、さまざまな御経歴を経て、ここ数年間は千葉県のがんセンターのセンター長をお務めでございました。経歴から見てわかるように、がんの専門家でございます。特に、希少がんという大変少ないがんの御専門でございます。
 私どもはがんと言うと、前立腺だの胃がんだの肺がんだのという、割と比較的数の多いがんをイメージするわけでございますけども、世の中にはそうでないがん、膵臓がんなんかもそのうちの一つのようでありますけれども、かなりの種類あるそうで、そういったものについては、実はまだまだ研究が進んでいない。民間の製薬会社も、患者さんがたくさんいらっしゃるがんの薬は開発がしやすいけれども、患者さんの少ないがんについてはなかなか製薬、創薬の研究も進まないといった問題があるようでございます。
 そうした御経歴をお持ちの中川原先生でございますので、一つは、この好生館の何といいましょうか、研究をやっていくような部門的な充実をまず一つはやっていただけないかと思っております。県立病院などで研究をやっていくような部門というのを持っているところは余りございません。ございませんが、こうしたものがあると、治療に幅が広がるというのと人材確保にも非常にプラスに働くと思っております。こうしたことを、先生御自身もいろいろお考えのようでございましたので、こうしたことを先生には期待したいなと思っております。
 あと、あわせてこれは私の夢みたいな話で申し上げれば、先ほど来申し上げているように、希少がんというのはなかなか研究をする人や中核となる研究のセンターなどがございません。これからがんが増えていくという中で、そのがんは全てが胃がんや肺がんのような、いわゆる4大がんとか5大がんと呼ばれているものばかりではなく、さまざまな患者の数の少ないがんも増えていくだろうと思っています。
 そういうときに、今ある好生館とハイマットががうまく連携をするような形で、この希少がんの研究を進めていくことができれば大変ありがたいなと思っております。中川原先生、もともと鳥栖の御出身でもございますし、私の知る限りでは、希少がんというのは薬が発見されない分、結局は粒子線による治療でがん細胞をたたいていくという方法は極めて有効ではないかとも思っておりまして、そうしたことについて何か考えていただければ、やっぱり中川原先生に来ていただいただけのことはあるなと思って期待をしているところであります。

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