TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:選挙制度改革関連

○佐賀新聞
 すみません、もう1点。選挙制度改革の件で、参議院のほうですけれども、1票の格差問題で、院のほうの協議会の座長案という形で、佐賀の場合は合区という話が出てくるかと思うんですけれども、まずもって県知事として、行政区を、今の都道府県単位を超えて、こういう形で選挙区が整理される可能性があるということについての受けとめをお願いします。
○知事
 都道府県を超えて選挙制度がつくられるということについては、既にブロック単位で比例代表で出ていくとか、そういう制度がありますので、そのことそのものはあり得ると思っています。何より、現行憲法が法の下の平等というものを非常に強調した憲法で、それの直接的な行使の場が選挙ということでありましょうから、憲法がその部分が改正されればともかくですけれども、今の憲法の条文を前提にする限りは、できるだけ1対1に近い形に制度をいじらなければならず、私としては、もちろん合区じゃないほうが気持ちとしてはうれしい部分がありますけれども、今の都道府県制というのも法律でできておりますので、憲法と法律で戦えば憲法のほうが強いというのは認めざるを得ないところで、その意味では、やむを得ないのではないかと思っております。
 ただ、都道府県制というものは既に100年以上の大きなものを持つもので、市町村合併で市町村の形は随分変わってきましたけれども、都道府県の形そのものは、この百数十年間変わってきておりません。そういう中で、それを超えるという制度をつくっていくということについては、気持ちの上でも、いろんな残念だとか反対だとかという声が出てくることについても理解はできるところでありますが、基本的に申し上げれば、1対1という憲法上の要請がある以上、合区という話が出てきてもやむを得ないのかなと思っているところでございます。
○佐賀新聞
 そもそも論として、1票の格差という部分で、人口だけでいいのかという議論もそもそもあるかとは思うんですけれども、その辺については、知事の中では、もう人口でも平等のほうが保障されるべきだというような認識でよろしいですか。
○知事
 例えば、参議院というものの存在が、憲法上で直接、参議院は、1対1によらないということが書いてあれば、参議院は、例えば地域の代表者という位置づけで行うんだということが書いてあれば、それは法の下の平等を超えるものだろうという要請を超えることがというか、同価値に議論することができると思いますけれども、まことに残念なことに書いていないんですよね。衆議院も参議院も、その同じ憲法上の要請のもとに二院を構成するということになっているんだろうと思うんです。だから、せっかく二院を構成するわけですから、同じ人口原理ではなくて別の要素、地域的なこととか職能的な要素とか、あと男女の要素とか、そういった別の観点でやっていくということも考えられないわけではないと思うのでありますけれども、一から議論をすることができればそういったことを言いたいと思いますし、私はできることであれば、性別のクオータ制みたいなやつを入れていくとか、そういったことが可能なのであれば、地域別のクオータ制みたいなやつがあってもいいのではないかと思っておりますけれども、そういったことを今の憲法が予定しているかと言えば、残念ながらノーと言わざるを得ないのではないかと思っております。

「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright© 2007-2024 Saga Prefecture.All Rights Reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。