質疑応答:今後の去就関係 その1
○朝日新聞
昨日、熊本市長が4選の不出馬を発表して、その中で多選の弊害ということを言っていまして、権限が集中する首長が長年続けると弊害があると言っていたように記憶していますけど、このことについて、知事自身の立場、次へ出馬すると多選に当たらないのかどうかも含めて、そういう弊害があるかないか、どういうふうに考えているかをお聞かせください。 ○知事 もう3期でも多選といえば多選なのかもしれません。確かに、長くなればなるほど自分がトップとして判断をしておりますし、知識や経験が自分についてきて、その結果、いい点も出てくるけれども、弊害も出てくる、これは事実であろうかと思っております。 多選については、なかなか1人の目で全てのものが行き届くというわけにはいかないので、どうしてもそういう面での偏りが出てくるということも弊害の一つとして挙げられるのではないかと思っておりまして、その意味では、幸山市長がそういったことを気にされて次に出られなくなったということについて、私としても理解をするところでございます。 一方で、この多選の中でというか、私自身もこの仕事を11年やっているわけでありますけれども、その中で出会った人、そういった人たちとのネットワーク、自分自身が持つ知識、経験、そういったものを県政に生かしていくという意味では、この経験そのものが佐賀県政としての力になっているという意識もまた持っております。こうしたことのプラスと、1人の人間が責任者を務め続けることのマイナスと、どっちのほうがより大きいのかということを考えて判断していくべきではないかと思っているところでございまして、私自身のことについても、以上のような考えに立っているところでございます。 ○朝日新聞 プラスマイナスがあるということですけれども、マイナスの面を考慮して、次、出馬する可能性は今のところどうでしょうか。 ○知事 マイナスの面を考慮して次出なくなるという可能性があるのかないのかというお尋ねであったと理解してよろしいんでしょうか。さまざまな要素を考えています。本当に多選というものがもたらす弊害というものももちろんあるということも重々承知をしているつもりでありますし、同じ答えになるんですけど、一方で、やっとここまできていろんな人との関係ができてきて、それでスムーズに進めていくことができているものがあるのも事実だと思っているんですね。だから、もちろんそれだけで、多選の弊害とプラスとそれだけで決めるということではないとして、現在、いろんな方々のお話も聞きつつ、自分の中でさまざまな要素を入れて考えていきたいと思っているところでございまして、すみません、ご希望には、期待には沿っていないと思いますけれども、そういう考え方で今はおります。
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