○ＮＨＫ
　国体の35年の内々定が決まったと思うんですが、その受けとめと、現時点、これからユニバーサルデザイン化含めて、国体受け入れに向けてどのような準備されていくかという心持ちをお願いします。
○知事
　おかげさまで、先日、平成35年、2023年の国体と全国障害者スポーツ大会の招致開催について、内々定が得られました。いよいよこれで準備について事実上のゴーサインが出たものと思っておりますので、本格的な準備をスタートさせたいと思っています。
　いつも申し上げているように、私どもは、この大会を２つのばらばらの大会として位置づけるのではなくて、大きな１つのスポーツ祭というか、そういう１つの大会として位置づけられないだろうかと思っています。そして、その大会に向けて、お年寄りも障害のある人も、あるいは健常者のアスリートも、さまざまな人が自分の好きなスポーツを好きな形でできるようになるような、地域をつくり上げていきたいと思っているんですね。
　イベントそのものは平成35年になりますけれども、大事なことは、それに向けてみんながスポーツをしていくような文化、雰囲気、あるいはそれを可能にするような環境をつくっていくことが何より大事だと思っています。もちろん大会を成功裏に終わらせるということも大事なんですけれども、私は一番やりたいことは、県民が多くの人がスポーツができるようになる、上手とか下手とかじゃなくて、ちょっとやりたいと思ったら、周りの人と何か運動ができる、場所も比較的使いやすい、そういったような環境を実現するということが、この平成35年に国体と障害者スポーツ大会をやる意味だろうと思っているんですね。それをやりたいというのが私の気持ちです。何かでかい体育館を１個ぼんとつくるよりは、100個の地域の人たちが使う練習場をつくりたいというのが私の気持ちで、「なんか佐賀ってみんな運動を何かやっているよね」っていうようになればいいなと思っています。