発表項目:「森永太一郎展」を開催します
次が、森永製菓の創始者であります森永太一郎展の開催のお知らせであります。
7月18日から約2カ月間、佐賀県立博物館で行います。主催は県立博物館のほか、森永製菓株式会社と一般財団法人の森永エンゼル財団でございます。 よくご存じのように、日本の「西洋菓子のパイオニア」「菓子王」と呼ばれます森永太一郎氏は伊万里のご出身でございます。来年ご生誕から150年を迎えます。この森永太一郎氏は苦労してアメリカに渡られました。そして、そこに12年滞在をして、いろんな苦労をされたんですが、西洋のお菓子の製法を習得されて、明治32年、1899年に東京市赤坂区溜池町にわずか2坪の森永西洋菓子製造所を開かれました。これが森永製菓の創業でございます。そして、ご苦労された末、初めて日本で西洋菓子を事業化して広げていくということに成功されます。 その後、いくつもの大きなお菓子屋さんが誕生してまいります。新高製菓、これの創始者も佐賀県の出身の方でございました。あと不二家、東京菓子、これは株式会社明治の前身でございます。あとこれも創始者佐賀県人でございますけれども、江崎グリコの前身で江崎商店。そして北日本製菓、これはブルボンの前身でございますけれども、こうした大きなお菓子メーカーが次々に創業をしてまいります。それまでお菓子というのは高級菓子、しかも、和菓子が中心であったわけでありますけれども、森永太一郎氏と森永製菓は、洋菓子を中心にして、あと子どもが食べることができるという意味で、いわば革命をもたらしています。日本にお菓子文化を定着させる端緒をつくったと言えるのではないかということでございます。 今回の展覧会は、その佐賀県が生んだ森永太一郎氏の人となり、そして現在に至るまでの森永製菓のさまざまなお菓子などを見ていただこうという試みであります。 主な展示資料として、森永太一郎氏の愛用品、アメリカにいらっしゃった時代にお使いになっておられたはさみでありますとか、自転車、聖書、手帳、懐中時計、ご承知のように、森永製菓といえばエンゼルマークでございます。森永太一郎氏が滞米中にキリスト教と出会ったというふうなところもあるわけでございまして、そうした当時をしのぶことができるものがたくさん出てまいります。 このほか、森永製菓創業以降の資料として、各種の写真、新聞記事、あるいはポスターに使われた当時の画家たちの作品なども展示される予定です。 このほか、いろんな年代の人がいろんな形でご存じだと思うんですけれども、明治、大正、昭和、平成の歴代の森永製菓の製品のパッケージ、ポスター、CMの映像などが展示されますし、キッズコーナーでは,キョロちゃんの塗り絵なども行われる予定でございます。 このほか、毎週土曜日に楽しいワークショップを行いましたり、毎週日曜日にはキョロちゃんと写真を撮ろうというイベントも行われます。このほか、もちろん森永製菓のお菓子も展示して販売されますし、なかなかほかの場所では売ってない東京駅や台場シティーや大阪通天閣でしか売ってないようなグッズも販売されることになっておりますし、もともと佐賀県はお菓子王国でもございます。佐賀県の銘菓も、今回、佐賀県菓子工業組合の協力で販売されることになりました。 このほか、ためになる企画もいくつかございます。食に関するフォーラムでございます。そして、ダンテフォーラムと題しまして、これは哲学に関するようなフォーラムということでございますけれども、エンゼルに関するテーマということで、内容を現在、調整中でございますけれども、ダンテフォーラムの名前にふさわしいようないささか哲学的な内容になっていくのかもしれませんけれども、こうしたものも予定されております。
Copyright© 2007-2024 Saga Prefecture.All Rights Reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。 |