質疑応答:全国学力テスト関連
○佐賀新聞
全国学力テストなんですけれども、2011年の総合計画以来、結局その目標が達成できないままだったんですが、受けとめと、それと来年度以降、教育委員会制度がまた変わって、知事部局のほうの発言というか、考えが反映されやすくなると思うんですが、受けとめと今後の考え方を教えてください。 ○知事 そうですね、総合計画2011は、知事部局だけじゃなくて県全体としてつくった計画ですので、そのうちの教育に関するこの部分が達成できなかったというのは、もう素直に言って残念です。 ただ、ものすごく、だから1番になろうとか、そういう目標ではなくて、全国平均を上回ることを目指そうということなので、目標としておかしかったということもないだろうと思うんですね。やっぱり教育ですから、簡単に成果が出るということでもないだろうし、ただ、現場の先生方も含めて一生懸命努力をされているということは感じているので、残念は残念ですけれども、もうこれをもって、だから教育委員会がだめなんだとか、そんなふうには思っていないということです。 ただ、大事なことは、何をもっとやらなきゃいけないのかとか、何はやらないほうがいいのかとか、そういったところをちょっと引いた目線で冷静に分析するということは次の計画をつくる上でも必要なことではないかと思っています。 私は今、余り学校の現場のことについていろいろ申し上げるべき立場ではないとは思っていますけれども、やっぱり学校の先生の多忙感というか、大変忙しいということを言われている中で、本当に学校の先生がやらなければいけないことなのかどうかというのが、やや疑問な点も含めて、先生がやらざるを得なくなってきているということなんかは、何か抜本的に解決ができないんだろうかと思ったりもするんですね。 例えば医療であれば、医師が最終的には判断をする、お手伝いをする医療クラーク的な人たちがいらっしゃるわけですけれども、学校の先生は先生としての専門性を発揮していただくために、何かそういった学校の先生をサポートするような人たちというのがいなくていいんだろうかとか、何かそういったことを思ったりもしました。 いずれにしても、来年度以降は知事部局のほうで大綱を示して、そして、教育委員会とともに教育行政については責任を持っていくことになりますので、今もいろんな議論はしているところなんですけれども、今回の結果を反省材料として、いい形にしていきたいと思います。
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