○時事通信
　国の動きなんですけれども、概算要求が過去最大規模になったことに関して、今後、若い世代の負担をなくしていかないといけないという話の中で、どんどん要求額が増えていっている現状があると思うんですけれども、知事の受けとめを。あと、防衛の予算も増えていると思うんですが、そこに関してもコメントいただければと思います。
○知事
　まず、規模そのものが過去最大になっていることについては、かなりの、政府原案を決めていくまでにどういう作業が行われるのかはわかりませんけれども、過去最大の要求規模だということは過去最大の政府原案の規模になる可能性が十分あると思っています。そのうちの一定部分を社会保障が占めているわけでありまして、これはなかなか簡単に切れるものでもございませんので、その意味では、財政的に見たときには非常に厳しい状況になっているなということを感じています。
　さらにあわせて、地方の再生などを始めとして、21世紀に日本がどういう形で発展していくのかということについてのチャレンジングな予算編成をしようという各府省の意欲も感じるところでございます。これはある意味、かけになると思うんですね。これがきちんと功を奏して、雇用の増大、国富の増大、税収の増加、こうしたものにつながっていけばいいと思いますけれども、それがうまくいかなければ、今お話があったように、次の世代に対して借金を残すだけということになっていくんだろうと思っています。まさに背水の陣ということで、何としてでも来年度、そして、再来年度にかけて、この日本全体、なかんずく地方をよくしていくということが表れているのかなと期待したいところだと思っています。
　そうした中、防衛の予算関係については、私、中身をそんなに承知しておりませんので、余り申し上げるべきではないのかもしれませんけれども、あるいは昨今の我が国の周辺の情勢といったものを反映してさまざまな装備が必要ということがあるのかもしれません。防衛についてはその程度とさせていただきたいと思います。