発表項目:鍋島直正生誕200年記念大閑叟展が好評開催中です
2点目が、大閑叟展のお知らせです。
御存じのように、大閑叟展というのは鍋島直正公のことでございまして、大いなる閑叟公というものをもう一遍検証しようということで、今回開くものでございます。 先週末10月4日からスタートをして11月30日まで佐賀城本丸歴史館を舞台にして開かれます。 そして、観覧料については、いつもは寄附金ということで、ごらんになっていただいた方の満足度に応じて寄附をしていただくというやり方にしておりますけれども、今回は、事柄が大閑叟展でもございますし、今、閑叟公の銅像建設というものを民間のほうで進めておられますので、それに協力するという趣旨もございまして、観覧料についてはお気持ちをいただいて、それを全額銅像建設費の実行委員会のほうに寄附をさせていただくことにしています。 内容としては、直正公というのが幕末に突如としてあらわれた大名君でございまして、当時としてはびっくりするぐらい革新的な西洋の科学技術の導入を行いました。 先般、世界遺産登録を目指す三重津海軍所を審査員の方々に来て見ていただきましたけれども、ああいう在来の工法でつくった造船所で西洋的な造船をやろうとしたということでありますとか、まさに西洋の世界以外のところで近代科学技術を具現化した世界中で初めての地域だったと言えるのではないかと思います。それを行ったのが、この鍋島直正公、閑叟公でございまして、これをこの機会に改めて検証しようというものでございます。 いろんな昔からあるものを、そのままの形でお見せするというものと、新しいデジタルの技術を使って楽しんでいただくと、大きく2つの要素がございまして、1つが、この一の間と二から四の間という、非常に大きなスペースを使って、このタイムラプス映像という形で大きなパノラマの映像を展開いたします。これは株式会社ROBOTが制作をいたしました。この今ではおよそ見ることがなくなった和室の大空間というものを生かしたパノラマを、ここでまず展開をいたします。 それと、歴史的な部分については、明治天皇がご愛蔵されておられました閑叟の書、これは日ごろは宮内庁の三の丸尚蔵館にあるものでございますけれども、それを本邦初公開いたします。こうしたものを初めとした実物資料が今回展示されます。 こうしたものも同じでございます。例えば、この銅像の模型というのは、かつて戦時中まで、このすぐ近くの、佐嘉神社の近くに大きな鍋島直正公の銅像があったということはよく知られていますけれども、その銅像をつくった作者が銅像をつくった直後に模型をつくったとされているものでございまして、こうしたものなども今回展示をされることになっています。 また、このほか展示だけではなくて関連のイベントも幾つかございます。 1つが観月会でございまして、10月8日の満月の日、この日は偶然でございますけれども、皆既月食に当たる夜でもございます。この夜の6時から8時まで、この日はナイトミュージアムで夜間開館をすることにしておりまして、月をめでながら、こうした鍋島閑叟のいろんな事柄を楽しんでいただこうということで、観月会を催します。先着100名様にお茶と月見だんごがプレゼントされるそうです。 このほか、当時の佐賀藩の志士たち、特に反射炉をつくり、大砲をつくるということに努力した人たちの本を書かれた植松三十里さんの講演会がありましたり、直正公は大変雅楽がお好きでございまして、それをしのんでこの雅楽のコンサートが行われたりすることになっています。 ということで、国内最大の木造建築物でございます佐賀城本丸歴史館でのこのイベントをどうかお楽しみいただければと思います。
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