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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成27年4月22日 知事定例記者会見

平成27年4月22日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○西日本新聞
 原発についてお伺いします。
 今日、午前中ですけれども、鹿児島地裁のほうで川内原発の再稼働差し止めの申し立てを却下するという決定が出ました。この件について知事のお考えをお願いします。特に、先日の福井地裁とは真逆の判断だったということについて、どう受けとめられておられるのか、お願いします。
○知事
 先般の福井地裁と違う判断が示されたということでありますが、それぞれの裁判所において、独立して判断されたものと考えています。これから、福井地裁の仮処分決定については異議申し立てがなされておりますが、鹿児島地裁のほうについては即時抗告というお話があるようでございます。こうした裁判の動向ですとか、それからそれに対する各県の状況ですとか、国としてどのようにお考えになられるのかといったことについて、しっかり今後の動向を見守ってまいりたいと考えているところです。
○西日本新聞
 当面なんですけれども、県が進めている原発の防災対策とかについて変更するとか、そういうところは特に考えていらっしゃらないですか。
○知事
 今後の裁判は見守ってまいりますけれども、今の過程で、我々の計画がどうこうということはないと思っています。
○西日本新聞
 再稼働の判断についてこのような司法の判断が分かれたということは、知事のお考えの中で影響するでしょうか。それとも、あるいは参考に。
○知事
 今、新規制基準に対する適合性検査の最中でございますので、その状況がいずれ国のほうから話があると思います。その時点におけるそうした、先ほど申し上げた裁判の状況ですとか、他県の状況ということは参考にさせていただきたいと思っています。

○サガテレビ
 オスプレイ関係のことで、今週の金曜と土曜、自衛隊機のデモフライトが予定されていますが、まず、知事ご自身がどこかで見られるご予定があられるのかというところと、デモフライトにどういうことを期待されるかという点。それと、今後のオスプレイ機の受け入れの是非を判断される上で、このデモフライトというのはどういうふうな位置づけといいますか、判断に役立てられる点があるのか、この3点をお願いいたします。
○知事
 私が現場に出向いて、今回やろうとしているフライトに参加する予定はありません。それは、私が現在、防衛省に対しては、計画の全体像や将来像が明確になっていないので、それについてお話をいただきたいと言っているところであります。ただ、デモフライトにつきましては、私は住民説明会などやられているようでありますけれども、住民の中からそういう声があるのであれば、それは事務的に対応すればいいんではないのかということでお伝えしているところでありますので、それは事務的に開催されればいいのかなというふうに思っています。
○サガテレビ
 すみません、3点目の、今後の知事の判断に何か影響というか、あるんでしょうか。
○知事
 私は、これはかねてから申し上げているように、防衛省さんのほうから全体像と将来像が明確になっていったところから私の検討はスタートすると思っていますので、それまでは、私が就任当初から申し上げているとおり、先入観のない白紙ということに尽きると思います。
○共同通信
 今のオスプレイの話の続きですが、全体像と将来像のところで、今、防衛省に求めていることの回答などは来ていますでしょうか。
○知事
 少なくとも私のところには届いておりません。特に、米海兵隊がどうなるのかといったところについては、たしかあのときには、煮詰まっていないとか、訓練とかでちょっととか、何かそんなお話だったので、そのあたりを明確にしっかりしていただくことが、まず最低条件だと思っています。
○共同通信
 この状況は変わっていないということでしょうか。
○知事
 ええ、私はそう認識しています。
○西日本新聞
 今のデモフライトに重ねてお聞きしたいんですが、今回使用されるヘリは、あくまでも目達原のヘリであってオスプレイとは違うんですが、これについて、現実の計画にどれだけ即しているのかということで、結構疑問視する声もあるんですけど、今後、知事としては、オスプレイのデモフライトとかそういったものを求めていく考えはあるのか。
 それと、今回のデモフライトが、本当に住民の不安を払拭するのに十分なのかという、それについての見解をお伺いしたいと思います。
○知事
 私は、先ほど申し上げましたように防衛省の回答があるまでは、あまり先入観を与えるのはどうかなと思っています。ですので、今は防衛省サイドと住民の皆さん方が話し合いをする中で、納得のいかれる形で検証が----検証というんでしょうか、デモフライトというんでしょうか、そういったものがなされればいいなというふうに思っています。

○時事通信
 話は変わるんですが、地方創生の先行型の提案募集が締め切られていると思うんですけれども、現在の状況と、あと、知事が意図していたことが果たしてGM21を見ていても伝わっているのかどうなのか、ちょっと疑問だったんですが、住民の皆さんに届いているかどうか、改めてその意図と絡めて教えていただけたらと思うんですけれども。
○知事
 そうですね、地方創生関係につきましては、あくまでも住民が主体的に自発的にというところで、よい事業が出てくればいいなと念願しているところですが、現時点で約300件出てきたという報告はなされておりますけれども、いろいろ千差万別、なかなか将来性があるものもあれば、これまでの事業を振り返ったようなものもあったりとか、いろいろあるようでございますが、私が具体的に300件についてまだチェックをしておりません。
 具体的なことについては事務方のほうに聞いていただきたいんですが、いずれ地域発の部分についてどの程度我々が取り組んでいくのかということについては、これから検討していくことになるんだと思います。
○時事通信
 続けて、それは絞り込み、当初は優先的に充てていくような話だったと思いますけれども、10億8,000万円の内示額に対してですね。その想定はあまり崩れていないと考えていいですかね。
○知事
 そうです。だから、特に自発的に自分たちでしっかりやっていくんだということについては、できる限り採択して、前に行っていただきたいなというふうに思いますので、その気持ちは変わりません。

○読売新聞
 きょう環境省のほうからラムサール条約について、東与賀干潟と肥前鹿島干潟が正式に国内候補地になったという発表がありましたけれども、それに対しての受けとめと、条約に選ばれたことに対して県内にどのようなメリットがあるというふうにお考えでしょうか。
○知事
 そうしますと、非常に喜ばしいニュースだと思います。干潟よか公園も、この前、早稲田の学生さんにどこがよかったかという中でも一番だということで、これこそが外から見た目と佐賀県民がどう見ているのかの大きな差だと思うんですね。例えば、私がJTBに行ったときもそうなんですけれども、この海岸線を通っていても、例えばこの境界がありますね。地元の人にとってみたら当たり前なんですけれども、外から来た人にとってみると、海と境界とのコントラストがすごいという話がありますけれども、そうした長崎の話とオーバーラップする形で、あの干潟、私もたまに行きますけれども、あんまり佐賀の人がおりません。実際には明け方とか、極めてタイムリーな時期にだけおられるのかもしれませんけれども、あれはなかなかすばらしい財産なので、ラムサールで今回指定を受けたということなので、どういう形がいいのかわかりませんが、もう少し干潟と親和性がとれるような形で、何かいい形でもう少し見せられないかなという努力をこれからしていきたいと思いますし、鹿島のほうもすばらしい干潟なので、これは佐賀県の大きな売りになっていくんではないかなというふうに思います。

○佐賀新聞
 フリーゲージトレインの走行試験が休止されて、間もなく5カ月を迎えようとしているんですけれども、鉄道・運輸機構によると、異常の再現実験に時間がかかっているようですけれども、県として現状をどのように捉えていらっしゃるか。また、2022年度の早期の開業にも影響が及びかねないというふうな認識でいらっしゃいますでしょうか。
○知事
 私もそうした報道を受けるたびに気になって、確認を求めているんですけれども、国などにおいては、現段階で開発スケジュールに影響はないというお答えをいただいておりますので、それを信じたいと思いますけれども、引き続きそうした原因究明の動向といったものについては、しっかり注視していきたいと思っています。

○佐賀新聞
 先日、全国学力テストが実施されましたが、前回、静岡県では知事が教育委員会の同意をとらずに市町村別の結果を公表して文科省から指摘されるということがありましたけれども、知事としては現段階で公表についてはどういうふうにやろうというお考えがありますでしょうか。
○知事
 私はあまり公表する方向ではありません。というのは、ミッション誤りをしたときに厳しいなと。簡単に言うと、じゃ、学校別の点数を上げようとするあまりに、例えば、成績のあまりよろしくない子がそれを受けないように追い込まれるなんてことがあったら絶対いけないことであって、本来、それぞれの学校が授業に役立てる、成績を伸ばすということに主目的があるわけですから、そこが守られる方向でやるべきだと思います。ですので、よく競い合わせればというような意見もありますけれども、私は、それぞれの学校がしっかりと授業の内容をよくして、前に向いていくというところに注視していくことが何より大事なと思っています。

○朝日新聞
 先ほどの佐賀空港に少し戻るんですけれども、昨年度、初めて利用者55万人突破した件がありまして、オスプレイの話がどうしても出てくるんですけど、知事は無色透明というふうにおっしゃっている一方で、LCCの誘致のために先日も意向書を新しく結ばれたりということで、改めて佐賀空港の発展の方向性としてどのようにお考えなのか。例えば、民間として発展させるということであっても、もし、いつかオスプレイを導入するということになれば、それはかなり大きな方向転換が必要になるのかなというふうに考えが出ているんですけど、現時点でどういうふうに発展させていくという方向性を。
○知事
 これに対しては、答えは決まっていまして、民間空港として発展していくことが最優先。それが第一義です。ですので、これまでも春秋空港さんですとか、一昨日ですか、ティーウェイさんとかお伺いもしましたけれども、それについては明確にお答えしていますし、防衛省さんとのお話については、現在の状況を正確にお伝えしている。
 佐賀空港は非常に可能性のある空港だというのを、非常に意を強くしました。今日は、台湾の総領事さんも来られて、非常に前向きに、LCCの就航については尽力したいというお話もいただきましたので、55万人でしたか。ですので、まだまだ佐賀空港を使っていただきたい地域の皆さん方に使っていただけない状況もあるので、可能性は十分あるのじゃないかと思いますし、昨日、ティーウェイで帰ってきましたら、「佐賀国際空港」と言っていましたね。実質的には、これから佐賀九州国際空港という位置づけになっていくんではないかと私は確信しております。
○朝日新聞
 意を強くしたとおっしゃったのは、55万人を突破したという、その実績を持って。
○知事
 というか、佐賀空港の今の位置、熊本、それから福岡といったものもターゲットにできるという状況、それから、これだけインバウンドが増えているという状況、福岡空港がこれから滑走路というお話がありますけれども、なかなか時間がかかります。そういったことを総合的に考えてみても、佐賀空港の地の利、そしてこれから我々が頑張っていく佐賀がいかにアジアの中で本物の価値を持っているのかといったところとセットでこれからやっていけば、佐賀空港には無限の可能性があると。55万人というのはまだまだ通り道というふうに思っています。

○佐賀新聞
 せんだって、城原川の治水対策の推進を国交大臣に要請されて、大臣もせんだっての国会で検討を進める旨の答弁をされましたけれども、その答弁に関する知事のご所見と、具体的に今度、ダム検証のための検討の場がいつごろ持たれるのかの見通しなど、教えていただきたいんですが。
○知事
 私、太田国交大臣にお会いしたときに、あの城原川ダムの話は沖縄復帰前からの話なんですよということを訴えさせていただいて、それだけ皆さん方が翻弄された話だという話をしたところ、それは大臣も非常に気持ちに入ったようでありまして、前に進めようというお話をいただいております。
 国会の答弁も、恐らくそういった方向性に沿った形だと思いますので、そんなに遠くない形で検証の場、これは別に県と大臣で流水型のダムができると決まるわけではなくて、これから検証の場が持たれるということになりますので、そこでどういったやり方がいいのか、さまざまな観点からの検討が加えられ、そして、そこに多くの方々の意見も集約されていくのかというふうに思っています。

○朝日新聞
 すみません、もう1点。先日の定例会見で、知事が諫早湾干拓に関連して、林農水大臣に要請活動に行かれるというお話をしていましたけれども、その後、日程とかは決まりましたでしょうか。
○知事
 明日の夕方ということで、佐賀市長さんですとか、漁協の組合長さんとか、あと副議長さんとか、そういった方々と話をしてきたいと思っています。
○佐賀新聞
 その諫干の大臣要請ですけれども、中身としては、これまでどおり、もちろん開門要請ということでよろしいんですかね。
○知事
 大きく見て、開門要請と漁場の回復、そのためにできることを幾らでもやっていただきたいということですね。ここを強くお話しさせていただきたいと思います。

○佐賀新聞
 すみません、それと、知事会の件でちょっとお尋ねしたかったんですけれども、多分月曜日にあったかと思うんですが、知事、韓国に行かれていて今回欠席ということだったんですけれども、今後、佐賀県知事として全国知事会、九州知事会との向き合い方というか、前の知事は結構積極的に知事会にかかわって、知事同士の横の連携といいますか、子育て同盟とかもされていたんですが、山口知事は知事会とのかかわり方というのはどういうふうなスタンスで臨もうというふうに思っていらっしゃるんでしょうか。
○知事
 そうですね、まず今は私、佐賀県知事としてまだならせていただいたばっかりで、佐賀県をどうやって前へ進めていこうかということで頭がいっぱいであります。そして、私は佐賀県には大いなる可能性があると。佐賀県がこれからますますよくなるという、ある部分、こう言ったら僣越ですけど、自信めいたものも出てきたところでありまして、この大切な時期なので、もちろん知事会で連携していろいろやらなければいけないことは、重々よく承知なんですけれども、まずは佐賀県のことをしっかりやっていきたいと思っています。
 その中で、九州知事会では大分県知事のほうから連絡いただいて、出産を、子育て関係のワーキングの座長は佐賀県知事にやっていただきたいと。育児休暇もとったことだし、山口さんが子育て中だからぴったりだよねって連絡をいただいて、それは、では、そこまで言われるならやらせていただきたいというふうに思ったりしています。
 ということで、次回はさすがにご挨拶もしないのも何なので、次回の知事会はぜひ出席してご挨拶させていただきたいと思いますけれども、当面は佐賀県民としっかりともっともっと寄り添うことを第一義に頑張っていきたいと思っています。

○佐賀新聞
 すみません、立て続けでもう1点。
 原発の再稼働に絡む問題で、鹿児島県知事が統一地方選で争点化を避けたいということで自分は早目に判断をしたんだというようなことを明らかにみずからの口で言われたんですけれども、その件に関する政治家というか、知事としての受けとめと、早晩、玄海も判断するような時期が来るかと思うんですが、山口知事ご自身が例えば判断するに当たって、住民投票なりそういうのも考えられるのかというのをお聞かせください。
○知事
 私は他県の知事さんのことについてあまりコメントすることは適当ではないとは思うんですけれども、私自身のことで申し上げさせていただくと、私はこうした問題については真摯に真っすぐに、何か戦略を持ったりとかいうことはなしに、何より県民の信頼を少しずつかち得ていくことが大切だと思っていますので、そういう政治姿勢でこれからも真っすぐ進んでいきたいと思いますし、せんだって反対派の皆さん方ともお会いさせていただきましたけれども、真っすぐさまざまな声に向かい合っていきたいと思っています。
○佐賀新聞
 住民投票は検討の中に入ってくる可能性もあるんですか。
○知事
 今の時点では私は考えておりません。

○時事通信
 今年度は総合計画と行財政運営計画の策定の年だと思うんですけれども、地方創生ということが全国的に掲げられてやっていく中で、財政とのバランスとかということを知事はどのように見ていらっしゃるのか。多分、勝負をかけるときには一定程度リスクを負わないといけないという部分もあると思うんですけれども、そこら辺の考え方を教えてください。
○知事
 そうですね。今回、地方創生先行型で今募集して、もう締め切ったあの300件出た話ですけれども、あれも国からの交付金だからできた事業だと思うんです。ですので、ある部分思い切って県としてもチャレンジできた、予算化しようとした事業でありまして、そうしたところは市町と連携しながら頑張っていくと。そのほかに、県として県みずからが当事者となってチャレンジしなければいけない地方創生というものもあると思っています。そうしたものについては、これからきっちりと考えていくということになろうかと思います。
 いずれにしても、これから4年間の任期が始まる中で、佐賀県の今の財政の中で、押して出なければいけない部分も幾つかあるわけです。そのあれかこれかの議論をしっかりやった上で、県議会の議論を賜っていくということだと思っています。

○知事
 ラムサール条約については、本日、環境省の中央環境審議会野生生物小委員会に候補地を報告されたということですから、そこに入っているということですね。2カ所、東与賀干潟と肥前鹿島干潟が入っているということでございますので、ありがとうございました。

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