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記者会見

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※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成27年6月9日 知事臨時記者会見

平成27年6月9日 知事臨時記者会見 質疑全文


質疑内容

○毎日新聞
 1点伺います。
 山口知事が県政に就任して初めて独自色が反映された予算になりました。今回のこの予算、政策を含めてなんですけれども、これだという目玉、山口知事が推されるものがありましたら教えてください。
○知事
 そうですね、やっぱり1つは「さが創生」で地域発の交付金事業を佐賀らしい形でつくれたということですね。それと、佐賀空港の方向性をみんなで考えていきたいという中で、その発展可能性について私の素案というか、方向性を示せたところかなと思いますけれども、いずれにしても、今回は山口県政という船の方向性を示せたということについては、かなりよかったと思いますけれども、そこにつながる個別事業というものについては、なお、やはり私は県民の意見を聞いたり、現場をよくもっともっと見ながら組み立てていきたいというふうに思います。恐らく皆さん方も、そういった箱物とか、どうなるんだといういろいろなご意見もあるかもしれませんけれども、これはもう少しお時間をいただきながら考えていきたい。例えば、博物館とか、スタジアムとか、いろんな問題があるかと思います。そういった箱物についてはもう少しお時間をいただきながら、意見交換をしながら、現場を見ながらやっていきたいというふうに思います。
○佐賀新聞
 今回初めての本格予算編成ということで、ご自身がやりたかったのを100としますと、何%一応事業に落とし込めたのかなというところが1点と、先ほど知事も触れられましたけれども、知事の思いというか、理念はある程度伝わってくるんですけれども、それを具体の事業に落とすときに、まだ煮詰まっていない部分があるのなという印象があるんですけど、その辺どうやって、先ほど県民の声を聞きながら個別事業については決めていきたいということだったかと思うんですけれども、今年度だけでどの程度、具体化して、緒につけていきたいというか、そういうのがありましたら。
○知事
 やはり知事がかわるということは、方向性についてコンセンサスづくりというのは非常に私は大切だと思っています。ですから、みんなで考えながら、じゃ、山口県政はどちらの方向に行くのかということについての気持ち合わせをやってきたと思います。ですから、もし山口丸という船があるとしたならば、輝かしいであろう国のほうに向かって進もうということについては、もう100%にかなり近づいた形で行き先は見えてきたのかなと思いますが、その船自体についてはまだ港から外海に出たばかりという形で、実際にその「さが“さいこう”」、そのスタイルに持っていくためには、これからの事業化ということが、おっしゃるように大切になってくるんだろうというふうに思います。ですから、まだ緒についたばかりだと思っています。
○佐賀新聞
 ある程度やりたいことは何%ぐらい盛り込めたかなという感じですかね。やりたいことは何%ぐらい盛り込めたかなという思いですか。
○知事
 まだ限りなく低いです。なので、時間的制約と今の環境の中でやれる部分についてはかなりできたと思っていますが、私がこれからやろうとしていることに対する比率という意味からすると、かなり低いという認識です。
○読売新聞
 今回、目標というか、目指すべき像として、「さが創生」と「さがデザイン」の取り組みを通じて、最高の佐賀と佐賀の再興を実現しますとあるんですけれども、それの具体的なビジョンといいますか、こうなれば最高の佐賀、こうなれば佐賀の再興ができたというか、数値的目標、あるいは知事が描くもう少し具体的な県民が想像できるような像というのはどのようなものなんでしょうか。
○知事
 今、佐賀県内を回っていて、何か希望が少しずつ見えてきたようなことをおっしゃる方が多くて、それがうれしいなと。何か佐賀はすばらしいものがあるもんねという声がちらほらちらほら出てきたので、そうやって佐賀県民自体が佐賀県民であることを誇りに思っていることがまず大事だと思いますから、この率が、県民の満足度がぐっと上がった中で、今度は県外の皆さん方が、特に都市部の皆さん方が、佐賀というのは本物のすばらしいまちだねと思う人が、今までのように何となく佐賀、よくわからんまちねというんではなくて、ああ、佐賀は本当に粒ぞろいのいろんなものが凝縮された、そして、何が起こるかわからないようなすばらしいものがいっぱいあって、いろんな佐賀に出会えるねというような思いになる比率が私はぐっと上がると確信しているんですが、それが皆さん方も含めて実感できたときには、船が順調に進んでいる証拠かなと思います。
○朝日新聞
 具体的に予算がついたというわけじゃないんでしょうけど、先ほど空港の話の中で、方向性、自分の考えというのを示したということなんですけれども、その中で、2,500メートル化に向けた検討という話があったんですが、今2,000メートルですけれども、2,500メートルにする意味というか、なぜ2,500メートルなのかというのをちょっと教えていただければと思うんですけど。
○知事
 例えば今、中国や韓国からの便というのは満席に全部荷物を積むと、2,000メートルだとちょっと厳しいんですよ。それで、安全性をとって人数を少し減らしたりしているんですね。
 そういったこともあって、やはり余裕を持って2,500メートルになると、もっといろんな活用の仕方がありますねという話を幾つかいろんなところから承ったりもしていますし、2,000メートルだと、例えば、香港とかタイとかシンガポールとか、あっちのほうまでということになると、若干心もとないというか、2,000メートルだと無理というところがあります。
 それともう1点は、もともと佐賀空港がつくられたときには2,500メートルの想定はした上で用地の確保はしてあります。本当に今、右肩上がりで伸びて、55万人まで来た。これから先、余談を許さない状況ではありますが、方向とすると、世界が開かれる中で、ラグビーワールドカップやオリンピックがあるという状況がありますし、今、インバウンドがすごい勢いで増えている。2,000万人、3,000万人というところが夢でない状況の環境の中で、そして、佐賀県以外の方々がこれだけ佐賀空港を使っていただいているという状況の中ですから、ぜひこの2,500メートルということに対するスタートを切る検討を行うという意味ではふさわしい事業じゃないかと思っております。
 すみません、座席数制限をしているのはソウル便でしたね。上海便は制限ないそうです。ソウル便のときでしたかね、ソウル便はそうやって制限をしているということでございます。
○朝日新聞
 私も滑走路の長さがどうというのは詳しくはないんですが、例えば、2,500メートルにすると、もっとより多くの人数を乗せられる大きな機体を飛ばせるようになるとか、そういうのはあるんでしょうか。
○知事
 そうですね、それはバリエーションが増えるわけですから。ただ、全国の今の飛行機というのは小型化する方向にあるんです。だから、昔あったジャンボというのはだんだん小さくなって、むしろ便をいっぱい飛ばすという方向にはなるんですけれども、どちらかというと航続距離をイメージしていて、これから発展していく中で、経済成長豊かな東アジアを、そして東南アジアをどこまで取り込めるのかといったところがビジネスチャンスに大きく影響すると私は思っています。
 2,500メートルをこれから検討しますけれども、時間がかかります。ですから、今の段階から先行してさまざまな検討を行っているということが将来の可能性を大きく広げることになると私は確信をしています。
○朝日新聞
 空港と今回の予算とは直接は関係ないかもしれませんけど、先日、川副の一部住民の方々がお集まりになって、オスプレイの配備に関して反対の意思を表明されて、県とか防衛省のほうにも申し入れをされるという話があったんですけど、直接関係なくて申しわけないんですが、一方で、そういった動きが地元のほうで起こっていることについてはどういうふうに受けとめていらっしゃいますか。
○知事
 これですね、しっかり整理が必要だと思うんです。まず、私がきょう申し上げたことについては、オスプレイの話とは全く関係のない次元の話であることが1つと、それと、私はこれはかねがね申し上げておりますけれども、佐賀空港は民間空港として活用を考えていくということを私は申し上げているわけでして、それに対する意見交換をしっかりとこれからもやっていく、その上で検討を開始するという話を申し上げました。
 片やオスプレイの話につきましては、これは再三再四申し上げるように、防衛省さんの提案に対して、私から疑問を呈した部分があるわけですから、今、全体像と将来像を明確にしていただきたいということに対する返事を待っているところだという認識でございます。
○朝日新聞
 賛成にしろ反対にしろ、今回は反対ですけれども、地元でこういった反対の動きがあったことそのものについては、防衛省とは関係なく、地元でそういう動きがあることについてはどういうふうに思われますか。
○知事
 私は、地元の皆さん方にとっては本当に大問題だと私も思います。ですから、地元の皆さん方がさまざまなことを考えて相談し合うということは大切なことだと思いますので、それをやっていただく。私は防衛省としっかりと対峙して、向こうの提案内容を明確にしていただくことに現在の段階では注力することが大切だと思っております。
○西日本新聞
 ちょっと空港の関連ですけれども、今回、6月補正にはこの空港の将来像に関する予算って盛り込まれていないんですが、今ここで知事出されたというのは、今年度中に何らかの検討に関する予算とか、そういうのをこれからまた考えていくという理解でよろしいんでしょうか。
○知事
 そうですね。ですから、今回はこういう打ち出しをさせていただいたので、その状況に応じてこれから議会の皆さん方とも話し合わなければいけませんが、その状況に応じて9月補正や12月補正という中での検討予算化といったことはあり得ると思います。
○西日本新聞
 スケジュール感としては、9月、12月とおっしゃいましたけど、今年度中には着手したいなということでいいですか。
○知事
 私は先ほど申し上げた今の状況の中なので、早ければ早いほうがいいとは思っていますが、これは先ほど言ったプロセスも大切なので、皆さん方のご意見も賜りながら考えていくことだと思います。
○時事通信
 非常に旅客ビルの機能強化というか、滑走路の延長とともにお金がかかりそうな印象がありますが、先ほどまだ防衛省と対峙して明確に方針を示してほしいというお考えでしたけれども、今後、お金がかかりそうな事業と受け入れ等の間で多少条件闘争というか、材料にはなり得るのかどうか、お願いいたします。
○知事
 全くそれは考えていません。ですから、本当に純粋に旅客の問題ということでの検討をするということです。

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