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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成27年8月19日 知事定例記者会見

平成27年8月19日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○毎日新聞
 九州電力の川内原発が再稼働しました。知事はかねてから安全が第一ということをおっしゃっておりますけれども、原子力規制の審査が済んだ後、再稼働についてどのような手順を踏んで判断していくおつもりなのか、お聞かせください。
○知事
 そうですね、先日、8月11日に川内原発の1号機が再稼働したということで、私といたしましては、いわゆる新しい規制基準に基づいた第1号でありまして、ぜひ万全の体制で安全運転をしていただけるものだと思っているところでありますけれども、玄海の話ですか。
○毎日新聞
 玄海です。
○知事
 玄海につきましても、今、審査中ということであります。これも新しい規制基準に基づく厳格な審査を行った結果が、またいずれ我々のほうに示されて、そして、その中で国のほうからもその後の手続について相談があると思いますので、その相談を受けてということになりますけれども、今回、我々よりも先に川内さん、そして、これからもしかするとほかのところもということがありますので、そういったところの状況もしっかりと注視した上で、県のほうの対応を考えていきたいと思っています。
○毎日新聞
 続けてですけれども、川内のほうでは、県議会のほうの了承とか、そういったものもあったと思うんですけれども、そういったものを求めるのか、求めないのか、知事はどのようにお考えでしょうか。
○知事
 今、お答え申し上げましたように、そうしたさまざまな他県の状況も踏まえながら、我々と国との相談の中で決めていこうと思いますけれども、基本的に我々より先に川内さんがやられたようなことについては、できる限りやっていこうと。さらに、加えて何ができるかというような検討をしていきたいと思います。

○時事通信
 先般の安倍総理の戦後70年談話が発表されて、それに対する評価というのはある程度別れたところでありますけれども、知事としてのこの談話に対する所見というのはいかがでしょうか。
○知事
 いろいろなご意見があられると聞いておりますけれども、私はこの4月に佐賀県の戦没者慰霊大祭の中で、皆さん方に対して、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」ということで、一人一人の痛みとか思いとか、そういったものに敏感な県政でありたいという話もさせていただきました。私はそういう一人一人を大切にするような考えで佐賀を輝く地域にしていきたいと考えています。
 談話についてということについては、私からはあまりコメントすることはありません。

○読売新聞
 原発のことに関して、大きく3点あります。
 1点目ですけれども、地元同意の範囲についてですけれども、知事としてはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 地元同意については、これも基本的に国が考えていたことだと思っています。その中で、今さまざまな県内のいろんな方が私のほうにもお話しいただいているので、そういった皆さん方の声については伝えていきたいと思いますけれども、その中で国が考えていただく話だと思います。
○読売新聞
 国が考えていただくというのは、地元の範囲について、鹿児島のほうは県知事が立地自治体と県にあると明言されましたけれども、その地元同意の範囲についても国が判断を示すべきだということでよろしいでしょうか。
○知事
 はい。我々としても意見をしっかりと申し上げていきたいと思います、さまざまな方々の思いをですね。ただ、しかし、それを決めていくのは私は国だと思っています。
○読売新聞
 関連して、鹿児島方式についての評価については、知事自身はどのようにお考えでしょうか。
○知事
 結局、私は責任の所在というところは明確にしていくべきだと思いますし、基本的に今回の権限とか責任というのは、私は国がしっかり持つべきだと思いますので、県としては、できる限り安全・安心が第一だという気持ちの中で県としての考え方をしっかり話していくということだと思います。
○読売新聞
 わかりました。
 2点目と3点目ですけれども、2点目が安定ヨウ素剤の問題なんですけれども、7月から8月にかけて県のほうでは配布をされたと思うんですけれども、全体としても配布率については6割程度だったと思うんですけれども、県として今後どのように対応するのか。
 3点目が安全協定について、伊万里市さんがまだ九州電力と協定は結ばれていないですけれども、そこについて、改めて県として今後の対応についてはどのように考えているのかをお願いします。
○知事
 ヨウ素剤については、これはできる限り皆さん方に説明会を開いて、率を上げていくということに尽きるのかなと思います。
 それと、安全協定については、もちろん伊万里市長さんからもお話しいただきましたが、九電さんと伊万里市さんの話だと思います。その中で、市長さんもいろんな思いがあられて、ご懸念のところもあろうかと思いますので、それはしっかりと県のほうも受けとめた中で、県としてできることがあるとしたならば、さまざまな話をそのときもさせていただいたので、今、市のほうも考えていただいていると思います。その中でできることをやっていくということだと思います。
○読売新聞
 すみません、最後に1点だけ。先ほど地元同意の範囲について、国が示すべきという話がありましたけれども、この国というのは政府のことでしょうか、それとも原子力規制のことを指しているんでしょうか。
○知事
 同じじゃないですか。

○佐賀新聞
 城原川ダム問題について、お尋ねします。
 近く第2回目の検討の場が開かれると思いますが、九地整のほうからは日程は示されたでしょうか。
 あわせてお尋ねしたいのが、次回以降、治水方針をめぐって、ダムとそれ以外の代替案の具体的な検討が進むと思いますが、知事としてどのような姿勢で臨まれるのかというのをお尋ねします。
 もう1点、知事は今年3月、神埼市の水没予定地区を訪問された際、流水型ダムの建設を国に働きかける考えを表明されたと思います。このとき、なぜ流水型ダムという考えに至られたのか、改めてご所見をお願いします。
○知事
 まず、時系列的に申しますと、私が現場に訪れさせていただいて、皆さん方の思いとして、もう本当に全員の皆さん方が早く始めてほしいということと、流水型のダムでお願いしたいという話をいただいてきました。そういったこともあって、私は国土交通省さんのほうに、検討の場づくりがずっと遅くなっていて、ずっと進行しない状況であったので、早くそれを立ち上げてやっていただきたいと話をさせていただいて、第1回目があって、そのときに私なりの考え方を説明させていただいたところです。
 まだ第2回目のスケジュールは私は聞いておりませんけれども、第2回目も早く開いていただきたいと思っていますが、いずれにしても、今もう検討の場になったわけですから、さまざまなあり方、1回目もいろんな何類型ものパターンの中での説明がありましたけれども、それを真摯に、その検討の場の中でどういったやり方がいいのかといったものを議論していただきたいなと思いますし、その中で結論を得ていただきたいと思っています。
○佐賀新聞
 補足してですけれども、その流水型というのは地元の水没者の皆さんの要望が強かったというところでの判断だったという理解でよろしいですか、それとも、過去に県のほうでいろいろ論議を進めてきたものの蓄積があったから、流水型という捉え方でいらっしゃったんでしょうか。
○知事
 それは両方の側面があって、もともと訪問する前にも、平成19年ぐらいまででしたか、ずっと検討が重ねられて、そして、首長さんたちの会合の中でも、そういう一定の結論が出て、そこでとまっていたわけですよね。ですから、そこの議論もチェックさせていただいてきましたし、その中で訪問させていただいて、皆さん方からも同じ方式でという話がありましたので、私とすると、もちろん私はダム推進派では決してなくて、できる限り自然といったものを生かしながらやるやり方がいいなということは常日ごろ思っているところもあるんですけれども、もう事これが四十何年も経過した中で、皆さん方の思いということと、そして、今、費用対効果とかいろいろやられていますけれども、決定的な部分というのがまだ今検討の場でやっていますけれども、今の状況を、どういうやり方がいいのかというところが錯綜している中においては、今の私の考え方とすると、地元の皆さん方の思いと、そして、これまでの蓄積といった部分で、そういったことがまず考えられていいのではないかということを第1回の検討の中でお話しさせていただいたところです。

○佐賀新聞
 まずもって原発のほうからですけれども、原発再稼働には安全性の確認と、動かさなきゃいけないという必要性の問題が出てくるかと思うんですけれども、今年の猛暑の中でも、九電管内でも電力に関しては足りているという声も一方である中で、知事としてはまだやっぱり再稼働は必要だと、安全性の確保はもちろん大前提でしょうけれども、必要性についても、やっぱり再稼働は必要だという認識は変わらないということでよろしいでしょうか。
○知事
 そこは、もちろんいろんな方々が今足りているじゃないかというお話があるのもわかります。そして、私は基本的には、できる限り原子力発電に対する依存度をゼロに近づけていくという方針であるべきだということは、ずっとかねてから主張させていただいておりますが、全体的なエネルギーミックスの問題というのは、エネルギー基本計画の中で国が決めていくという中で、約20%でしたか、20から23というお話、原発の寄与といったものも必要だという中で、それは国が判断されたことだと思います。
 今足りているということだけではなくて、やはり安定供給の問題ですとか、価格の問題とか、危機管理の問題とか、そういった問題もありますので、その中で国が判断されているところだと思いますので、私の方針は変わっておりません。
○佐賀新聞
 それに関連してですけれども、先ほど言われた価格の問題ですけれども、仮に川内1号が動いて、2号と続いた場合には、例えば、九電の経営環境がよくなったら、1回値上げしたものを値下げ、できれば期待感みたいなものはあるんですかね、やっぱり。
○知事
 そうですね。もちろん九電の経営状況に私が言える立場ではないですけれども、県民の立場からすると、そして、特に中小企業の立場からすると、そういったところについて一定のお返事はあったらいいなとは思いますね。
○佐賀新聞
 それと、地元同意の範囲については、国が反対案を示すべきじゃないかということだったかと思うんですが、その前提として、知事が言われた言葉では、県としての意見をしっかり伝えていくということであれば、ある程度協議をした上で最終的に国が決めていただければと、決めるべきだというニュアンスでいいですかね。
○知事
 もちろん。基本的には今、新しい規制基準のもとで審査をしていますので、その個別プラントの設置変更許可が起きた段階で、そういう話になってくると思いますので、その中で、国の話をしっかり聞くということと、今までの、先行している川内の状況なんかも踏まえながら我々の意見を言っていくということになろうかと思います。
○NHK
 最初のほうの質疑の中で、玄海の再稼働をもしする場合に県議会の了承を求めますかという質問に対して、川内でやったことはできるだけやっていこうという意味は、議決になるのか、同意か、了承かわかりませんけど、何らかの県議会の判断も求めていこうというお考えと捉らまえてよろしいでしょうか。
○知事
 基本的に、これだけの県民の関心事でありますから、私が県議会に対してあれこれということではなくて、県議会自身も今、特別委員会を設けて、みずからいろいろ考えておられるので、それは県議会としての一定の考え方というものが示されると思っています。
○NHK
 積極的に求めていくというよりは、当然何か判断してもらえるだろうというお考えでしょうか。
○知事
 だから、求めていくというと、何かそれに委ねるという感じに受け取られるところもあると思いますけれども、これはやはり県議会としても見識をきっとお示しになられると私は思っていますので、そういったところもしっかりと承りたいと思っています。
○NHK
 わかりました。

○佐賀新聞
 オスプレイに関してですけれども、8月末が国の概算要求の締め切りになるかと思うんですけれども、知事は常々スケジュール感は全く持っていないと。こちらとしては、向こうがどういう提案をしてくるのかという話であったとは思うんですけれども、国の概算要求に対する考え、今の県のスタンスというか、上げれないだろうなとか、そういう所感等があれば。
○知事
 特に所感はないですが、これも本当にいつも申し上げますように、それは司司(つかさつかさ)で防衛省さんがお考えになっていることであって、私は防衛省さんのお返事を待っているということで、それに対するスケジュール感は持ち合わせていないというところでございます。
○佐賀新聞
 今のところ、いついつぐらいまでに知事が出した宿題というか、質問を持ってくる感触みたいなのはあるんですか。
○知事
 特にいついつとは私は聞いてございません。

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