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記者会見

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※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成28年11月14日 知事定例記者会見

平成28年11月14日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○佐賀新聞
 まず、玄海原発の再稼働に関する第三者委員会について、いくつか確認をさせてください。
 それぞれ委員会の構成についてざっと骨子の中で上げておられますが、今の段階で何人ぐらいの方にそういうお声かけされているんでしょうか。
○知事
 基本的に各界の代表者、そして学識経験者で、全体として30人前後のイメージかと思っています。1つの組み立ての基本が、愛媛県の委員会を参考にさせていただいておりまして、そうした中で、どの程度の方に受けていただけるのかということも含めて、現在、調整をしているところです。
○佐賀新聞
 この第三者委員会の運用についてですが、知事はどれくらいの期間をかけてこの委員会のほうから意見を聞きたいとお考えなんでしょうか。
○知事
 これからパブコメをやっていって、スケジュール的にはよくわかりませんが、大体今までの例を参考にすると、年末年始あたりで、順調にパブコメのチェックが済むと設置変更許可があるかないかというところだと思いますけれども、その前後にこの委員会を立ち上げようというところはずっと申し上げてきたとおりでして、その後の審議、この委員会においてもどういう意見が出るのか、特に専門部会の先生方には幅広くいろんな意見を出していただこうと思っています。
 専門部会については、ある程度状況に応じて何回も開催することになるのかなという気もしますけれども、そういったことも踏まえて、そして、親委員会のほうにつきましては、何回かさまざまな意見を聞いて、その状況を踏まえて次へということもありますし、その過程の中で、また、このほかにもさまざまな県民の意見を聞くような設定がなされることになると思うんです。その設定の仕方につきましては、これもせんだってから申し上げているように、設置変更許可がおりて、国から話があったときに、うちの意見も言いながら決まっていくという流れになるかと思いますけれども、そういったことも全て含めながら、この委員会の運営の頻度、それから回数は決まってくるのかと思っています。

○佐賀新聞
 オスプレイの関係で2点ほどお伺いします。
 デモフライトの視察の後に、知事はそれぞれ職員が体感したり計測したりしたものをいずれかの時期に公表して、皆さんの意見を聞いていきたいと述べておられましたが、現時点での取りまとめというか、その見通しについてお伺いします。
○知事
 例えば、佐賀市さんとか漁協さんもそうですけれども、多くの方が現場経験をされたように聞いておりますから、どのような感想をお持ちになったのかという確認もさせているところです。
 さらに、県職員も14カ所において体感をしてもらって、これも今、整理をしているところです。
 さらに、マスコミ報道も見させていただくと、例えば、同じ場所にいても、体にずんずんと響くという声があったり、想像するほどではなかったという声があったり、やっぱり人によってさまざまな捉え方があるんだなということは感じさせていただきましたけれども、そういった声を集約したりすることで、今後の議論や検討を進めていきたいと思っています。
 そして、県のほうには、マスコミ報道と同じなんでしょうか、電話で、やっぱりうるさいという声があったりとか、メールで、飛行機と比較してそれほどひどくないという声が寄せられたりとか、しているところであります。
 いずれにしましても、今、まだ取りまとめしているというか、どうだったんだろうかといういろんな声を集約している最中でもあります。
 そして、騒音についても、実際分析して、しかるべき時期になりましたら発表をしたいと思っておりますので、今、そういう過程にあるとお考えいただいたらいいかと思います。
○佐賀新聞
 あと最後に、計画の諾否の判断の時期についてお伺いします。
 漁協はノリの漁期が明ける来年の春まで協議の場の設定は難しいという考え方を示しています。そういう中で、今月末に11月定例県議会が開会しますけど、その県議会の中で判断というのがあり得るのかどうか、その辺のお考えをお教えください。
○知事
 今の客観的な状況とすると、今、お話があったように、デモフライトの体感がどうだったのかについてご意見が寄せられている、そして、分析もしているというところがあります。そして、計画の全体像、将来像を詰めていくことに関しては、4回目の質問に対する回答、これは環境関係が多かったと思いますが、10項目まだ返ってきていないところがあります。そして、防衛省さんから現地の住民の皆さんへの説明などについて、まだしてもらいたいという声があったり、地権者自身、漁協さんも含めて、当事者の皆さん方にはまだなされていなかったり、それから、もう少し広くほかにもやってもらったらいいんじゃないかという声もあったりして、そういうことが進んでいる状況にあると思っています。それから、国のほうでのいろんな発言内容だとかもあったりしています。
 これから我々県もそうですけれども、そういった状況を県議会の皆さん方がどうお考えになるのか、そして、ノリの時期である有明海漁協さん、それから佐賀市さんですとか、さまざまな意見をお伺いしながら、幅広い観点から検討していくと。スケジュール感にとらわれずに、一つ一つのそういった状況に対して対応していくという、まさに実直なやり方で向き合っていきたいと考えています。
○佐賀新聞
 そういった客観的ないろんな確認しないといけないとか、クリアしないといけないとか、そういうものがある中で、物理的に11月議会までの、来月1カ月程度の期間で、そういう判断をしないといけない時期が来るとお思いですか。
○知事
 少なくとも、今、私の中でそれを迫られているような関係にはないと思ってはいます。もちろん、この11月議会、まさに議会であって、住民の代表であります県議会の皆さん方がどういうお考えなのかといったことも方向性を考える上での非常に大きなポイントになってこようかと思いますけれども、そういったこともこれからまた踏まえて考えていきたいと思っています。

○NBC
 アメリカの大統領選挙についてお伺いします。
 共和党のトランプ氏が勝利したアメリカ大統領選挙の結果について、山口知事の受けとめをお願いします。
○知事
 非常にドラスティックな結果になったということで、アメリカの大統領選挙は総取り方式の州が多くて、非常に波乱要素があるというか、ずっと私も注目して見ていたんですけれども、こういう結果になって、ただ、これまでのアメリカという国は、そこから1つに団結するという、修復をしていくというところが非常にすばらしい国だなと私はずっと見ていたので、今回かなりの亀裂というふうな報道もある中で、それをどういう形でまたなし遂げていくのかというところに非常に関心があります。そういったアメリカの状況が、これまで以上に日本だったり、場合によっては佐賀だったり、そういったところに大きく影響する時代だなと。本当にグローバルな時代で。今週、安倍総理が訪米したその結果によっても大きくいろんなことが変わってくるわけですから、そういったダイナニズムを考えるとともに、我々としてしっかりとそういった状況を踏まえて対応していかなければいけないと、身が引き締まっている感じがします。
○NBC
 もう1点ですけれども、トランプ氏はTPPに反対を表明しておりまして、TPPに反対をしているトランプ氏が勝利したことで、協定の発効そのものが見通せなくなっている中で、きょうの参議院の特別委員会で、安倍総理は日本主導で推進の決意を強調しました。こういった動きについて、知事の所感をお願いします。
○知事
 私も先ほど、若干、国会中継を見ていましたけれども、ああいう審議はなかなか不思議な感じでした。だから、このTPP自体が、将来、先行きどうなるのかという状況の中で審議をしているあの環境に、不思議な感じ、それこそこれも今度の訪米の結果が大きく影響するだろうなと思いながら見ていました。いずれにしても、忘れてはならないのは、やはり現場で何が起こっているかだと思います。きょうの審議を見ていてもそうですけれども、やはり自由貿易ということですね、簡単に言うと。自由貿易、できるだけハードルを下げてお互いのメリット、ウィンウィンを見出していこうということですけれども、その中でマイナス、非常に厳しい状況に陥るような人たちがどこにいて、そういう人たちのことを、影響をどれだけ考えて、それに対してとれだけの措置をするのかに気持ちが及ばないといけないのではないのかと。その根本をしっかりと踏まえていただく、逆にチャンスにもしていただきたいと私は思いました。

○佐賀新聞
 まず、玄海原発の地元同意ですけれども、審査書案が了承されて、いよいよ地元同意の手続きに焦点があたると思うんですが、これまで知事は地元の範囲について、相談があった段階で国とも相談するというふうに発言されていたかと思うんですが、地元同意の範囲について今の知事のお考えをどのあたりまでというふうにお考えなのか。国にご相談されるということですが、それはどのようなご相談をされるということなのか、地元同意の範囲について今のお考えをお願いします。
○知事
 もともとこれは、あえて私が言うまでもありませんけれども、もともと再稼働という問題については、法律でも協定でも特に要件になっているわけではないんです。ただ、国のエネルギー基本計画の中で、再稼働について国も前面に立ち、立地自治体等、関係者の理解と協力を得るよう取り組むとなされていることから、実際、我々、例えば私だとか、玄海町長だとか、そういった地元の皆さん方の意見をしっかりと理解と協力を得るようにしていこうというスキームの中でやっていることだと思うんです。そういったものというのは、国の責任においてなされるべきことだと、私はずっとかねてから、県として逃げるつもりは全くないけれども、国はしっかりと責任を果たしてもらいたいというところは言ってきたわけでありますし、今回設置変更許可で国が我々のほうに説明に来ますから、我々としての考え方、いろんな意見があります。そういったものについては、しっかり我々のほうで表明した上で、国のほうでしっかりと決めてもらうということかなと思っています。
○佐賀新聞
 これまでの判断だと、これまでの経緯を見ても、立地自治体というのはすごい幅が広くて、いわゆる県なのか、県はあるのでしょうけれども、玄海町も含まれると思うんですが、30キロ圏内という話になれば、唐津市だって、伊万里市だって含まれることになってくると、合意の確認の仕方とか、そのあたりについては、知事としてはどのようにお考えなんでしょうか。
○知事
 私はいろんな人の声には答えていきたいと思いますし、自分としても、できる限りそういったことに対して、説明をしてもらいたいといったところについては説明をしてもらいたいと思います。
 ただ、私がどこまでやっていくのか、場合によっては、それこそ長崎県や福岡県もあります。そういったところも含めて、責任の所在がどこなのかをしっかりと明確にした上で、国がしっかりそこについての判断をした上で、我々の意見をするという、その仕掛けをしっかりやっていかないと、いつの間にか、本来、それこそ規制委員会があるのは国だし、国のほうの手順の中で今進められているものが、県としてやっていくという中で、そこの責任のあり方というところを考えているわけです。例えば、この前、GM21で首長さん全部集まりました。私も含めて、原子力発電の依存度を増やすべきだという人は一人もいないと思います。やはり落としていく、できれば全て再生エネルギーで、自然エネルギーでやっていくのがいいとみんな思っているんです。ただ、その方法、そこまでのたどる道、そういったものについて、どうあるべきなのかが問われているんではないかと私は思っています。その中でどう議論していくのかだと思いますので、少なくとも、この国のエネルギー基本計画は、国のほうとして作成された、国政としての極めて大きく、重要なファクターと思うんです、エネルギー政策は。ですから、そこについてはしっかりと訴えていく姿勢が大事だと思っています。

○佐賀新聞
 先月の末に、教育情報システムの不正アクセスの事件に関して、第三者委員会から提言がなされています。その中では、中・長期的な課題として、情報セキュリティー部門を統括するような部門の設置もうたわれているんですけれども、そうなってくると、組織づくりなり、人事なりで、知事のコミットも出てくるのかと思うんですが、この問題に関しての知事の受けとめと今後の進め方みたいなもののお考えをお聞かせください。
○知事
 これはもう本当に、教育委員会が当事者意識を持って、しっかりと対応すべき課題だと思っています。総合教育会議というシステムができて、私が考えている佐賀県の姿、例えば現場を大事にするということだったり、心に誇りを持つ授業というのは本当に何を教えるかというところがメインであって、ICTはツールで、主客が逆になったらいけないと私は思いますという話とか差し上げているんですけれども、そういった思いを受けとめてどうするかは、ひとえに教育委員会、教育庁全体にかかっていると思うんです。ですから、そういった状況を私は期待していますし、佐賀県はもともと人づくりで一世を風靡した県ですから、そういったDNAも残っていると思うし、現場の皆さん方、今、私も各学校を突然回ったりもしていますけれども、非常に士気は高いと思います。何とかそういう各教員の力がうまく教育委員会の全体としての方向性に生きるような仕掛けをぜひ考えてもらいたいと思って期待して見ているところです。
○佐賀新聞
 ということは、知事として特別何かコミットされるということではなくて、教育委員会の当事者意識に任せたいということですか。
○知事
 はい、任せたいと思います。
 絶対にだめなことについては強く言いたいと思いますけれども、例えば、いじめの話が一回私のほうに来るはずだったのがルールどおり来なかったとか、ああいうのはだめですけれども、基本的に今回のセキュリティーの問題については、しっかりと教育委員会の現場をわかっている人間たちが自分たちの問題をしっかり透明化された中で、どう解決していくのかということでないと、この教育委員会のシステム自体が機能しなくなると私は思っているので、これは本当に教育委員会全体として取り組んでいただきたいと思っています。

○共同通信
 玄海原発についてお尋ねします。
 この意見を聞く委員会と、最終的に首長の意見を聞くGM21の前後関係というのはどのようになりますでしょうか。
○知事
 基本的にこの委員会は早い時期──早い時期というのは、先ほど言いましたように、設置変更許可があるかどうかは年末年始相当だと思うんです。ですから、そこから委員会の動きがあって、何回かやっている、専門部会も行われている、そして、おそらくは県民への説明もなされているどこかの時点で一番意見を聞くのにふさわしい時期にGMでまた首長さんの話を聞いてみると、そういうイメージを持っています。
○共同通信
 先ほどもちょっとお話があった、玄海原発は福岡県と長崎県にも30キロ圏内の自治体があるんですが、こちらの首長の意見も無視できないのかなと思うんですけれども、どういうふうにこちらから意見を集約していこうとか、聞いていこうというふうにお考えでしょうか。
○知事
 これはひとえに福岡県知事と長崎県知事がどうお考えになるのかということだと思っていますし、そういったもしお話があったら、真摯に対応していきたいと思っています。
○朝日新聞
 今の質問に関連して、整理しますと、順番としては、この委員会がある時期があって、その後、住民など県民への説明などがあって、最後──最後じゃないですけれども、クライマックス、佳境のほうでGM21があるという、そういうイメージでよかったですか。
○知事
 あまり先入観を与えたくないですけど、実際やってみて、いろんな意見を聞いてみたりする中で、やはりGMの中でという話も出るかもしれない。ですから、最後の段階でとかそういうことではなくて、その辺はまだフラットでいたいと思っています。その状況に応じてやるということだと思いますし、この前の会で結構皆さん意見を言われたので、今度は、もしやるときには、もう設置変更許可がおりて、国としての考え方、それから、先ほど言った地元同意の取りつけ方も含めたいろんな話がセットされた後だと思うので、そういったことについての考え方を説明するコーナーも設けたほうがいいと思いますし、その上での議論になろうかと思いますので。
○朝日新聞
 その県民への説明というところで、事業者である九電さんが今、ずっと地元を中心に戸別訪問とかでやっていらっしゃって、知事はもっと広く求める可能性も示唆しておられるかと思うんですけれども、そのあたりの今の認識はいかがでしょうか。それこそ公開の住民説明会を開いたりという、それを求めるおつもりはありますか。
○知事
 もともとこの話は国と事業者がしっかり主体的に取り組むべき話だと思いますし、特に近隣住民の皆さん方の声には真摯に対応していただきたいということをしきりに、特に事業者の方には申し上げているところですので、誠実に対応していただけるのではないかと信じています。
○朝日新聞
 誠実に対応していただけるというのは、従来のやり方よりも踏み込んだやり方を期待しているということですか。
○知事
 例えば、戸別訪問だけしていればいいというようなことではなくて、しっかりと、もし求められていたら事業者としての考え方を説明していただけるということだと思います。
○朝日新聞
 再生エネルギーを佐賀県としてもきちんと進めていきたいということを最近、知事はおっしゃっていますが、国のほうでもそういう方針というものは経産省のほうでも掲げているかと思うんですけど、具体的に今度のこの委員会とかでゆくゆくは再生エネルギーのことを話し合ったりだとか、何か具体的な取り組みというプランは知事の頭の中でありますか。
○知事
 今の段階だと、例えば、佐賀県は太陽光発電の普及率が日本で1位になっていたりとか、電気自動車(の充電器)が非常に設置間隔狭く置かれていたりとか、車でいうと燃料電池自動車(の水素ステーション)も、固定の設置を検討するのは、(佐賀県が日本で)一番南にあるんじゃないかな。大分は、たしか移動式だったりする。ということで、かなり最先端で佐賀県は今、進んでいるんですけれども、そういったところは、どれだけ県民の皆さんを含めて知っていただいているのかが若干不安なので、もう少し形として県民の皆さん方にいかに佐賀県がそういった再生エネルギーという問題について前向きにやっているのかについて形にするようなやり方は考えてみたいと思います。
○朝日新聞
 それは、この委員会ということではなく。
○知事
 この委員会は、再稼働についてみんなの意見を聞く会なので、それとはまた別の場になろうかなと思います。
○NHK
 今お話があったこの委員会であるとかGMの話とか、県民の方から意見をいろいろと集めていく段階があって、時期的な出所といいますか、この委員会とかでたくさん意見を集めた後に、最終的に知事が判断する時期というのを、例えばどういうものをどれぐらいこなした後とか、あるいは時期的に来年の何月ごろとか、そういう感覚というのは知事の中でおありですか。
○知事
 これから、例えば県民に対して説明会を国のほうからしていただくということをするとしても、何回、どの地域でどの程度やって、どういうインターバルでやっていくのかといったことについては今検討中でもあるので、この日程は、それこそ川内だとか伊方を踏まえるとこんな感じなのかなというものがあっても、今、特に部下に言っているのは、私とすると、川内と伊方の両方をベン図でとるようなやり方ができたらいいと思っているんです。ですから、そういうことを考えると、少しかかる面もあるのかもしれないし、逆に言えば、対応するほうとすると、もう今回は5例目でもあるので、慣れているところもあったりとか、そういったところがよく見通せないのでわかりませんけれども、私とすると、何月に何をやってこうしようということについては一切考えておりません。
○NHK
 今回、この委員会の名称は、ここに書いてある、「広く意見を聴く委員会」ということで、ほぼ決定と考えていいですか。
○知事
 きょうは、案で示したので、皆さんそれこそどう──これこそ議会も含めて、県民の皆さん方が、特段ご意見があれば変わることはあると思いますけれども、一応我々とすると、こういったコンセプトでやりたいという考え方をきょう表明させていただいたということです。
○NHK
 以前、議会とかも含めですけれども、常設の委員会にすることもあっていいかもしれないというお考えをちょっとお伺いしたと思うんですが、この委員会の名前を私見たときに、再稼働に関する意見を広くお聞きするということだと、常設というイメージとちょっと遠いのかと思ってしまったんですけど、知事の中でイメージ、そのあたり今どういうところになるんですか。
○知事
 すごく悩んだところなんです。今回、いろんな委員の皆さんにお願いするときには、やはりまずは再稼働について幅広く聞きたいという、特に専門部会を含めて、我々として何を皆さん方にお願いしたいのかを明確にしたほうがいいのではないかという思いがあります。先だっての議会でも申し上げたように、それですぐに閉じるのかと。そのときだけのためにそういうことをやっていくと思われるのは、私としてはどうかと議会の審議の中で思ったので、特に閉じることはない。実際これから我々は玄海原発と1号機の廃炉も含めて長いおつき合いをする中で、状況の変化に応じて委員の皆さん方も固定化する必要は私はないと思っています。ですから、この委員会も、閉じるというような形にはしていませんけれども、その状況、起きている状況だとか世界のエネルギー状況とかいろんなもの、まさに直面している課題に応じて入っていただく方があってもいいんじゃないかと思っていますので、大きな形としては今回作りつつ、今回の主目標であるものを委員会の名前にして、もしこの再稼働という問題についてある程度整理がついた後は、このまま常置し、そして次に何か対応するときにそれを変更するかどうかという議論をしていくと。要は、県民の皆さん方に、閉じるということではなくて、ずっとしっかり見続けていくんだというメッセージを正しくお伝えしたいということでこういう整理になったということです。
○佐賀新聞
 先ほど、再稼働に関してある程度整理がついた後にはという発言があったかと思うんですが、玄海原発の再稼働の同意に関して委員会の整理がついたと判断をされる知事の指標というか、一定の報告書を求められるとか、そういうことはあるんでしょうか。
○知事
 整理がついたというのは、委員会が整理をつけたということではなくて、県としてどう考えるかの整理がついたらということです。県として、いずれ判断が求められる時期が来るかと思いますけれども、それまでの間にこの委員会もありますし、GMもありますし、県民の皆さん方に説明をする機会もあるかと思います。それから、国の状況を踏まえるといったこととか、そういったことを踏まえてという意味です。ですから、委員会としての何か結論を出すという委員会とは思っていません。
○佐賀新聞
 その委員会に対して、一定の再稼働に関しての委員会としての見解みたいなものを、紙なり、報告書なりで求められたりとか、そういう感覚ではないということですか。
○知事
 そういう感覚ではないです。この再稼働に対して国のほうとして規制委員会の許可がそのときはおりているんでしょうから、そういったものに対して専門部会でどうお考えになるのか。委員会であれば、この問題全体に関してどういうお考えがあるのかとか、そういった問題について幅広く、特にこちらから制限をかけることなく聴くのがこの委員会だという認識です。

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