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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成30年5月15日 知事定例記者会見

平成30年5月15日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○サガテレビ
  まず、玄海原発についてなんですけれども、あす3号機が営業運転に入る予定ということで、3号機であれば蒸気漏れであったり、そして4号機であればポンプの不具合であったりといった県民からも厳しい指摘、声がある中で、あす営業運転を迎えるわけですが、改めていかがでしょうか。
○知事
 3月31日に3号機の2次系の設備から蒸気漏れが発生して、専門委員会の皆さん方に話を聞きながらしっかり対応してきました。そしてそのときに、連絡関係が遅かったと私も認識したので、空振り覚悟で、軽微なことでもいいので情報をくれんかということを伝えておりました。
 4号機は、5月3日に冷却水を循環させるポンプに不具合が見つかったということで、今調査中のところですけれども、こちらのほうも、今までであればすぐに連絡があったのかどうかわかりませんけれども、通常の蒸気流量を監視している中で戻り流量が増加したという連絡が、こちらのほうは早目に来るようになりました。あんまりあっちゃいけないんですけれども、軽微なものでも連絡をするんだということについては、しっかり意識していただいたのかなと思います。
 今回こういった不具合というものがあったわけですけれども、再三申し上げているとおり、九州電力においては、玄海原子力発電所の運転について常に緊張感を持って、安全第一で、慎重の上にも慎重を期して対応していただきたいと考えております。

○サガテレビ
 九州新幹線について、この前の金曜日、今月11日に都内のほうで検討委員会に参加されましたけれども、その場で知事が囲みを対応されているときに、同時で山本委員長のほうが、どうやら報道によると開発主体がもうフリーゲージの導入は困難であると正式に言われたようで、もう本格的に整備方針の選択肢がフルかミニかという2択に迫っているようにも感じるんですが、改めていかがでしょうか。
○知事
 そうですね、フリーゲージを断念ということについては全く説明を受けていないので、よくわかりません。技術開発が困難だということは、それは私としても理解できないことはないわけですけれども、そもそも、このフリーゲージトレインの導入というのは国のほうから提案があった話だというふうに承知しています。そのフリーゲージという姿は、県内を二分するような、もともと鹿島、太良の分を武雄、嬉野に振り替えるという大きな路線の転換でしたが、西九州全体を考える中で、非常に厳しい状況の中で受け入れたわけです。今はまだ国のほうでこのフリーゲージの開発は続いておりますから、見守っていきたいというふうに思っております。

○毎日新聞
 1つは原発の再開ですけれども、今、3号機の対応でも、知事は専門委員会から話をきかれました。4号機のトラブル後は開催されておりませんけれども、これからも、そういったことはあってはいけないことだとおっしゃられたわけですが、専門委員会の開催の基準のようなものはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 そうですね、実際、3号機のときも専門委員会を開催せずというやり方もあったし、ある程度、コントロールできていた話でもあったので、いろいろなやり方があったと思うんです。その中でも、慎重には慎重を期して開催をしました。
 今回、4号機の場合については、戻り流量が増加したと、常に点検している、監視している中で起きたものでありす。3号機のときには、なかなかそんな事例がない。九州電力は7年間あいたからだということでしたが、腐食とはどのようなことなのかと思ったんですけど、今回の4号機は同時監視の中で起きた話でもあったので、専門委員会までお話を聞かなくてもいいじゃないかという判断をしたということです。
○毎日新聞
 原発の考え方についてですが、きのうも原発に反対する市民団体から申し入れがあって、いわゆる専門委員会が機能していないじゃないかという意見が出ています。この非常に大きな事故で避難を検討しなればいけないようなことが起きた場合に、専門委員会というのは機能するんでしょうか。
○知事
 専門委員会の皆さん方には再稼働の前の段階からいろいろご協力いただいておりますけれども、そのままこれからのさまざまな状態に備えて、存置した状況であります。これからその状況に応じて、今、専門委員会の形でやるというやり方もありますし、議会で申し上げていますように、その状況に応じて対応していくということになろうかと思います。

○毎日新聞
 2つ目は、知事選の関係ですけれども、数日前ですけれども、知事の報道陣への対応で、出馬について、後援関係者、知事から誰かに伝えたことはないというふうに言われました。現時点の事実関係を教えていただければと思います。
○知事
 今、私の再選出馬については、いろいろ考えさせていただいて、いろんな人と相談をさせていただいているところです。特に県民の皆さん方、さまざまな団体の皆さん方にどういうお考えなのか、耳を傾けながら決めていきたいと考えております。
 あわせて、後援会の関係者の皆さん方などにも今相談しているところですので、しかるべき時期に私の考え方を述べさせていただきたいと思います。

○朝日新聞
 諫早湾の干拓事業について伺います。
 5月1日に佐賀と福岡と熊本の漁業団体が3県の文書というものをまとめて発表したんですけれども、これについての受けとめと、その中でも開門について議論があるところだと思うんですけれども、県として改めて開門調査への考え方を教えてください。
○知事
 我々はまず、有明海漁連に寄り添うという基本姿勢はずっと堅持しております。特に今回の福岡高裁から開門しないことを前提とした和解勧告がなされたことなどから、なかなか開門調査の実現は厳しい状況だと認識して、和解を目指す方向の有明海漁協を支持すると言っているわけです。今回、3県の漁業団体ということで、農林水産大臣のほうに直接要望するということですので、我々はしっかり寄り添っていきたいと思っております。
 そして、開門調査の実現が厳しい状況になっていると今申し上げましたけれども、開門調査と有明海の環境変化の原因究明は必要だという、この気持ちは漁協さんも県も有明海の今の現状が続いている限りは変わらないということは改めて申し上げておきたいと思います。
○西日本新聞
 有明海、さっきの話なんですけれども、今、県としては、開門を求めていかないという、そう姿勢になると思います。さっきアゲマキの例もお話がありましたけれども、やっぱり干潟の部分というのは、やはり二枚貝というのは回復していますが、沖合いというのは、やっぱりタイラギ、沖合い部分はどうしても貧酸素水塊が原因と指摘されていますけれども、やっぱり不漁で取れないところが、もう稚貝すらいないし、昔は10年前は立ち枯れ、ある程度、貝が刺さって、そのまま成貝になる途中で死んでいたんですが、今、その立ち枯れする姿すら見れないという、もう本当に枯れている状態。こういった中で、根本的な貧酸素水塊というようなことも含めて、環境改善という意味で、やっぱり開門というのが一つ必要だと私は思っているんですが、そのあたり、県の開門についての考え方をもう一度お願いします。
○知事
 まず1つ、我々はずっと有明海を宝の海にしていくことについては、未来永劫、ずっとやらなければいけないことだと思っています。ですので、これから、先ほど言ったタイラギだとか、ウミタケだとか、サルボウだとか、ずっと頑張っていくわけなんです。今育っていくかというのは、確かに、今おっしゃったように、貧酸素水塊の問題もあって、見えない。我々は、常に開門で原因調査すべきでないかという気持ちはどうしても拭えない。先も、もちろんその気持ちを持ちながらいるんじゃないかと思います。
 ただ、私が申し上げているのは、今、この訴訟の関係で、まだ国との判決が割れているような状況の中で、国があそこまで鮮明にした中で、宝の海を国県、市町、漁協、全てがタッグを組んでやらなければいけないという、この現状において、まずこの和解協議を進めなければいけない状況になったとご理解いただきたい。

○佐賀新聞
 新幹線の話で、先日、与党PTが開かれて、一通り、佐賀、長崎、JR九州のヒアリングが終わったかと思うんですけれども、与党PTの考え方として、秋ごろまでには一定の整備方針を示したいという考えもあるかと思うんですが、佐賀県として今後どのような対応をしていかれるのか、国の対応を待っておられるような状況なのか、そのあたりの今後の見通しについてお願いします。
○知事
 基本的に、我々のほうから特に何かを動くという状況じゃないと思っています。ただ、あのPTの中でも、ミニ新幹線についてどう考えるのかと聞かれたわけですけれども、特に、我々は、モデルケースというか、小さいディテールをなどの説明を受けていないので、検討を行っている状況にはないということです。
 これからまた、国から何らかのアプローチがあれば、そういったことも含めて我々としての検討はさせていただくと思います。
○佐賀新聞
 そうすると、国からのアプローチがあれば検討していくということで、佐賀県のほうから国への説明を求めたりとか、先ほどもミニ新幹線について説明を受けていないということを言われましたけれども、佐賀県のほうから説明してくれとかというアプローチはせずに、あくまで国からのアプローチを待つということになるんでしょうか。
○知事
 待つというか、我々は6者合意に基づく、平成34年度の武雄乗り換え方式の開業の準備に全力を尽くす。少しでも武雄、嬉野地区が、暫定開業まで、そのときに多くのお客さんに来ていただくようにということに専心したいと。

○佐賀新聞
 オスプレイ配備計画に関してなんですけれども、6月5日は神埼の事故から4カ月がたって、防衛省に対する事故の報告の期限を迎えるかと思うんですが、これに当たって、佐賀県として何か準備をされていることがあるのか、今後の対応状況、どうなっていくのかについて、現状も含めてお願いいたします。
○知事
 防衛大臣が来られたときも、まず事故原因、それから再発防止策について、しっかりと説明するという話を承っております。防衛省では、原則事故発生から4カ月以内に防衛大臣に報告書を提出するとされているそうですけれども、今現時点におきまして、防衛省から具体的にいつ提示されるのか、いつ説明に来るという話は承っておりません。これは我々としてそれを今お待ちしているという状況です。

○NHK
 新幹線の関係で、これまで与党PTの後で、山本委員長、その後のぶら下がりでフリーゲージトレインは実質的に難しいというふうに断言なさっていて、今後の与党PTの議論は、一旦、山本委員長が預かりになって、どうやら今後はフルとミニを中心に議論していこうということになっているようなんですけれども、これ、このまま佐賀県がミニとかフリーゲージトレインについての可能性とか、自治体の姿勢とかを言わないままですと、あとは検討会の判断に委ねるという意思表示だというふうにとられかねないというふうに思うんですけれども、これ待っているだけじゃなくて、何らかそのアクションを起こしたほうがよいのではないかと、私は個人的に思うのですが、そのあたりはどうでしょうか。
○知事
 せんだってのPTでの我々の答えは、地元の強い気持ちがあって、合意がないと整備新幹線はできないよということです。そしてこれまで佐賀県と長崎県はそうやって、平成4年、19年、28年と3回合意をしながら前に進めてきたわけなんですね。ですから、我々とすると、選択肢とか言われても、フル規格の新幹線というものについて、せんだって受け入れられる状況じゃないという話もしましたし、ミニについても検証した結果、受け入れられる状況ではないということも考えられると思います。
 そうした場合については、また新しい提案があるのか、ないのかということになろうかと思いますし、少なくとも我々とすり合わせなしに、PTのほうで独自に何かの決定がされるということはないと思っています。
○佐賀新聞
 新幹線の質問に補足で伺いたかったんですが、先ほどミニ新幹線について、国から何らかのアプローチがあれば検討したいというふうなことだったんですけれども、これはミニ新幹線に限ったことですか、それともフル規格も含めてあらゆる提案、アプローチがあった場合は検討するということでしょうか。
○知事
 もちろんフルでもミニでも、そのほかの方法でも、提示があったものについてはしっかり検討していきたいとは思います。
 フルにつきましては、特にフルという提示があったわけじゃありませんけれども、長崎県さんですとかJRさんが、ああいうふうにお話になられたので、それにあわせて、我々なりに検討して、我々なりに検証して、効果をせんだって報告させていただきました。
 ミニについては、そういった話は承っていないので、今の時点で検証していないということです。ですので、何か提示があったことに関して、それに対して佐賀県の考え方を提示することについては真摯に対応していきたいと思います。

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