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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成31年4月24日 知事定例記者会見

平成31年4月24日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○共同通信
 最初に、幹事社から幾つか質問させていただきます。
 九州新幹線長崎ルートに関してなんですけれども、国交省が先日、新鳥栖-武雄温泉間をフル規格で整備した場合、約660億円負担などの試算を副知事に説明しました。これに対する知事の受けとめをまずお願いします。
○知事
 そうですね、今回、新しい記者さんもおられるので、地図を示します。
 もともと我々は、この平成年間、この諫早からぐるっと、簡単に言うとスーパー特急というやり方で公表した。そして、途中、国のほうからフリーゲージトレインというものがあるよという話になって、それについても、ぎりぎり合意したわけです。その間、佐賀県側にしてみると、太良と肥前鹿島、こちらのルートの特急が激減するものですから、太良と肥前鹿島から武雄温泉の方にふりかえるという、ぎりぎりの合意をしてきた。
 これまでの間、井本知事、そして古川知事には、そういう状況の中で、この部分(諫早-武雄温泉)はフル規格、佐賀県内、新鳥栖から武雄温泉については在来線という中で、地元負担額が非常に多く出てくる。そして、在来線の問題も出てくる。さまざまな課題が横たわっているこの問題について、ぎりぎりの合意の中で長崎県と佐賀県がお互い知恵を出し合いながら合意してきた。
 私になって6者合意をやりましたけれども、あれは令和4年に開業するときにフリーゲージが間に合わないということになったので、本当に佐賀県は非常につらい状況の中で、さまざまな政治決着も含めた6者合意をした。そこがここの複線化だったりもするわけなんですけれども。
 ですので、一番申し上げたいのは、佐賀県はこれまでも、そして今も、この武雄温泉から新鳥栖間について新幹線整備を求めたことはなく、今も求めていないということです。
 ただ、これまで佐賀県は、そういった意味から門戸を閉ざしてもいいんだけれども、ずっとずっといろんな人の意見を聞きながらやってきたから、これから50年、100年、150年、200年とずっと続くわけだから、いろんな可能性というのはみんなで議論していきましょうね言ってきました。そして、財源の問題もそうですし、ルートの問題もそうだし、我々にとって大事な在来線の問題もそうだし、地域振興の問題もそうだし、いろんな課題がありますよねということがあったので、そういった話もしてまいりましたけれども、昨今の議論は非常に短い間で決めるとか、フルかミニか二者択一とか、それを極めて短期間にという全く我々が想定をしていないような議論の進み方をしていることについて、地域のことを大事にしなければいけない、地域あっての新幹線スキームにおいて、我々があたかも条件闘争しているような、そんなことを言われたりもしたので、それは全く本意ではない。我々は求めていなかったし、求めてもいないということが大前提にあるということです。
 ですから、今、記者さんから質問を受けましたけれども、数字がどうだとか、それについてはいろいろ意見はあるんだけれども、そこに1つずつコメントしていくと、そこに議論が集約されるのが我々は非常に恐れていて、この状況の中で。我々は求めていない。そして、その気がないということを明確にしておきたいということです。
○共同通信
 ありがとうございます。関連でもう一点、与党検討委で佐賀県から意見を聞くという機会が設けられて、知事が出席する方針だと思うんですけれども、その日時は決まったのかという点と、あと、今の話で一部重複すると思うんですけれども、その場ではどういったことを伝えたいという見通しなのかをお願いします。
○知事
 私がヒアリングに行くのは金曜日の午前中と聞いておりますけれども、そこで具体的にどういう主張をするかというのは、いろいろ今思案中ではあるんですけれども、基本的には今申し上げたことというのは一つのベースになっていくのかなと思っています。

○毎日新聞
 オスプレイに関して1点ですけれども、漁協との協議についてですけれども、目安にしていたノリの漁期が間もなく終わりますけれども、協議の時期や協議の形式など、どこまで調整が進んでいるか現状を教えてください。
○知事
 私とすると、自分の率直な気持ち、そして、これまでの経過とか、そういったものをわかりやすく説明しようと思っていろいろ考えています。具体的にそれがいつどのような形なのかということは、これまでも申し上げたとおり、事務的に有明海漁協さんと調整しておりますので、まだ決まっていないという報告を受けています。鋭意調整中ということです。
○毎日新聞
 幹事者からは以上です。各社お願いします。
○NHK
 オスプレイの関連で、先ほどの関連質問なんですけれども、まだ調整中ではあると思うんですが、協議が始まったときには、知事みずからが行かれてお話しする、御自身の気持ちですとか、経過とかをご説明したいという意向だということでよろしいでしょうか。
○知事
 はい、私としてはそのように考えておりますし、これまでさまざまな過程がありますから、責任者である私のほうから直接伝えたほうがいいと思っておりますけれども、その形式やり方については、お互いがあることなので、それは調整中ということです。
○NHK
 それで、前の一般質問でも、漁協幹部だけではなくて、もしも漁業者の方に直接説明してほしいというような要請があったならば検討するというような趣旨の答弁をなさっていたと思うんですが、そのお考えには至らないでしょうか。
○知事
 私はどういう形であれ、これがある限り行きたいと思いますけれども、お互いの調整の中で、それぞれの考え方があるでしょうから、その中で決まってくるかなと思います。

○佐賀新聞
 玄海原発3、4号機に関してなんですけれども、テロ対策施設について、九州電力、他電力もなんですが、規制委が求める設置期限を超過するというような見込みの説明があっております。玄海原発に関しても、まだ具体的なスケジュールは出ていないものの、川内の例に合わせると超過する可能性が高いというか、超過するというようなことを九電も説明しております。その受けとめと、今後、佐賀県として事前了解願の取り扱いに入っていかれると思うんですが、そこら辺の影響か何か、工期のおくれというところで出てくるものかどうか、受けとめをお伺いできますでしょうか。
○知事
 テロ対策施設の設置期限については、確かに報道などで5年というのがなかなか厳しいという話が、今もされているということは聞いておりますし、玄海についても、厳しいのではないかという報道もたしかあったというふうに思いますが、私自身はそのような報告は受けておりません。いずれにしても、規制委員会のほうでこの5年というものが守られない、超過してしまうということについては議論がされるというか、今日もされているのかな、そういう途中だと思いますので、規制委員会での議論というのをしっかり注視していきたいと思います。
 そして、我々としては、これから専門家の意見、専門部会になると思いますけれども、そういった皆さん方の意見をしっかり踏まえながら取り扱いを考えていくことになろうと思います。

○時事通信
 金曜日の与党PTで、先ほどおっしゃっていた新幹線の関係で、スーパー特急方式というのがあるんじゃないかという指摘をするようなお考えはありますか。
○知事
 そういう考えは、佐賀県がする話ではないのかなと思います。これまで合意してきた一つではありますね。もともとはスーパー特急でお互い合意して、途中でフリーゲージという、そういう技術があるからという話があったので、であればということでしたよね、経緯がですね。もともとこの話は長崎側のすごいニーズの中から、佐賀は非常に汗もかきながら一緒にやってきた経緯があるので、そういった意味からすると、今、長崎県があんなにフルと言っている中で、我々のほうで何か提案するとかいう立場じゃないと思うんです。ですから、よく佐賀県のほうから何か出せと言われますけれども、もともと佐賀県はそういった意味で受け身なんです。我々にとっては、在来線が大事だし、唐津からも、佐賀からも、鳥栖からも、そして鹿島からも。ということなので、そういったことについて我々のほうから言うというのはどうかなと思いますし、逆に言えば、フルかミニか選べと言われる筋合いのものではありません。
○時事通信
 関連してもう一点です。スーパー特急方式だと、佐賀県が望んでいた関西圏への乗り入れというのか不能になるわけですよね。博多で乗りかえることで。その点について、佐賀県としてはスーパー特急方式はどう考えているのか。
○知事
 それを含めて長崎県がどう考えるかということなんじゃないでしょうか。我々にしてみると、それは途中途中でフリーゲージになったら大阪までつながるよという話があったりとかして、実はそれ自身も非常にまだまだ課題がある話なんです。それでも、そういうことで当時の知事が踏み出したんだと思います。我々にとってみると、それがどうしてもやらなきゃいけないものなのかという中では県内でも大分議論があります。私もこの話はいろんな県民の皆さんの意見も聞きましたけれども、博多とか鳥栖で乗りかえることにそれほどの負担はないんじゃないかという方もおられます。そして、飛行機を使う方もおられるし、そういう中でいろんな議論がなされていったらいいのかなと思いますし、あまり我々のほうからこの案でという立場ではないと思っております。

○読売新聞
 副知事の人事案についてちょっとお伺いをしたいんですけれども、来月で今の両副知事の任期が終わるかと思います。知事が初当選されたとき、半年足らずで今の両副知事をみずから選ばれたわけですけれども、そのとき知事が来られたばかりということもあって、県内事情に詳しい方だとか、福祉、教育が非常に重要ということで選ばれたことを4年前の会見でおっしゃられておりますけれども、昨年末、知事も再選を果たされて1期4年という実績が今あるわけなんですが、次の副知事の人事案に関してですけれども、どのような考え方でいこうと考えていらっしゃるのか、ちょっと教えていただけますか。
○知事
 なかなか難しい問題ですけれども、本当、私は常に副知事に恵まれていると思うし、最初の坂井さんと牟田さんもそうだったし、今の池田、副島副知事もそれぞれ持ち味を発揮して非常に頑張っていただいていると思います。その中で、任期が切れるということでありますので、今、自分の中でどうあるべきなのかということも含めてしっかり考えているところです。
○読売新聞
 3月末で定年退職された坂本前政策部長について、再任用という形で、政策アドバイザーという形で置かれておりますけど、非常に異例な対応だとは思うんですけれども、そのような再任用をされた一つの理由と、あと、どういったミッションを課せられているのか、一応契約上は1年なんでしょうけれども、どういったところを一つの山としての仕事を期待されているのかについて教えてもらえますか。
○知事
 坂本さんはずっと、特に自衛隊使用要請の関係についてはさまざまな国の情勢の中心になってきた人なので、3月31日で定年退職ということになったので、きょう議論になったように、これから有明海漁協との調整というものも始まるので、3月31日で切れるということではなくて、もうしばしおつき合いいただきたいということでの任用となっております。

○朝日新聞
 新幹線について追加で質問したいんですけど、今度の金曜日に全線複線化の佐賀県と国交省との意見が食い違っていることについては、何か意見を主張されるんでしょうか。
○知事
 改めて佐賀県の主張を申し上げておきたいんですけれども、今回、武雄から先の区間についても約5,000億円の話が6,200億円に増嵩して、上昇しているわけですよね。その認可が先だってあったということで、その中で我々とすると、この前、6者合意で、ここは全線複線化に向けて順次やるという話じゃなかったのかというところについては、ずっと主張してきたところです。そこを国交省は、そうではないと、フリーゲージトレインが前提だと。全く我々にとってはあのとき議論してきたことの意味が、あれはもう最後の最後の政治折衝で、これはきついけれども、ここを順次複線化していくということであればということで最後にうちがねじ込んで政治決着したところだと。もうはっきり私も覚えております。にもかかわらず、それがフリーゲージが前提だということであれば、じゃ、フリーゲージがだめになったんだったら、あの全てが飛ぶという話になるわけです。
 ただ私は、広い大きな考えで言えば、ここから先がフルでやっていくということについては、佐賀県としてこれまでも合意してきたことだから、こっちをフルでやるということはですね。フルというか、最初はスーパー特急でここは走るはずだった。で、フリーゲージになったわけだけれども。ということで考えれば、こっちの問題とこっちの問題はある程度分けて考えるべきだろうというふうに思ったんです。
 ですから、常々申し上げているように、佐賀県は合意したことについては真摯に対応していくといったのはそういう意味で、いろんな事情もあるだろうから、そこも含めて、県民に説明できるものについてはやっていこうということだけれども、こっちは何の議論もこれまでもしていないし、何の合意もしていないということなんです。ここもごちゃごちゃにならないように、ここの複線化もこれはこれで主張はしていきますけれども、ちょっと別の問題ということなので、いろいろ状況次第ではその話になるかもしれませんけれども、我々のほうからあえてその話をするつもりは今のところありません。
○佐賀新聞
 新幹線についてお尋ねします。知事は新線区間について、これまで佐賀県としては求めたことがないというふうにおっしゃいましたが、であれば、どうすれば佐賀県はそれを求めてくれる。何かを考える状況になるのかという、そこは何か、どういう環境が調えば佐賀県としてこの整備を考える局面が生まれるのかというのはありますか。
○知事
 今考えを持ち合わせておりません。ただ、さっき50年、100年、150年、200年と言ったけれども、未来永劫どうだこうだということは、私が将来いろんなことについて閉ざす必要はないと思うし、そういう長期的なスパンでいろんなことを考えていくというのは意味があることだと思うけれども、今回、とにかく誤解を生みたくないのは、短期的なスパンでそんな問題を我々として何か考えがあるかというと、それはないということを言っています。
○佐賀新聞
 つまり、今の与党の検討委員会というのは、北陸新幹線の、同じ整備新幹線の未着工区間を横でにらみながら議論を急いでいる節があると思うんですが、そこについては全く急ぐつもりはない。そこをにらみながらやるつもりはないということですか。
○知事
 いや、ですから、結局今までは北海道さん、この前聞きましたけれども、やっぱり新幹線を望んでいます。函館から札幌、そこをつながないと、確かに北海道の考えもわかるし、北陸の人たちも少しでも早くつくりたいという気持ちは手にとるように私もわかります。じゃ、西九州ルートはどうかというと、これまではフリーゲージといった、ここは在来線を使うというスタイルの中で提案していたわけですよね。その3つをどのように調整していくのかということが政治の場で、与党PTの中でみんながやりたいとそれぞれがありますから委員会が調整してきたわけですよね。我々今、上げているものはない、そこに。だから、利害調整しようにも──わかりますかね、言っている意味。なので、ほかのところに対してコメントする状況じゃないというか。

○佐賀新聞
 こんな質問するのはあれかもしれないですけれども、改元に伴って今回10連休という非常に大型連休になりますけれども、知事自身はどういうふうに、公務もある中でだと思いますけれども、どういうふうに過ごされて、具体的にどういうふうに過ごしていきたいというふうに考えを持たれているかを聞きたいと思います。
○知事
 10連休対策会議をして、危機管理に遺漏はないということと、特に病院なんかも含めて窓口業務をしっかりやろうねということについては整理をして、県民の皆さん方にはホームページもぜひ見てくださいと申し上げているところなんですけれども、私自身については、2日間は自由にさせていただこうということで今調整しております。それ以外については今、令和の最初の日は筑後川圏域の関係のイベントに行こうかなという予定はあって、あとはマルシェの関係、例のコスメティック構想の関係で唐津で、5月4日ですかね、さらに唐津くんちの関係で一番山の披露があるので、その関係と、さまざまな航空交渉の関係といったものなんかも入れながら、できる限り休みもとらせていただいて、家族団らんもつくりながらやらせていただいたらありがたいなと思っています。
○司会
 時間も来ています。ほかにありますでしょうか。
 それでは、以上をもちまして知事の記者会見を終わります。ありがとうございました。

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