メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です
記者会見

記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和元年11月19日 知事定例記者会見

令和元年11月19日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○佐賀新聞
 まず、オスプレイの配備計画についてお尋ねします。
 9月の中旬から始まった九州防衛局による漁協各支所の訪問は、15支所のうち13支所で終わりました。知事はさきの議会で、説明会や漁協内での議論の状況を注視しつつ、タイミングを見て組合長や関係者に私の考えを伝えたいと答弁されましたが、今後、会談の予定などはありますでしょうか。現状の受けとめとあわせてご所感を聞かせてください。
○知事
 前回、そうお話しさせていただいた後も、随時、防衛省からの説明なり、我々との交渉というのは続いているわけですけれども、まだ支所説明が、実はまだ終わっていないというところは変わっておりません。そうした防衛省による各支所への説明、そして、漁協内での議論の方向というものを注視しながら、我々は漁協さんと誠意を持って協議をしていきたいというふうに思っております。
 その中で、私が漁協に足を運ぶというタイミングということも触れておりましたけれども、11月26日の火曜日午後に組合長を訪問させていただきまして、現在、漁協内でこういった議論の検討がなされているのかということ、今後の見通しなどについてお話をお伺いしたいと。私の国防に対する考え方などを改めて説明して、受け入れの方向に考えていただけるように調整をさせていただいたということだと思います。

○佐賀新聞
 それでは、また別の質問をさせてください。
 SAGAサンライズパークのアリーナ建設に関する問題です。
 10月末に開札されたアリーナの新築工事が不落となりました。2023年の秋の国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会の会場というターゲットが明確な事業で遅れることは許されないものだと思います。知事の所感と、不落から間もなく3週間がたちますが、不落の原因分析、今後の対応策について教えてください。
○知事
 今回、不落になって、大変私としては残念なんですけれども、まずこうした問題で大前提として申し上げておきたいのは、透明性、公平性を確保しながら、適正な手続というのは、これは何があっても失ってはいけないということがあります。そして、適正な工期を守りながら、安全第一で工事をやっていただくということ、これが何があっても大事なことだと思います。その上で、今回は我々とすると国スポ・全障スポに活用したい。佐賀の盛り上がりをそういったところでも全国の皆さん方に見ていただきたいと思っているので、そうした中でできるだけ早く工事を進めたい、手続を進めたいとは思っているところです。
 今回、かなり幅が大分大きかったですね。なので、最近、この不落というのもいろいろあって、オリンピックもあったりとか、災害があったりとかで、非常に今逼迫しているというか、さまざまな投資も動き出しておりますし、そういった意味で鉄骨価格が高騰したりとか、いろんな環境があります。大きな工事のことで積算をする、設計のところから入札までにかなり今回4カ月程度かかっているということで、そういうずれというか、価格のずれというか、いろんなタイミングのずれというのが発生するということというふうに私は報告を受けているんですけれども、ぜひ担当のほうでさまざまな要因を分析して、できる限り早く落札がされるように努力をさせたいというふうに思います。
○佐賀新聞
 11月議会での対応等は考えていらっしゃらないですか。
○知事
 もちろん契約は出せないので、今、その要因分析をする中で、必要に応じて予算を増額するかどうか、そういったことを検討させていきます。

○佐賀新聞
 最後に、首相主催の桜を見る会が来年中止になりましたが、いろんな問題があるということで、知事の所感を聞かせてください。
○知事
 そうですね、私は招待を受けてはいたけど、行ったことはなくて、園遊会のほうは行ったことがあるんですけれども、どういったものなのかというところは自分ではわからないですが、基本的には、功があった人がターゲットになっているわけなので、それをちゃんと役所が、そうであればそれぞれ推薦しているのであれば説明責任を果たしていくということができていればいいんだと思うんですよね。それがだんだん、毎年毎年、いつの間にか予算が膨れたりとか、いろんな方々が入っていくという過程の中で、そこがどういうプロセスでそうなっていったのかなというところに関心が、そういったところのさまざまなチェックポイントというのがどういう形で行われていたのかなということ、これは我が身にも返ってくることなので、佐賀県もいつの間にか、当初考えていた目的と違った形で何か話が進んでいくというところは気をつけなければいけないなというのが1点と、昨今言われているように、寄附禁止の規定で、自分の選挙区の方に寄附行為をしてはいけないということの中で、これは政治家はみんなすごく重く受けとめていて、小渕大臣のときにもたしか明治座でプラスしていたということで大臣をやめられたケースもあったと思うので、いずれにしても、こういった問題は担当する政治家がみずからしっかり説明責任を果たしていただくということに尽きるのではないかと思います。

○サガテレビ
 AH-64Dについてです。佐賀では去年の2月にああいういたたまれない事故がありましたけれども、その後、全国的にも飛行が中止になっていましたが、いよいよあした、三重県で飛行再開と、きのう、防衛省からも発表が正式にありました。
 これは県内外のさまざまな方が注目していることなので、そういう事故が起きた現地の知事としてのお考えをお聞かせください。
○知事
 このアパッチの事故は、本当に我々もあれだけ痛ましい事故があったので、大変重く受けとめております。ですので、しっかり地元住民を含めた皆さん方の気持ちを大切にしていくということだと思います。
 そして、10月31日に防衛省のほうから事務レベルで説明があったというふうに聞いております。その説明の中に、今回、三重のほうでさまざまな手順の確認を、再発防止策については私もお伺いして、私としては不合理な点がないということでお返ししましたけれども、その手順の確認を三重のほうでやるということですので、それがたしかきのうの夕方の発表で、あした20日からというふうに聞いておりますので、その手順の確認の状況というのをしっかり注視していきたいと考えます。
○サガテレビ
 来月から年明けにかけても本格的な飛行再開を目指しているという話もあるんですけれども、そこに向けて不合理というか、不道理というか、懸念されることはないとお考えということでよろしいでしょうか。
○知事
 まず、飛行訓練の状況を注視するということで、再発防止策というのが出されたものというのが本当に徹底されて万全な安全対策ができているのかということが確認されると思うんですね。だから、本当に、実際に人の上を飛ぶ前に基地の中で何度も何度も回して、平時の確認をして、それで今回の安全対策がきいているのかどうかというのを確認するというところをしっかり注視させていただくということです。

○西日本新聞
 先ほどの米の不作についての説明があったと思うんですけれども、今年は米以外の農作物の大豆などに被害が出ていると思うんですけれども、米以外の農作物に対する県の支援はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
○知事
 そうですね、今回はすべからく、さまざまな、それこそ麦も大豆も同じ状況でありますので、今回、とりあえずは「さがびより」の出荷という、我々にとっては大きな節目のときであったので、緊急的に先ほど申し上げたような対応をすることになったわけですけれども、これからそれぞれの作物についてもつぶさに状況を確認しておりますので、状況に応じてしっかりと対応していきたいというふうに思います。
○西日本新聞
 12月の補正予算とかでもそういった対応をさせていくという意味でしょうか。
○知事
 そうですね、今回、災害を中心に聞き取りもしておりますので、そうした中で、それからJAさんともご相談をしながら、予算組みを検討していきたいと思います。

○西日本新聞
 もう一点、別の九州新幹線の西九州ルート問題で、先月末、赤羽大臣とお会いして、一対一で面談されたと思うんですけれども、その中で率直な意見を交換し合い、今後も確認していきましょうというようなお話をされたと思うんですけれども、また、今後お会いする予定とか、何かありますでしょうか。
○知事
 あのときの会談の中で、大臣とは今後とも話を継続していきましょうということで合意しておりますので、今のところそういった話はあっておりませんけれども、先日会ったときには、それぞれの思いを語ったというところでとどまっているので。
 それで、ちょっとパネルありますかね。(パネルを示す)記者の皆さん方は、もう私とずっとしゃべっているのでわかっていらっしゃると思うんですけれども、誤解があってはいけないので言いますけれども、我々は、この3つはもうこれまでに合意しているんです。5択で議論しましょうと言っているんです。ですから、たまに間違った報道がなされるのは、1つは、このフル1択とか、そういったところに佐賀県は協議の場に着かないとかいう話をよくされてしまうんだけれども、5択でと我々は言っているんです。それはなぜかというと、我々は今までこの3つについて合意してきたわけであって、その話はずっと与党のPTでも言ってきて、フルとミニについては合意していないわけです。その中で与党がフルという話をして、それを我々は受け入れていないだけですから。
 5択、5つの中で議論をするということについては、時間をかけて議論しましょうと言っているわけで、席に着かないなんて言った覚えは一貫してないわけですね。
 それともう一点は、未整備区間ではありません。整備するなんて決まっていないので、そこの言い方については、ぜひ皆さん気をつけていただきたいなというふうに思っています。
○西日本新聞
 最後に、新幹線から見て、環境アセスの費用、そろそろ新年度予算が結構固まってくると思うんですけれども、フル規格推進派は、環境アセスの費用計上を求める声もあるんですけれども、これについて知事としての所感はどのように思っていらっしゃるでしょうか。
○知事
 これは国のほうで考えられることなんだけれども、おおよそ佐賀県内のアセスを佐賀県の合意もなく勝手にやるというのは信じられないことだと思っています。

■新幹線西九州(長崎)ルート資料(PDF)

○読売新聞
 先ほどのオスプレイの関係ですけれども、漁協の組合長と面会されるということですが、組合長だけということでしょうか。
○知事
 今回は、基本的に組合長プラス役員さんだというふうなイメージで考えています。
○読売新聞
 知事が以前、運営委員長さんも含めてお話しされてから半年がたちまして、防衛省の説明は進んでいるようにも見えるんですけれども、肝心の予定地の南川副支所の説明はできていません。あと、早津江支所も含めて、来春のノリの漁期が終わるまでは説明が難しいというふうにも思えるんですけれども、今の進捗状況について、改めてどのように感じていますか。
○知事
 そうですね、ですから、残された説明会がなされていないというところが一つ大きなポイントである南川副と早津江なので芦刈は一部説明には行ったみたいですけど、全体説明はまだされていないという今状況の中で、ぜひ説明を聞いていただくような環境を整えていただきたいなというふうなことも申し上げたいなというふうに思っています。
○西日本新聞
 今の質問に関連しまして、ノリの種つけが1カ月前に始まって、知事が訪問される11月26日近くには秋芽ノリの初摘みとか、ノリの現場にとっては忙しい時期だと思うんですけれども、この時期に、知事みずからもう一回、漁協組合長と話し合いの場を持たれるというのは、この時期になった理由を教えていただけないでしょうか。
○知事
 德永組合長は、御自身ではノリの漁期にかかわらずというお話をされていたので。今回は組合長と役員さんということなので、私自身、運営委員長さんを初め、皆さん方にお時間をとってということではないということだと思います。
 それから、先ほどの内村さんの話にも関連してですけれども、いずれにしても地権者さんというのが、この問題の当初から私はずっと申し上げていた、地権者さんたちがどうお考えになるのかというところが極めて重要なファクターになるというふうに思いますので、そういったところについての意見交換もしておきたいと思います。

○読売新聞
 SAGAサンライズパークの件ですけれども、先ほど知事の発言の中で、かなり幅が大きかったというお話があったんですけど、これは金額の面でかなり、県が想定していたものよりも上振りするような内容の入札だったのか、そのあたりをお聞かせください。
○知事
 入札って、決まった後だと結構開示できるんだけれども、まだ次があるので、これは話すことがなかなか難しいんだけど、あえて言うと、かなりあったと思いました。これが余りないと、こちらからさまざまな随契調整とかいろんなやり方で応じてもらってとかあるみたいなんですけれども、余りの開きだったので、そういう話に応じてもらえずということなので、根本的に今のさまざまな需給の問題だとか、そういったものも含めて、先ほど言いましたように予算の増額も含めて、どういったところが課題だったのかということを今指示して、調査させているところです。
○読売新聞
 もしそうした場合、かなり時間はとられると思うんですけれども、設計面の見直しとか、そういったことも検討される考えはあるんでしょうか。
○知事
 そうですね。ですので、設計自体で何とか解決するということも選択肢の一つにはあると思うので、さまざまな要因についてのチェックをして、何とか落札できるような感じをつくっていきたいというふうに思います。
○読売新聞
 その場合、完成時期がどの程度のおくれまでなら許容できるのかと、そのあたりの考えはございますでしょうか。
○知事
 もともとSAGAアリーナは、令和5年の大会の1年ぐらい前に、同じような時期にプレ大会ができて使えたらいいなというような想定でセットされているので、プレ大会を1年前にやるかどうかというのは別に我々の中でつくれる話なので、それをどこに持っていくのかということの調整になるんだと思うんですね。ですので、一定の幅はあるけれども、そんなに安心できない。今、工事というのはさまざまな形で例の国立競技場のあれを見ていただいても、入札の問題もそうだし、工事の問題もなかなか大変だというのは御案内のとおりなので、そういった意味ではよくそういったところをシビアに見ながら、本当に何とか間に合うことができるように調整できればいいなというふうに思います。

○朝日新聞
 先ほどの質問に関連してなんですけれども、新幹線のアセスなんですけれども、鉄道局長は知事のおっしゃったように佐賀の同意がなければアセスを盛り込むつもりはないと明言しているんですけれども、知事御自身も、次年度予算は年末ぐらいまでだと思うんですけれども、アセス要求に同意するつもりはないという確認でお願いいたします。
○知事
 もう全くその環境にないと思っています。

○朝日新聞
 きのう九電から発表があって、小林副知事が訪問を受けられましたけれども、代替のまま10年間も今後使い続けることになるという点と、4年間おくれたことについて知事の所感をお願いいたします。
○知事
 さらなる安全対策ということで、できるだけ早くという思いなんですけれども、言うなれば、災害対策室ですよね、あれは。ですので、今の代替でやっているものも一応基準は満たしているので、これをしっかりと機能が発揮できるようなものとして、習熟をさらに高めていくということと、一方で、川内を見てみるというお話もありましたけれども、できるだけ早く完成させていただくということだと思います。

一覧に戻る