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記者会見

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※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和2年2月12日 知事定例記者会見

令和2年2月12日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○佐賀新聞
 最初に、予算についてお尋ねします。
 るる事業をご説明いただきましたが、全体的に、知事が特に予算編成の過程で留意した点、特に思いを込めた点についてお聞かせください。
○知事
 かねてからご案内していたとおり、国スポ・全障スポ対応というところに非常に予算がかかるわけであります。特に佐賀県は、昭和51年に国体を開いたときに、大きな整備、まさに今のサンライズパークのところを中心とした整備を行っているんですけれども、その後、大きな更新事業も行っていなかったので、この際、しっかりSSPと絡めてやっていこうということで、そこに市町への助成も含めて注力をしていたわけですけれども、今回、災害対応で激特なども含めて、例えば、令和2年度でいうと、ヘリコプターなんかも含めて約70億円程度かかることになって、財政的にどのように今後運営していくのかということも見据えながら、さはさりながら、これからの佐賀県にとって様々な芽が出てきたところをさらに伸ばしていかなければいけないので、全体としてのそういった構成といったところ、そして、県民の皆さん方が各地各所で大いに頑張っておられるし、支援を待っている皆さん方にどのようにして声を届けられるのかということに注力しながら、できる限りメッセージ性のあるような予算にするべく努力をする。そして、今後しっかり財政運営計画どおりで、何とかこの国スポ・全障スポ後に向けて柔軟性のある予算編成を組めるのかということに注力してまいりました。
○佐賀新聞
 若干かぶるかもしれませんけど、積極型予算ということをおっしゃって、将来負担比率の話もありましたが、4,855億円というのは、県税収入などは伸びない中で、かなりの強気の編成に映りました。財政規律についての知事のお考えをお聞かせください。
○知事
 私も佐賀県民の皆さん方と話す中で、財政をしっかりやっていく、無駄遣いをしない、そして堅実に倹約をしながらやっていくというところの大事さというのは、ひしひしと私も感じています。その中で、そういう皆さん方の思いを受けながらも、やはり知事、リーダーの仕事というのは未来を見据えながら、どういうところに布石を打っていくべきなのかというところに注力すべきだと思っていて、明治維新150年のときには維新博、今回、国スポ・全障スポがあって、スポーツ大会は初めての大会なのでというところを利用して、それを最大限の浮揚のきっかけとなるようにということで、ある部分、使うときには使う、守る、締めるべきところは締める、そういったところというものをしっかりやっていく。そして、全て説明責任を果たしながら、正直に今の置かれている状況を県民の皆さん方に公開しながら、やりとりをしていくということが大事なんではないかというふうに思っています。

○佐賀新聞
 続いて、予算以外のところにも若干。
 新型肺炎が今、感染拡大しておりますけれども、各自治体によって患者の行動履歴などの発表の仕方に温度差があるように感じています。もし佐賀県内で感染が発生した場合、県民が患者がどういったところに行ったのかというようなことが分かれば、病院に行くなどの対応が取れると思いますが、佐賀県としては、知事はどういうふうに対応されるおつもりでしょうか。
○知事
 この新型肺炎のコロナウイルスの問題は非常に大きな皆さんの関心事になっておりますけれども、なかなか難しいのは、危機管理として、全体としてどう対応していくのかということにあわせて、個々人の問題が絡んでいます。そして、新しい状況に対応してどのようなオペレーションをしていくのか。私は常にこのオペレーションが大事だと申し上げておりますけれども、また、今まで準備してきた法律、マニュアルどおりにいかないわけでありまして、そのときに個別に行われていることにどう組織が対応していくのかが大事だと思っています。
 そういう観点からして、佐賀県もしっかりと状況を把握して、国の情報も、連携を取りながらも、我々として横の連携、再確認をさせていただいておりますし、仮に疑い事案が発生したときには、それぞれがどういう行動をして、それぞれ組織がどう動くのか、医師の確保は大丈夫なのかということも含めて万全の体制を取るように、今しております。
 という話の中で、情報の問題も議論になっておりますけれども、私は佐賀県は基本的に、原則公開主義、患者の滞在先、行動歴などについて原則公開したいと思っておりますが、原則公開、個別の一つ一つの事例というものをしっかりと踏まえて、それで逆にいろんな、それこそ個人的な形で問題が起きてしまうのは全く本意ではないので、そういうことも踏まえて、できる限り公表していくということが大事だと思っています。
○日経新聞
 関連して、現在の新型肺炎の県内への影響をどのように見ておられるかというのをお聞きしたいんですが。
○知事
 現在、県民に感染者、そして疑い例はございません。そして、本県関係者の感染者、疑い例の情報もございません。ただ、もちろんこれからも、例えば佐賀県は多くの地方空港が休止した中でも、現在、中国便も飛んでおりますし、これはしっかりと対応を今しておりますけれども、そういったところもさらに厳戒、厳重に対応しなければいけないと思いますし、本当、これから全てのそういった情報に敏感になりながら、しっかり対応していきたいと思います。
○日経新聞
 今ありました航空便のほうですが、上海便が残念ながらこういう状況で減便で、今後もまだ厳しいかなと思うんですが、上海便についてはどのように考えていらっしゃいますか。
○知事
 今、地方空港では小松空港と広島空港とうちが残っているという状況にあります。春秋航空さんも、本当にうちとのこれまでの様々な関係の中で、何とか今週2かな、4、3、2と週2便を維持しているということですが、今日、たしか浙江省の関係の議論が行われると聞いておりますけれども、これは上海と隣接した地域でもあって、そこまでいくとかなり大きな影響になるのではないかなと思いますけれども、そういったところの状況もしっかり見据えながら、我々として対応していくということだと思います。

○日経新聞
 あと先日、知事はベトナムとタイに行かれたと思いますが、その狙いと、それから直行便を、LCCを望む声もあるんですが、タイなど、可能性というのはどういうふうに見ておられますでしょうか。
○知事
 まず、私がベトナムに行ったことがなくて、でも、佐賀県で一番多くの居住者というのはベトナムの方なんですよね。今約2,200人のベトナムの方、1位です。技能実習生の方が多いんですけれども。
 そうした中で、福岡の総領事館のほうからも、知事さんはベトナムに行って様々な人材プログラムみたいなことをやっている。一度は来てもらえませんかという話を何回か受けながら。私はタイは毎年今、5年連続ぐらいで続けて行っていまして、タイの観光客は今非常に増えておりますし、映画、それから様々なドラマについても、誘致が成功したわけでありまして、タイフェアというのもやったりとか、今回はオリ・パラについても佐賀はキャンプ地になったりということもあって行っていたので、この時期に一泊だけホーチミンに寄って、現地の状況を肌でつかみたいなと思って行きました。
 実松工業さんという現地に立地している会社に行って、ベトナムの状況はどんな状況かということで。それからジェトロさんとか、様々な取材をして、まさに戦後の日本のように若い人がいっぱいいて、元気いっぱいな地域なんだなというところと、人件費もまだ非常に安いというか、中国さんは大分高くなってまいりましたので、そういったところで、ベトナムの方がどんなことを考えながら佐賀に来ているのかということに関して非常に参考になりましたし、タイは先ほど申し上げたような理由で、ずっとこれまでもコネクションを維持してまいりましたので、そこについての確認をしてきたというところです。
○日経新聞
 LCCの可能性は。
○知事
 LCCは、私は何とか2,000を2,500にしたいということで努力を続けているわけでありまして、非常に積み重ねていただけに、今回、韓国とか、中国とのそれぞれの国際関係の中で、厳しい状況になっているというのは残念なんだけれども、それでも、今度は県議会も台湾に行っていただいて、台湾はまた増便の可能性も出てきたし(探っているところですし)、そうした中で、2,500になるとバンコクまで、そしてベトナムも十分ターゲットに入ってまいります。そして、西安便は今止まっていますけれども、2,500になることによりまして、中国各地の様々な地域との交流といったことも可能性が出てくるので、そういう視点で、これから交流を続けながら、今は福岡空港を使うんだけれども、いずれは佐賀との直行便のことも視野に入れながら、連携を取っていきたいと思います。

○日経新聞
 あと、九州新幹線長崎ルートのことをお聞きしたいんですが、先日、知事もお話しされていましたけれども、国交省側の考えを改めて聞きたいということで、書類で質問書を送るという話をされていましたけど、現状どういうふうになっているのか、教えていただきたいんですが。
○知事
 国交省さんとの協議のあり方に関しては、あらかじめしっかり確認をしたいということをかねてから申し上げておりました。その質問につきましては、この後、本日付で文書照会を行いたいと思っています。
 そのものにつきましては、かねてから申し上げているとおり公開で皆さんにもお示しした中で行いたいというふうに思います。
○日経新聞
 本日付でやり取りするということですかね。それはどういった感じで送られているんですか。ファクスで送られるのか。
○知事
 今日の午後、今から最終確認をしたいと思いますけれども、特に内容は十何項目だったと思いますけれども、特に確認したいのは、大臣から呼びかけもありました幅広い協議が与党検討委員会が求めているフル規格による整備を実現するための協議ではありませんよねという確認。それから、私は新幹線整備は地元合意が当然前提であると思いますけれども、佐賀県が合意しない限り協議は前に進まないということが担保されますねということなど、そういうことの確認を事前に今日の午後、文書で本日付で発出させていただきたいと思います。その手段につきましては、担当部に確認いただきたいと思います。

○時事通信
 新型肺炎に絡んで2点ばかりです。今後のてこ入れ策などの対応及び今後、佐賀県として懸念される点、この2点についてお願いします。
○知事
 基本的に今のところしっかりと準備をしているというところ、特に情報収集などについても遺漏のなきようにということです。特に、福岡の自動車工場が止まるというふうな話もありましたので、そういったものも、今直ちに影響があるとは聞いておりませんが、今後、どのような形で影響があるのかということには注視していきたいと思います。
 うちのほうには香港事務所もありますけれども、そこは今、基本的に自宅勤務ということにしていたりとか、各方面に関してよく点検をしながら、ただ、こういった問題は冷静にしっかり対応することが大事で、県民の皆さん方にも本当にインフルエンザ対策と同じように手洗いの励行とか、そういったところ、うがいをすること、そういうことを呼びかけたいと思います。
 新型肺炎の対応をすること自体が、ほかにいろんなところで別に経済的なところでの影響があるとか、そういったところが出てくる可能性があるので、そういったところへの注視をしっかりやっていくことも大事だと思います。ですので、言い方が難しいんだけれども、冷静にしっかり今起きていることを認めていかないと、それに対して、場合によっては対応の仕方、国民も含めた対応の仕方が例えば、過剰になったり、間違えたりとかすることによってもたらされる影響の大きさというところもしっかり認識しながら見ていかないといけないんだろうと私は認識しています。
○時事通信
 すみません、追加で。経済的な影響が出てくる可能性が県内にはあるというお話でしたけれども、現時点では顕在化しているようなものというのは、今のところそうでもないんですか。
○知事
 特に県民の皆さん方から連絡があったりするのは、マスクが買えないというようなこと。そういったときに、なぜマスクを送るのかといった話もあったみたいですけれども、私はこういったところは、やはりふだん連携しているところに、特にうち、備蓄していたものですね。それを、しかも一部送るということは、これお互いさまなので、そういったところも大事だと思います。佐賀県が非常に厳しいときに、またお互いさまで対応していただけるということなので、そこはぜひ県民の皆さん方に分かっていただきたいなと思っています。

○読売新聞
 神埼のヘリ事故の関連でお聞きしたいんですけど、先日5日に知事のメッセージも出されておりましたけれども、まもなく防衛省のほうが再開をしたいということで調整に来られるというふうにお聞きしています。それで、このタイミングで、もちろん2年は過ぎたわけですけれども、飛行を再開するということについて、どのように考えられていらっしゃいますでしょうか。
○知事
 毎度申し上げているように、我々にとっては衝撃的な出来事でありましたので、それでも国防ということからして、防衛省さんも飛行再開ということに向けて、安全対策を徹底しながらやっていくということだと思います。
 2月14日の10時に私を訪問するという予定だと私は今聞いております。恐らく三重県で行われた様々な再発防止の取り組みなどについてのお話があると思いますので、まずそれをしっかりと聞いていきたいと思います。
○読売新聞
 関連してお聞きするわけですけれども、防衛省として、あるいは住民もですけれども、事件の風化ということを心配する声もあったんですが、その辺りいかがでしょうか。
○知事
 そうですね。まず、何であれが起きたのかということについて説明を頂きました。それについて防衛省さんは、2つ話を、自らは自分のところの事故調で考えたこと、アメリカさんから言われたものと、両方について対応できるような形での再発防止策をつくられたということです。ですので、それが本当に徹底的に守られるような形で、防衛省さん自身もあんな事故は決して起こしてはいけないという強い覚悟を持っておられると思うので、それが本当になされるのかということに対して、私のほうも関心を持ってしっかりと対応していきたいと思います。

○朝日新聞
 あともう一点、アリーナの関連ですけれども、先日、落札されまして、ただ、1回目の入札も、今回も1者しか入札がなかったということです。その点の受け止めと、初回の入札を今回の2回目があるということで内容を非公表にされてきたんですけれども、ちょっと1者しかなかったということで疑念を抱かれるという側面もあるかと思うんですが、その点、公開を原則とする知事として、今後どういうふうにあり方を考えていらっしゃいますか。
○知事
 基本的に、この入札関係については、当然のことながら、ルールに基づいて真っ正面からしっかりやっていく、公開すべきものは公開するという大原則で対応するようにということで、みんなで相談しながらやっています。当然、入札が何者に、応札が何者になるかというのは我々全く分からないわけでありましたけれども、1者だった。電子入札なんですよね。1者だけ出てきたということで、そこは全く我々のところからあずかり知らないところです。もちろん、それは一般的にいえば、多く手が挙がって、その中で競争が行われるということがいいのかもしれないけれども、我々として、かといって、どこかに手をさしのべて、何か業者さんと話をするなんてことは、私はしてはいけないと思うので、しっかりニュートラルの中で、公明正大にやったら1者だけきました。しかし、(不落後)この1者とのやりとりについては、今のルールでは、まださらに再入札があるので、それについてはできない。まださらに入札があるからということで、ルールどおりで、もう一回積算をし直して、様々な単価なども再チェックをしながら、もう一回入札をしたら、今度は1者だった。今だからもう、確かに同じところが出てきたということ以上でも以下でもないんだろうというふうに思います。

○朝日新聞
 予算の関係でお願いいたします。
 県債残高が、知事、財政規律のお話も先ほどされましたけれども、ここ最高になる見込みということだったので、いわゆる未来を見据えてというお話もありましたけれども、財政規律の考えをもうちょっと詳しく、知事のお考えをお聞かせいただけたらなと。
○知事
 佐賀県全体とすると、県債残高というのをできる限り落とし込むような形で財政運営はなされてまいりました。ですので、ある部分は積極型と言ったのは、地方債を一定活用しながら、さはさりながら、将来負担比率というのを意識して、全国の中で4番から10番とさっき申し上げましたけれども、そこがそれ以上悪化するということがないような形で運営しなければいけないなと。その中で、ただ、この地方債についても様々な措置がセットされているものがあったりとかいうところがあったりというのをうまく賢く使いながら、悪化しないように、さはさりながら、ある程度地方債、例えばアリーナも含めてですけれども、負担が平準化されるような形でなされるように、そして、できる限り交付税措置というものだとか、助成制度が入るものはできるだけ入れながら、後顧に憂いがないような形での運営を心がけてきたということです。

○サガテレビ
 おとといですか、玄海町の脇山町長が100万円を受領した問題で、辞職はせずに続投されるということを表明されました。この一連の問題について続投を表明されたわけなんですけれども、どのように知事は見ていらっしゃるか、評価されていらっしゃるかというのと、あと脇山町長は100万円をおととし7月に受け取って、自宅に保管していて、去年12月になって返したとおっしゃっているんですけれども、ただこれは自分としては受け取ったという認識は持っていないということをおっしゃっているんですが、それについては、それは脇山町長の言い分をどのようにお考えになられますでしょうか。
○知事
 脇山町長のご判断だと思うんです。私が常々申し上げているのは、特に原発の立地県、立地町であるので、県民、市民、町民の信頼というものが大変大事なのでという、常に  しなければいけないというふうに思っています。
 ですので、今回の事案は、町長が自ら、それこそ町民や町議会と向き合いながら出された結論だというふうに思いますけれども、少なくともこれからそういった意識で対応していただきたいなというふうに思いますし、何か不明瞭なお金が来たらすぐ手を挙げるというか、何か来たというふうにしておくことが大事だと思いますし、私自身もいつそんなものが、何かあったらどうしようかと、必ずすぐに発表するということのほうがいいんではないのかというふうに思ったりとかします。ですので、ぜひそういったところできっちり原発立地県・町という意識を持ってやっていただきたいというふうに思います。

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