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記者会見

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※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和2年4月14日 知事定例記者会見

令和2年4月14日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○時事通信
 それでは、質問に入らせていただきます。
 私からは3点ありますが、まず1点目は、政府の緊急事態宣言、あるいは独自の自治体による緊急事態宣言が出ていますけれども、刻一刻と国内の状況が変化する中、佐賀県としては休業要請とか、あるいはその補償という話もありますが、その辺についてはどのように考えておられますか。
○知事
 そうですね、今、7都府県が休業補償を足並みそろえて出したということで、昨日、それこそ小川知事のほうから電話がありまして、その了解を求められました。我々佐賀県としてみると、それこそ接客が伴う、あるいは全国展開だけれども、その業務がどうなっていくのかというところをよく注視しなければいけないというふうに思っています。
 そして、事業者が非常に痛んでおります。今後のそういった状況も踏まえながら、そして、これは国のほうからの様々な交付金もあります。県として事業者の皆さん方にさらにどういう対応ができるのか、詳細に現場のほうを調べて検討してまいりたいというふうに思います。

○時事通信
 ありがとうございます。
 2点目ですが、陸上自衛隊の佐賀空港の使用要請に関してなんですけれども、新型コロナウイルスが拡大する中で、それを踏まえてですが、防衛省と漁業者との間を取り持つ立場の県としては、まだ説明が行われていない漁協2支所の説明会についてどのようにすべきだというお考えであるのか、また、今後の開催の見通し等についての所見をお願いします。
○知事
 我々は、この前、4月7日に芦刈支所で説明会を終わりましたので、今、記者さんがお話しになったように、2支所だけ残って、南川副と早津江支所ということで、現在その開催が検討されているわけですけれども、1つは、今、新型コロナウイルス関係があって、その開催形式というものについて、3密を避けて私はやっていただきたいと思うんですけれども、その問題、それから、説明する防衛省さんが東京、福岡から来られるのかどうかと、こういった問題もあって、そこの調整をしなければいけないということになるわけです。
 例えば、こちらで説明していただけるということになると、我々のルールでいうと2週間とどまっていただくということになりますから、そういったことをどうしていくのかという問題と、それから、今、現場のほうではノリ漁の支柱抜きの作業が始まっています。そういったことを考えると、どうなんでしょう、月末から来月にかけて調整が可能かどうか、今言った新型コロナウイルスの問題もあるのでというところで、今、鋭意調整をしているというところであります。
 我々県サイドとすると、かねてから申し上げているように、調整が進むようにと思っておりますけれども、その労はいとわないんですけれども、そういった周辺環境の中でしっかり調整を進めていきたい。

○時事通信
 ありがとうございます。
 3点目ですが、九州新幹線の西九州ルートに関してですけれども、これも同様に、新型コロナウイルスが拡大する中で、国土交通省の協議入りに関しての現在の進捗状況、そしてまた、感染拡大によって今後協議の開始への影響というものはあるのかどうか、この辺をお伺いいたします。
○知事
 まさにコロナと格闘している毎日で、ほかの仕事のことが、イメージから大分飛んでしまっているところもあるんだけれども、この新幹線の話でいうと、我々のほうから協議の前提となる考え方について、事務的ペーパーをお出ししたら、たしか見え消しがいっぱい入ったやつが来て、我々からすると、例えば、責任を持って内容について確約するというところが消えていたりとか、どういうことなのかなと、ちゃんと国のほうから説明を受けないといけないねという話をしたところで止まっていたと思うんです。
 ということで、説明に来ていただこうという段階だったと思うんですけれども、この新型コロナウイルスの関係があって、今そういう環境が整わないという状況なのかなと思いますので、こちらのほうも新型コロナウイルスの状況を見て、いずれ見え消しの説明に来ていただくという状況なのかと思っております。
○時事通信
 予定が今のところ定まっていないという状況ですか。
○知事
 そうですね。我々はそもそもかねてから申し上げているように、考え方は首尾一貫していて、全くぶれていないと思っています。3つ今まで合意したことについてであればすぐ前に動き出すし、残りの2つであると、かなり様々な問題が横たわっていて、簡単にいく問題じゃないということです。ですから、我々からすると、そんなに急いでいるという状況にないと思っておりますけれども、それでも国交省さんはまた別の事情があるのかもしれない。しかし、今、新型コロナウイルスでその協議ができるような状況がなかなか整わないということなんだろうというふうに思います。

○NHK
 コロナウイルス関係について、先日の九州・沖縄の知事のウェブ会議の中で、医療機器ついても融通をされるという話をされていましたが、今、福岡県で病床がかなり逼迫しています。そういった状況の中で、福岡の患者を佐賀で受け入れる、例えば、国立病院機構ですとか、そういったところでの病床の連携というのはあり得るんでしょうか。
○知事
 かなり難しいと認識しています。というのは、1つは、今後の状況にもよるんでしょうけれども、福岡県さんは非常に懐の大きな県です。そして、県域も広くて、筑豊とか筑後とか、そういったところも含めてお考えになられると思いますし、軽症者の皆さん方をホテルなどを活用してトリアージといった手段もあるのかなというふうに思いますので、全力で頑張っていただきたいというふうに思うのと、今、佐賀県の中で調整をしているわけですけれども、プロジェクトMですけれども、やはり苦しい中でコロナ病床をつくり出そうということで、同じ佐賀県の中でお互いさまでいろんなことで、みんなでそういった気持ちを分かち合いながらやらなければいけないねと、みんな苦しんでいるよね、医療関係者の皆さん方も様々なご家族もある中でという、せっぱ詰まったみんなのいろんな思いの中で何とか実現しているところがあるんです。ですので、気持ちはあっても、なかなかそれは余力なのかというところで考えられてしまうというのは非常に、今なかなか現実的ではない。みんなの強い思いの中で実現しているプロジェクトだということを分かっていただきたいというふうに思っています。
○NHK
 PCR検査について、年度が変わってから増えているかと思いますが、その年度が変わってからの推移について改めて説明をしていただきたいのと、今後どれくらいさらに拡充させる、具体的に何件ぐらい実施できるようにするのかお伺いします。
○知事
 我々もこれは一貫していて、かねてからの医療機関のほうから手が挙がれば、全てPCR検査をやっていこうということでやっています。そして、それの件数が増えていることに併せて、我々は先ほど言ったように、全て幅広に漏れがないように、濃厚接触者のみならず関係しているところもPCRをやっていく。そうすると、いきなり20とか30という大きな桁でオーダーが来ることになるので、そういったことで増えていくんだろうというふうに思います。
 それでも、これから、むしろ今から危機がやってくるという意識に立つと、これでもPCRの数が足りない可能性があるので、様々な補正予算を活用したり、新しい機械を導入したりして、大幅にさらに余裕を持ってPCR検査ができるような体制を構築しなければいけないということで作業を進めております。

○読売新聞
 先ほどのオスプレイの関係ですけれども、芦刈支所には4月7日に訪問されましたけれども、緊急事態宣言がまさに発令された日かと思います。佐賀県として、福岡県などからできるだけ来ないでほしいというメッセージを発している中で、福岡などから、防衛省とはいえ、食品であるノリへの影響を心配されている漁業者に対して説明するというのはいかがなものかという考え方もあると思うんですが、その点はいかがでしょうか。
○知事
 そうですね。私は芦刈の会場も3密を避けて最大限の警戒の中でなされたというふうに聞いておりますけれども、我々としては、その往来をできるだけ避けてというところはこれからも意識しなければいけないというふうに思います。
○読売新聞
 例えば、緊急事態宣言の対象である間は避けてほしいとか、そういうような考え方というのはおっしゃいましたか。
○知事
 はい。ございますので、私は気持ちを尽くそうということであれば、場合によっては佐賀に2週間おって、そこで待機するというルールに一応なっているので、そこをして来ていただけるのかどうかということかなというふうに思いますけれども、それが現実的なのかどうか、そのくらい今は新型コロナウイルス対策ということで、漏れがないように私も自粛要請、お互い極力避けようねと言っている立場ということを重く考えながら対応しなければいけないと思っています。

○読売新聞
 コロナ関連ですけれども、福岡県も休業の要請をされました。遊興施設等が対象になっているかと思うんですが、佐賀県として、先日、福岡知事にも実効性を担保してほしいという話をされましたけれども、佐賀県側として実効性を持つために何らかの規制をしたりとか、そういったような可能性というのはあるんでしょうか。
○知事
 これはあらゆる可能性があるんだと思います。我々が本当に毎日毎日苦しい状況であるのは、今、佐賀県がそれでも前に進めているのは、社会インフラ、先ほど申し上げた保健所、保育所、医療機関とかが何とか維持できているからなんです。ですので、例えば、保育所とかそういったところでクラスターが起きるとか、そういう形になると、それが余波としていろんなところに影響して、医療機関が立ち行かなくなるとか、看護師さんが不足するとか、その循環に陥らないようにというのも丁寧に今見ているところです。
 ですので、今何とか保てている佐賀県が崩れ出すときがあるかどうかというところをよく見ておかないと、それは夜の街もそうですし、パチンコだとかカラオケボックスとか様々なところ、そういったところでどういう状況になるかというのを注視しながら、次の手を打っていくという段階なのかなと。
 ですので、今、佐賀県は社会インフラが何とか維持できていて、そして、一つ一つの事案を潰して、少なくとも佐賀県から佐賀県への感染がないというふうに推定されるという状況がどこまで維持できるのかなというところをよく見ておく、緊張感を持っていく、そういうタイミングだと思います。
○読売新聞
 県外からそういった遊興施設等に人が集中するというようなことが仮にあれば、何らかの対応も検討したいと。
○知事
 そうですね。それこそ、そういったところによその県のナンバーがいっぱい入ってくるとか、例えば、そういう夜の方が佐賀県の繁華街に出てこられるようになるとか、そういうところというのはよく状況を見ながら、そういうところが見られたらすぐに対応しなければいけないというふうに思っています。
 我々は、特に福岡県が非常に最近足元で急激に伸びているというところで大変な危機感を持っています。ですので、そこから起こり得るあらゆることに対して、アンテナを高くして、それに対して対応していくということだろうと思っています。

○朝日新聞
 新幹線の関係で2点あるんですが、まず新鳥栖-武雄温泉間の先ほど協議ができるような状況は整っていないというお話しでしたけど、これは例えばテレビ会議とか、そういうものを持ちかけられたときも、やはりコロナ対応でなかなかばたばたしている中で難しいということなのか。
○知事
 今、県庁が全庁的にそれぞれコロナウイルス対応をしております。その中で、テレビ会議でやるというところの必要性の順番という意味で、私は劣るんではないかと思いますし、ぜひこれはあの見え消しのやつというのは、ぜひ国交省の方が来て、お互い何というんでしょう、どういう考え方でああなったのかなというところというのはしっかり対面して話すべき内容かなと認識しています。
○朝日新聞
 それと、暫定開業で並行在来線になる区間について、維持管理費の割合で長崎県等に対しての話があったと思うんですが、あれについてはその後何かあるんでしょうか。
○知事
 私は整理がついたという話は聞いていないんですけれども、なかなかそこは難航しているんだろうと思います。お互いのテーブルに着くことに関しては、お互い鹿島のほうに事務所を持っているというところは進んでいると見ておりますけど、その先の様々な難問がありますから、そういったところについてはまだ調整が調っていないと聞いております。

○朝日新聞
 それから、コロナの発表の関連で1件お願いというか、先日、土曜日に判明した鳥栖の60代男性については、昼過ぎに判明して、その後、関係者2人が検査を受けるというところまで夕方ごろに情報が入っていたと思うんですが、その関係者について、例えば、ご家族なのか、職場の方なのかというのが時間的にも新聞に載るのがぎりぎりだったので教えてもらえないかというお話をしたんですが、報道課のほうではどこの何歳代の男性、女性と3点セットが原則なので、結局次の日の朝にレクをやるからそれまで待ってほしいというお話しだったんです。
 ただ、その次の日は休刊日というのもあって、なかなか情報が載らないからそこだけ教えてくれないかというお願い事をしていたんですが、なかなか難しくて、そのあたり、柔軟にちょっとケースごとに判断していただけないかなというお願いがあったので。
○知事
 できる限り柔軟に対応したいと思いますけれども、これは分かっていただきたいんですけれども、我々もコロナの関係については、できる限り先ほど言った様々な個人的な被害を及ぼさないような中で、どうやって皆さん方に我々がやっていることを報道機関の皆さんに分かっていただけるかなということが大分議論になります。私の下にみんなで議論しながらやっていて、なかなか13個の事例もそれぞれがあって、ルールに押し込もうとしてもなかなか難しいところもあるので、そういったところを我々も苦労しているということも分かっていただきながら、皆さん方のそういった思いについてもできる限り配慮していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
○朝日新聞
 2点あります。
 1点目は、知事はコロナ発生から自分がマスクをつけるときは新たなメッセージになるとおっしゃっていましたけれども、私の記憶では、昨日の対策本部会議からカメラの前でマスクをされるようになりましたけれども、知事ご自身はカメラの前でマスクをつけるようになったのはいつからなのかと、その中でおっしゃっていた別のメッセージ、今そのタイミングだと思いますけど、どういうメッセージをマスク姿に込められているのかお伺いしたいんですけど。
○知事
 私の頭の中に2つあって、1つは、そもそも非常にマスクが不足していた中で、何とか医療従事者とかそういったところに供給できる体制というものを全力でやろうという中で、私が早い段階でマスクをしてしゃべるというのはどうかなというふうに思ったのが1つありまして、もう一点は、この佐賀県が一つ一つの封じ込めをやっている中で危機感を持って今いるわけだけれども、なかなかこの佐賀県は封じ込めているという何というんでしょうか、正確に言うとウイルスがどこを飛んでいるかというところはなかなか未知の領域なんだけど、我々とすると一つ一つのことについて塞いでいるというところを言っているんだけれども、そこの警戒感というものと逆の向きになってしまうというのを恐れたということに合わせて、やはりお隣の福岡県がこれだけ急激に伸ばされると、我々として危機感をどうしても覚える、特に佐賀県の東部圏域というのは入りと出が相当あるところでありますので、何とか佐賀県民の皆さん方と一緒になってなし遂げなければいけないので、そういったところを表すのであればこのタイミングかなと。マスクも今十分6月まで確保されたタイミングでもあったので、そういうことでご理解いただきたいと思います。
○朝日新聞
 マスクをカメラの前でつけ始めたのは、昨日からですか。
○知事
 マスクを前でつけたというのは、ちょっと後で調べて。一日一日が、それぞれがだんだんだんだん輻輳するようになってきまして、後で正確に調べてお伝えしたいと思います。

○朝日新聞
 すみません、あともう一点なんですけれども、先月3月11日は東日本大震災から9年目という節目だったんですけれども、そのタイミングで日本新聞協会が武田良太防災担当大臣を各都道府県に対して災害時の死者の氏名や住所、年齢などを公表するように働きかけ、提言をしております。
 そして、先月末ですけれども、神奈川県の黒岩知事、この方は全国知事会の危機管理防災特別委員長を務めていらっしゃいますけれども、神奈川が災害時の死者の氏名は原則速やかに公表すると定例会見で明らかにされました。黒岩知事は国などにも同様の対応を取るように働きかけるというふうに表明されていますけれども、佐賀県はご遺族の了承が必要という立場ですけれども、新聞協会の提言を受けて、知事ご自身も速やかに公表するという立場ではあったと思うんですけれども、ただご遺族の了解が必要と、佐賀県は一定の条件をつけていらっしゃいます。新聞協会の提言を受けてご自身の方針だとか持論に変化がないかをちょっとお伺いしたいと思います。
○知事
 私はすべからく了解が必要だと思っていません。例えば、東日本大震災のようなことであれば、私はすぐに公開すると思います。なぜかというと、安否確認をして、それ自体が公益性に大きな影響があるからなんです。ですから、私は知事会とは意見を異にするかもしれないけれども、これって知事が本当に大きな役割を果たすべきだと思うのに、それを全国でルール化してくれと知事たちが言うというのは疑問に思う。私はそれぞれの案件に応じて知事が責任を持って何で開いたのか、何で閉じたのかといったことを、現場の起きていることが分かる知事だからこそ言うべきだと思うので、それをそういったところの感覚というか、現場で起きている皮膚感覚を国に委ねるというのは私はどうかなと思っておりますが、知事会が議論なので、皆さん方のお考えもあるんだと思っています。

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