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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和2年6月4日 知事臨時記者会見

令和2年6月4日 知事臨時記者会見 質疑全文


質疑内容

○朝日新聞
 まず、予算編成に当たっての思いを聞かせてください。
○知事
 コロナで本当に県民の皆さん方がそれぞれの立場で苦しい状況だということをよく認識しているわけですけれども、その中で、この支援のやり方というのがとても難しかったわけです。
 1つ参考になったのは、最初に打ち出した店舗型の支援金、1店舗15万円というものです。店舗の事業者さんの厳しさに対しては、大きな金額ではないんだけれども、それがとても励みになった。額じゃなくて、そうやって支援してもらっているという、それが気持ちというか、大事にされているんだなということが前へ進めたという声を幾つか聞くことができて、これは大事なんだなと思いました。
 なので、佐賀県は何かいろんなところに手を打っている感じがあるんだけれども、それでも肩をたたいているような、そんなような効果があるとすると、とても大きいのかなと。よその県は割と国の支援金の、例えば、50%ダウンじゃない、40%でもオーケー、30%でもオーケーということで、そういう制度設計をしている県が多いんですけれども、我々はできる限り現場に声が届いてと、そして、額は大きくないけれども、肩をたたけるような予算編成というものにさせていただきました。
 これはまだまだ苦しんでいる方も多くて大変なんですけれども、ぜひそういう国と県と市町の支援金というもので、何とか前を向いていけるように、その予算にしたと思っています。
○朝日新聞
 あと、サガン鳥栖などプロスポーツへの支援についてなんですけれども、サガン鳥栖、特に20億円の赤字を計上しているということで、そういったところへの救済という意味は今回、この支援にはあるんですか。
○知事
 サガン鳥栖は非常に厳しい状況だというのは聞いておりました。昨シーズンの赤字の20億円につきましては、チームで増資をして、それについては債務超過を回避したことによって、ライセンスの問題はクリアされていると思っています。ですから、我々、先ほど1億円と言いましたけれども、これは本当にあくまでもコロナで試合ができなかったわけでありまして、それについて支援をしているという認識です。
○朝日新聞
 あくまでも救済というか、コロナの分だけということですか。
○知事
 もともと20億円の負債があって、それについて増資をしてということだから、それ自体非常に厳しい中で今頑張っているんだと思っています。その中で今回コロナということで、さらに厳しい状況に置かれたということなので、我々として、制度としてはコロナ対策ということになっておりますけれども、多くの意味でサガン鳥栖がこれから前に向いていく支援になればなと。ですので、いろいろ考えたんですけれども、ストレートに支援ということで、何かやった補助金という形ではなくて、数字を出したということです。
○朝日新聞
 最後に要望なんですけれども、今日4時半からの会見ということで、県のやっていることを我々としても大きく扱いたいというものもあるし、県としてもやっぱり大きく出したほうがいいというのもあると思うんです。その中で、やっぱりこの時間になってくると、各社もなかなか締切りとかがあって厳しいと思うので、もしやるんだったら、レクを早めてもらうとか、そういったことを検討してもらえればと思います。
○知事
 今日は何で4時半だったっけ。(「今日はいろいろと行事が混んでしまって」と呼ぶ者あり)ごめんなさい、本当に今日は知事会から始まって、久しぶりにいろんなところに行ってたんだけれども、私のスケジュールとしたら──ごめんなさい。いや、でも本当におっしゃるとおりで、これは共同作業であるので、できればタイムリーに早い時間でやったほうがいいと思うので、気をつけたいと思います。
○STS
 まず細かいことなんですけれども、ウェディングの部分なんですけれども、これは夫婦に対しては必ずしも結婚式を再び行うということが条件ではないということでよろしいでしょうか。
○知事
 延期、キャンセルになっただけでいいかということですか。
○STS
 そういうことです。
○知事
 それはどうかな。オーケー。だから、もうそれでダメージを受けたということだから、そこにキャンセル料だとか何らか発生していると思うので、それでオーケーということです。
○STS
 あと、全体的なことなんですけれども、昨年度末の補正から当初予算、5月臨時議会での補正と、あと今回ということで、特に経済対策の部分としては、基本的に今考えられる想定している支援策としては、一通り打ち出せたというご認識なのか、もしくはむしろまだ積み残し、何か残している分野があるというご認識なのか、いかがでしょうか。
○知事
 まだあるんだと思いますね。いろいろ聞いてみて、昨日もあったね、農業で。何やったっけ。(「お茶ですね」と呼ぶ者あり)あっ、お茶、お茶。そう、昨日お茶の話を聞いていて、お茶もかなりダメージを受けているんだけれども、これから2番、3番が出てくる中で、そういった数字も明らかになってくると思うんですよね。ですので、これから9月に向けての政府の臨時交付金というものも予算化されると思うので、そういったところもよく見据えながら、まだ我々として、走りながら予算組むってなかなかないというか、今話があったように、3月、4月、5月、6月と毎月予算編成しているような形なので。その中で、この6月から後、国の予算も出てくる中で、腰を落ち着けてもう一度また考えなきゃいけないと思っています。
○佐賀新聞
 プロスポーツチームへの支援は、金額的にもかなり大きいものになっていますけれども、それぞれのチームへの金額の配分の根拠などあれば教えてください。
○知事
 これは担当に聞いてもらいたいと思いますけれども、それぞれ活動に必要な固定費、人件費だとか施設使用料とか、そういったことを参考に積算しております。詳しくは担当に。
○日経新聞
 九州域内の観光誘客の強化という点で予算がついているんですけれども、具体的にどういったような支援を。
○知事
 基本的に造成費に対する支援、佐賀県に来る、企画商品を作った場合に、一定のルール、これも局に聞いてもらいたいんですけど、そういった形になろうかと思います。
○西日本新聞
 プロスポーツ支援で、サガン鳥栖への支援を今回1億円出していますけれども、まだ経営的には苦しい状況は変わらないんですが、今後もさらに追加で支援する考えはあるんでしょうか。
○知事
 今回の措置も、かなり考え抜いて、ほかのものとのバランスとか、例えば、さっきたまねぎが3億5,500万円とやりましたけれども、裾野の広さだとか県民の思いだとか、そういったところで1億円。それから、今まで、そうですね、いろいろ調べたんですけれども、大分トリニータとか、あとはコンサドーレ札幌とか、様々なところが本当に厳しいときに支援を行っています。我々とすると、今までほとんど、サガン鳥栖への出資自体も幾らだったっけ、300万円ぐらいだったと思いますけど、佐賀県はほとんどやっていない。なので、もし支援を差し伸べるとすると今回なのかということを考えまして設定しました。
 ということもあって、これは毎回そんなことをやるわけにはいかないので、私としては今回限りと思っております。
○NHK
 全体的な部分で、特に観光などを見ていると、ウィズコロナというか、コロナとどういうふうにつき合っていくかという部分が考えられている予算なのかなというふうに思うんですが、その観点での知事の思いをお願いします。
○知事
 佐賀県はコロナのリスクがゼロだとは思っていないので、当然のようにまた出てくる可能性があると思っています。そのときに、いわゆる感染症対策としてどう打ち出していくのか、僕らは徹底的にPCR検査をかけまくって封じていこうという強い決意なんですけれども、そういう考えと、もう一つは、経済、社会生活の中で、どのような形態に社会が変わっていくのかということに大きな関心を持っています。恐らく空調なんかも大分変わってくるのかな。
 例えば、エアコンなんかも、県庁の事業用のエアコンはすごい勢いで空気が入れ替わっているんですよ。だけど、家庭用のエアコンは、たまに窓を開けて換気しなければいけないなんていうことも勉強するんだけど、となると、例えば普通の店舗は、今僕らは外のSAGAナイトテラスチャレンジをやっているけれども、じゃ、中で食べていただく方にはどういう形がいいのかなとか、いろんな工夫をしながら、その新しい場面になったときにどういう支援をしているかということによって、地域とか自治体によっても本当にばらばらだと思うんですね。私の今の気分は、昔、バサロって知っていますか、鈴木大地が何かこう。例えば、水面に浮き出たときに、どこに出てくるのかというのが勝負だと思うので、佐賀県は規定範囲以上、いわゆる前に浮かび上がりたいなと。そうじゃないと、潜っている間がつらいので、一生懸命みんなでそういうことばかり考えています。
○読売新聞
 佐賀のふるさと納税の件ですけど、県の支援とは別にということで、こちらは何か目標額を設定して呼びかけを強めていくとか、何かそういった目標的なものというのはございますか。
○知事
 それはサガン鳥栖に限らず。
○読売新聞
 はい。サガン鳥栖に限ってもいいですが。
○知事
 ある程度数字が出てきたらね、ここまでという数字もあっていいのかなと思うんですけれども、あらかじめあんまり皆さんの気持ちに目標設定はしたくないなと思うんです。
 一般的には、一番理想的な形とすると、皆さんの気持ちが支援する制度は非常にいい。みんなの気持ちが数字になったのと同じ勢いで、例えば、公費が出ていくとか、そういうふうな関係ができていくといいなといつも考えてはいるので、今回ちょっとコロナなので、ある程度行政が先に立つというのは仕方ない面があるんだけれども、通常の意識とすると、みんなの気持ちと、いわゆる公の支出というものが非常にいいバランスでお互いがエールを送りながら進むという形をつくりたいと思います。
○読売新聞
 もう1点、今後ご説明があるかもしれないんですけれども、当初予算で組んだ事業の中で、何か見直しをかけたとか、中止をしたとか、そういったもの、何か象徴的なものがあれば。
○知事
 今精査していると思うので。本当にドラスティックに変わって──私、2月の中旬から県外出ていないので。私一人とってみても、私に係る経費も大分変わってくると思うんですよね。だから、これは職員分みんな違うので、ほとんど──イベント系はほとんど出費していないので、そういったことも含めて、9月に向けてこれは財政課のほうで精査を始めると思います。そうしたことを踏まえて検討していきたいと思います。
○朝日新聞
 1点だけ。このコロナの17億6,900万円の予算で、コロナじゃなかったら組まれていなかった予算はどれぐらいあるのか。というのも、主要事項参考資料というのの一番最後のページを見ると、校舎等施設整備事業というのがあります。これは、学校に空調を設置するという話なんですけど、これってコロナじゃなくても組まれている予算なのかなというふうに思ってしまったんですけど、その辺はどうお考えていらっしゃいますか。
○知事
 ほとんどが、コロナじゃなかったらやっていない予算です。なんだけど、例えば空調は、非常に考えるきっかけになった。なぜかというと、今回コロナで学校に行けなくなって、プロジェクトEとか僕らやっていたじゃないですか。そうしたときに、夏休みに出てきていただかなきゃいけない。今までは、佐賀県は保護者の皆さん方が先行して自分たちで入れているんですよ。なんだけど、それが入っていないところが幾つか残っていて、僕らもそこは支援すると、県としても全部入れてしまおうと、夏休み、これからコロナで必要となる局面が増えてくると思うのでというところの思いと、今回は様々な交付金があるので、通常であったらなかなかそういう思いにならなかったかもしれないけれども、今回はコロナであるので、従前どおりランニングについては保護者の皆さんでお願いするというルールを堅持した中で、そういった予算も入っているということなんです。
 普通は当初予算があって、今6月じゃないですか。6月補正ってほとんどの経費、ほぼ動かないんです。なんだけど、佐賀県は従前からそうは言ったって6月でも実質的な予算を組んできたんだけど、それでもそんなに大きくなくて、今回はそういった意味ではコロナをきっかけに考えた予算がほとんど。それ以外の数字は,いわゆる毎年起こる数字の移動というか、国の予算の増減だとか、そういったところです。

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