メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です
記者会見

記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和2年10月23日 知事定例記者会見

令和2年10月23日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○NHK
 今月17日に酒に酔った県職員が車を蹴って器物損壊で逮捕されました。先月にも県職員が酒を飲んだ後、車を運転して事故を起こして懲戒免職になるという事案がありました。
 県職員の飲酒絡みの不祥事が相次いでおりますけれども、知事としてはこれをどう受け止めていらっしゃるのかということと、再発防止策としてはどのようなことを考えていらっしゃるのか、教えてください。
○知事
 特に、最初の飲酒運転の件については全く弁解の言葉もない。本当に県民の皆さん方におわび申し上げたいと思います。というのは、今回の場合、物損で済んでいるわけですけれども、飲酒運転をしていて、その時点で人を殺める可能性が十分あるわけで、決してこれは許してはいけないことだと思います。
 そして、私が職員のみんなに申し上げたのは、お酒を飲むと、そういう意識が飛んでしまう可能性は十分あるわけで、最初からそういう行動にならないように、鍵を持ち歩かないとか、最初からタクシーで帰ることを決めておくとか、事前の防御をしておかないといけない。幾ら昼間に綱紀粛正とかそんなこと言っていたって、皆さんも大体記憶にあると思いますけど、人間、お酒を飲んで、やはりある程度自我を失うことというのは人生経験としてあると思うんですね。そのときにそこに車があって乗ってしまうというリスクをあらかじめ考えておけよと。それは別に公務で飲みに行こうが、プライベートであろうが、大切な県民、国民を殺める可能性があるということについては、徹底的にやるべきだということなので、今回、懲戒免職処分という厳しい処分をさせていただきました。
 という話をしている中で、今度は車を蹴飛ばすという行為なんだけれども、同じようにお酒を飲んで自我を失ってそういうことになったということは極めて残念に思うし、今回は車に乗っていないから懲戒免職ということにならないんだけれども、やはりお酒を飲んで自分が何をやるかということについてしっかりと自分を律するようにしらふのときから考えておくと。そして、職場でもそういうことを話し合っておくということについては強く申し上げているので、今、コロナでみんな苦しんでいるので、県庁職員はそこを支え愛でいこうというキャンペーンのさなかであるから、なおさらそういったことでミッションを誤ることがないように、ぜひしっかり職員にも言い聞かせたいと思いますし、我々自身がしっかりとこれを反省して、これこそみんな県職員全体に対する信頼に大きく影響することだから、心からおわびして、しっかりと前を向いて、これから体制をつくっていきたいというふうに思います。
○NHK
 具体的に再発防止策として何か考えていらっしゃることとかありますか。
○知事
 これは総務部で考える話だと思いますけれども、職場の中で昼間のうちからしっかりと考えておくということがいかに大事なのか。大体今までだと、通知を送って、県民の信頼を失うことがあるからというところでということになることが多いんだけれども、私は本当にそれだけではなくて、本気で一人ずつがそういうことがないようにしていくということを考えなければいけないと思うので、今2回続いたので、各組織、各チームでそういったことが話し合われて、しっかり対応できるものと信じています。

○NHK
 2つ目ですけれども、先月、玄海原発の3号機でケーブルが焼ける火災がありました。これについて、先日、小林副知事が九州電力に対して、小さなトラブルが頻発している印象を受けるというような話をされていましたが、知事はこの件についてどういうふうに認識されているのかということと、九州電力には、今後どういう対応を求めたいのか教えてください。
○知事
 ちょっとここのところ続いていたので、大変気にはなっていたんです。大きな事故というのは、小さな事故を見逃すことから起きやすいので、特に今回の件については、仮設ケーブルの火災ということで、およそ電気屋さんとは思えないような事故だったもんだから、もっと詳しく聞けという話をしたら、作業者間の連携不足ということ。要は容量オーバーしてしまったということですので、それはさすがにあってはいけないことだろうということで、何か、ここのところ5回ぐらいいろんなものが続いてきて、そのたびにそれについては対応するという答えだったけれども、しっかり幅広く総点検して、どんな総点検をしたのかということを2か月以内に一旦報告してくれと。いや、もちろん2か月でできない点検もあるだろうけど、その時点で報告をしてくれということを強く申し入れていると思います。
 ということで、そのお返事をお待ちしたいと思いますし、小林副知事が再度現場を見に行くというふうな、今話になっていて、小林副知事が現場に見に行き、さらに2か月後の報告を受けて、それをしっかりまずお伺いしたいと思っています。

○時事通信
 私も発表内容ではなくて恐縮なんですけれども、まず、九州新幹線西九州ルートについて2点お伺いします。
 まず、以前に知事は長崎県知事などから直接面談したいと申し込まれるが、新しい話であれば話したいという要望はお受けしますとおっしゃっていたと思うんですけれども、長崎県などから直接の面談を求める連絡はこれまでにありましたか。
○知事
 まず、私は常に新しい何かお話があれば承りますという話をしていました。これまで2回ぐらいでしょうか、うちの秘書課のほうに長崎県の秘書課のほうから連絡があって、お会いしたいという話があったということで、私は新しい話があれば聞くと言っていたので、何か新しい話はございますかと2回とも確認したら、2回ともありませんという言葉だったので、となると今までと同じようにお願いしますという場だけになるので、それはあまり生産的ではないので、セットができなかったということなので、これからも別に、今度九州知事会でもお会いすると思いますし、そういった機会もあるので、できれば建設的な話があれば、承りたいという姿勢に変わりはありません。
○記者
 その点ですけれども、先ほどおっしゃっていた九州知事会の件ですけれども、長崎県が推進しているIRも議題に上がっているとのことなんですけれども、その件もあって長崎からお話があるという可能性も多分あると思うんですが、その場合、新しい話でなくても、一応話合いはお受けするんでしょうか、それとも新しい話でなければ、やはり、同じことだからということでお断りするんでしょうか。
○知事
 知事会の場なので、普通に世間話とかある中で、お話はあったにしろ聞くことになると思います。私も会えば、会うたびに諫干の開門考えてねと申し上げているので、そこは申し上げたいと思うし、そこは普通にそれぞれ九州知事会のお互いの件でそれぞれいろんな話があるので、そうした中で話合う分には自然なことじゃないでしょうか。

○記者
 すみません、もう一点オスプレイのほうなんですけれども、佐賀空港のオスプレイの配備計画について、防衛省は地元の地権者への説明会を早期に開催したいとのことなんですけれども、その早期の開催に向けて、県から漁協に働きかけたりとか、防衛省や漁協と協議をされたりとか、そういったことは考えていらっしゃいますか。
○知事
 10月26日ですか、防衛省から関係支所に対して、地権者説明の時期や方法などについて提案される予定というふうに聞いております。ですので、そこでこれからのそうした流れというのは話合いがなされると思っています。
○時事通信
 それについて、県が間に入ったりとか、そういうことを特にされる予定はないんですか。
○知事
 基本的に今の局面は、漁協さんが地権者がどう思っているのか、地権者説明したらいいんじゃないかというふうにお話しされたわけですよね。それで、今、防衛省が事業主体だから、防衛省が直接そのやり方について話をしようとしているという局面なので、県はそこを見守っている状況なんだけれども、実際その場面にも県も行くことになると思います。ずっとこれまでの経緯もあるので。そうした中で県としての役割を果たしていくということだと思います。

○佐賀新聞
 少し原発関連に戻るんですが、先日、青森県の日本原燃のほうを視察されていたと思うんですが、その視察の目的と所感について教えてもらえればと思います。
○知事
 私が知事になって福島原発のほうは行きましたけれども、六ケ所村はまだ行っていなかったんですね。もちろん勉強はずっとしていたわけですけれども、実際そこを動かしておられる日本原燃の皆さんなどから直接話を聞きたいなとずっと思って機会をうかがっていたんですけれども、特に今回、再処理工場とMOX燃料工場について、規制委員会のほうで許可だったり、実質的に進んでいたりという話も動いていたわけだから、この機会に何とか六ケ所村を訪問して、その建設状況だとか、それから、高レベル放射性廃棄物の問題も北海道のほうで最終処分場の話も動いているという話もあったので、ここはしっかり押さえておこうということで、今回訪問させていただいて、大分具体的なイメージをつかむことができました。
 一言で言うと、あそこは発電していないんだけれども、本当に広大なエリアで放射性関係のものを扱っているので、しっかりと全体としての危機管理が必要なんだということを感じましたし、私からはJCOの経験から、何か起こるとしたらこういった場所ではヒューマンエラーだからということを大分説明させていただいて、そのあたりの危機管理をしっかりやっていこうということでは共有できたと思いますし、我々の玄海原発から出た使用済み燃料がどのような形で砕かれて、どのような処理をされているのかということについても、頭では分かっていたことがかなり実感として意識できたということなので、非常に意義のある視察だったと思っております。
○西日本新聞
 先ほど言われていた原発関連で、北海道の寿都町と神恵内村が文献調査に進むことになりましたが、この受け止めと、県内でそういった文献調査を行う可能性があるのかどうかについてお聞かせください。
○知事
 この核燃サイクルについては、国なり事業者の責任でしっかり進めるべきだということは私からも、せんだってもコロナの中であっても経産副大臣に申し上げたとおりなんですけれども、そうした中で、北海道の中で文献調査ということであっても動きがあるということであるので、ここは私がコメントするところではないと思いますけれども、国のほうとしてしっかりそこについての進捗が図られているんではないかということで期待申し上げたいなと思っています。
 そして、佐賀県内はどうかということですが、少なくとも今の時点で市町からそういった声は聞いておりません。私自身どうなのかということでありますと、これはかねてから、今、玄海原発はしっかり注視しながらやっている中で、新たなものということについては考えていないと、これは再稼働のときに申し上げたとおりです。これは一貫して変わっていない、新たな負担を受け入れる用意はないということについては、かねてから申し上げているとおりです。

○毎日新聞
 オスプレイの配備計画の件なんですけれども、まず1点伺いたいんですが、先日の漁協の検討委員会で、地権者への説明を優先するという方針が決まりましたけれども、そのことについての県の受け止めと、あと、今後、地権者説明会の後、話が一気に進む可能性もありますが、県として期待したいことを伺いたいというのが1点と、もう一点なんですが、先ほどお話がありましたように、来週月曜日に防衛省が4支所と話合いをされますけれども、今もう漁期が本格的に始まっていると思いますが、防衛省に関してその点で何か求めたいことがありましたらお願いします。
○知事
 まず1点目ですが、僕はこの問題はかねてから覚書の相手方である漁協さんの思いと、それから、実際地権者さんがどうされるのかということが大きなポイントだと申し上げておりました。漁協さんとの話の中で、地権者がどう考えるのかということが一つのポイントだという話も出てまいりましたので、これで事業主体である防衛省さんが地権者と向き合うことができるという極めて大きな局面を迎えたというふうに認識しています。
 かねてから申し上げているように、事業主体である防衛省さんが防衛政策上、どうしてもあの土地を使わせていただきたいということがしっかりと地権者の皆さん方に伝わるのかどうかということが大切だと思っていますので、県としては、我々としての考え方は既に説明しておりますので、見守っていきたいと思っております。
 そして、防衛省さんと地権者さんとの話ということについては、まず、26日、どういうふうなやり方をされるのかということを聞いてからだと思っています。そうした中で、県としてできる対応をしていくということ、そして、漁期との問題についても、26日にどういう形で話合いをする予定で、話合いの仕方も含めてという話がされると思うので、そうしたことを踏まえて、県としてできる協力をしていきたいと思っています。

○朝日新聞
 ちょっと緩い話なんですけれども、先日、民間の調査で都道府県の魅力度調査が発表されたんですけど、それで佐賀県は1つ順位を上げて45位になりました。それの受け止めと、今後どうして魅力を上げていきたいのかという思いがありましたらお願いします。
○知事
 そうね、率直に申し上げて、あんまり意識はしていないんですけれども、今、栃木県知事さんが一生懸命やられているそうなんだけど、私もどうしてそういうことになるのかなというところについては判然としない思いはあるんです。
 ですので、あまり意識せずに、これまでどおり佐賀県の本質的な価値を打ち出していくということに尽きるわけですけれども、1つ今我々として思っているのは、この前のイクメン力1位になったじゃないですか。あれで20代、30代の支持がすごく強かった。特に、佐賀県に住んでいる女性が佐賀の男性をイクメンだと思う強いパワーが1位に押し上げた原因だったりもしたし、それから、最近様々なコラボを行って、さっきのatmosとのコラボもそうですけれども、やっていることもあって、20代の移住先ランキングでは3位、30代では5位ということで、ただ、徐々に若いSNS系のみんなは佐賀を全く別のイメージで、様々なアニメやゲームの聖地というか、これまでとはまた違った意味で佐賀を捉えていただいているんじゃないかなと思っているので、これから徐々に、そこがどう関係しているのか分からないけれども、そういった若い層の思いがそういったものに反映されてくるんではないのかなと期待しております。

○西日本新聞
 オスプレイの話に戻りまして、県としては見守っていく、それはずっと一貫して言われていることだと思うんですけれども、知事は漁業者に寄り添うということもずっと言われてきたかと思うんですね。この地権者説明がどう推移していくか分からない状況ですけれども、漁業者に寄り添い丁寧に進めていくという方針には変わりはないということでしょうか。
○知事
 それは全く変わらずに、基本的に漁業者の思いは僕はいつも考えていて、有明海再生に向けて、自分たちの責任でもないのに、いつの間にか有明海が、豊穣の海がだんだん漁ができなくなるということになって、いたたまれない気持ちで、そして、諫干の問題もあって、国が信じられなくなってきたという思い、その中で、やはり防衛に対する思いとか、そういったものはすごく強い。何か協力しなければいけないという気持ちはあるものの、信じていいものかという葛藤があって、さらに平和への思い、ここは私も全く同じなんですけれども、そんな戦争なんか絶対させないという強い思いで私もここの場にいるわけなんだけれども、そこの部分で国防というものについてどう向き合っていくのかということについては、常に漁協の皆さん方、運営委員の皆さん方ともそういう話をしていきたいと思うし、彼らの日々のこういう葛藤の中で、本当は自分たちは有明海で普通に漁をしたいだけなんです。そこは痛いほど分かるので、そういった中で、僕らはしっかりと漁協と寄り添いながら考えていくというところについては一貫しているので、そこは私はこれまでの蓄積で幾らか信用していただいているんじゃないかなという意識は持っています。
 ですので、これから当事者である防衛省さんが出てこられますけれども、そうした中でもしっかりと漁協に寄り添って行動していきたいと思っています。

一覧に戻る