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世界一幸せな国とタッグを組みます~フィンランドに触れ、フィンランドに学ぶ~

 続きまして、世界一幸せな国とのタッグということで、フィンランドに触れ、フィンランドに学ぶというプロジェクトであります。
 きっかけは来年開かれるだろう東京オリ・パラでございまして、フィンランドさんのほうから非常に佐賀の環境はすばらしいということでお声掛けをいただいて、16競技だったですかね、佐賀での事前キャンプを実施予定ということで、予定どおりいきますと7月の中旬頃には佐賀のほうに来ていただくということになっております。もともとの大会自体の開催というところが大きくそれに影響するわけですが、実施されるということになりますと、フィンランドとの温かい交流ができるんじゃないかということなんですが、単にスポーツだけということではなくて、様々な面での連携をこれから考えていきたいと思っています。
 改めてフィンランドなんですが、世界幸福度ランキング3年連続1位ということであります。ほかには、オーロラですとか、それから、佐賀県も最近サウナで売っているんですが、サウナ発祥の国だったり、それから、フィンランドデザインだとか、サンタクロースさんというところでも有名です。
 取組とすると、私もフィンランドに行かせていただいたんですけれども、本当にネウボラ、子育てケアは、妊娠からずっと同じ保健師がいつでもカウンターパートになってくれているというこのネウボラというのは本当にすばらしい制度だなと思っています。
 それから、女性が、34歳の首相を含めて、内閣の半数以上が女性ということで、男女参画も進んでいるというか、当たり前のこととして成就している。教育も大学まで授業料無償で、学校間のレベル差もなくてということだとか、それから、MaaS(マース)ですね、最適な交通手段を検索して、自家用車で行くというのが非常にださいことだ、格好悪いことだと彼らが言ってたのが非常に印象的で、環境問題に対する意識というのも非常に進んだ国だと認識しています。こういった魅力に触れて、学び、連携を深化していきたいと思っています。
 まず、「触れる」ですが、今度、12月12日、13日にアバンセとどんどんどんの森でフィンランドフェアをやるということでありまして、伝統楽器カンテレの生演奏ですとか、デザイン、スタイルに親しんでもらったりとか、フィンランドの人々のSISU(シス)、魂みたいなものですかね、そういったところから学んだ幸せの極意だったり、ムーミンバレーパークという、これは埼玉の飯能にできたばっかりのパークらしいですけれども、そこからムーミンちゃんがやってきてという取組だとか、県民の皆さんにフィンランドに親しんでいただく取組をしたいと思っています。
 これはもう一個、「学ぶ」ですが、ネウボラ関係というものをずっと我々は意識しながら子育てし大県に取り組んできたんです。何がいいかというと、妊娠期から出産、そして就学前にかけて、ずっと切れ目のない支援制度があります。担当の保健師が子育てに関してワンストップでずっと対応しているということで、我が国の場合は、妊娠して産婦人科だとか、そういった病院に行くというのが一般的な姿だと思いますけれども、こちらのほうは、すぐそういった意味では、役場というか、公共セクションとのネットワークがいきなりつながっていて、話し相手、いろんな意味で相談相手になっていただくということで、すばらしい制度がある。もちろん、消費税、付加価値税が非常に高くて、そういった社会保障制度がまた我々とは違うということももちろんあるわけですけれども、それにしても非常に子育てには良好な関係だということで、ここに日本が書いてありますね。まず病院に足を運び、必要に応じて様々な機関に足を運ぶということで、そのたびに行ってやっていくということで、特にフィンランドに比べますと、妊娠から出産後1か月の間のママとの接点(つながり)が少ないということが課題だと思っています。いつでも相談できる体制というのがあると、俄然、子育て、特に妊娠期も含めてですけれども、様々な悩みを抱えているお母さんにとって大きな手助けになるというふうに確信しています。
 ということで、今回、フィンランド大使館とも相談をさせていただきながらですが、コネヒトさんという「ママリ」を運営している会社と連携していくということでありまして、2019年に出産した女性の3人に1人がこのアプリを利用して、簡単に言うといろんな相談ができるアプリです。Q&Aで、いろんな悩みがあったときに、先輩ママがいろんなことを教えてくれたりとか、そういったことをして、「家族を話そう」ということをキーメッセージに、多様な家族像の実現に向けたサービス・事業を展開しているKDDIの子会社さんということであって、佐賀県が考えているコンセプトに非常によく似ていて、家族の数だけ形があって、つくりたい未来があるということで、それぞれのご家族、それぞれのお子さんに向き合っていきたいと思っています。
 ということで、「ママや家族とのつながりづくり連携協定」というのを結んでいきたいと思っています。
 「ママリ」と連携して、コネヒトさんもいろいろ新しいサービスというものを考えているらしいので、我々のフィールドと一緒に連携しながら、市町と連携したサービスができないかとを模索していきたいということで、ママ及びその家族と市町の職員がつながるための新機能の開発、実証ということであります。自主的にそういったネットによってネウボラ的な、常に相談できる体制を構築したいという意欲ある事業です。「情報」を届ける機能、「アンケート」を実施する機能、そして何よりも、保健師等の専門職員が助言する機能、ママ同士では解決できない悩みなどに対してお答えするというようなシステムがつくれないかということでありまして、今月25日に北吉社長と私のほうで協定の締結式をしたいと考えています。
 ということで、東京オリ・パラのレガシーとして、これでせっかくフィンランドさんとはお付き合いが強くなったので、これからずっと関係を深めていって、佐賀県の様々な幸せにする政策に活かさせていただきたいと思っております。

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