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新幹線西九州(長崎)ルート関連

○共同通信
 ありがとうございます。
 2点目は、九州新幹線長崎ルートに関してです。
 先日、国交省が北陸新幹線の金沢-敦賀間の開業が2023年春から1年半遅れるとの見通しを示しました。これにより敦賀以西の着工も遅れる見通しになるわけです。この区間とのセットとの財源議論という観点からは、新鳥栖-武雄温泉の整備方式に関する議論にも時間的な猶予ができるという見方があります。これについてどう状況を見ていらっしゃいますでしょうか。
○知事
 北陸新幹線の話というのは衝撃を受けたわけですけれども、まず、非常に建設費が増嵩するということであって、さらに2,880億円増えるということで、その前年には2,260億円増えるという、これは我々西九州ルートも5,000億円から6,200億円に、1,200億円増えたわけですけれども、さらに去年に続いてということでありまして、これを調べてみますと、もともと平成24年に認可されたときは、この北陸新幹線金沢-敦賀間は約1兆1,860億円で認可されているんですね。今はもう既に1兆7,000億円ですから、認可されたときに比べて5,140億円、43.3%の、要は143%に増えてしまっているわけです。ということが、我々も前から、じゃ、佐賀のこの区間を、新鳥栖-武雄温泉間を、今6,200億円ということに、これはたまたま同じ数字なんですね、6,200億円ということになっているんだけれども、そのうちの佐賀県の実質負担が660億円と言われていますけれども、これ自体も非常に条件に条件をつけた、貸付料が過大にうちに来るという様々な条件をつけた上での数字だと思うんですね。いや、この貸付料だって、ずっと先の分までもう食っているし、今回の北陸新幹線の部分で、またこれ貸付料がどうなっていくのかという話もありますよね。
 いろんな要素が重なって、やはり新幹線というのは先が高いほうに振れるものだ、そして、先行きが見えないものなので、やはり我々は堅め堅めにしっかり点検しておかないと、後ほど問題になるということ。
 それから、質問にあった若干延びるんじゃないかということですけれども、我々の問題点というのは、やはり特急が激減してしまうと思っていて、今非常に快適な在来線がどうなってしまうのかというところが最大の課題で、さらに、この財源問題、そして、さらに言えばルート、今、国交省さんが示しているルートは駅を通るルート、それに限られているわけですよね。これも、山と言う方もおれば、空港と言う方もおられますし、そういったところもしっかり分析しなければいけない話だと思うんです。それに、さらに地域振興、そして、これからまた時代は変わっていくので、何てことを考えると、検討すべき課題というのは多々あります。ですので、「幅広い協議」ということで、短期間に決められるものではないというのは、事実上、長い時間がかかると思っているので、この北陸が延びたからその間にというような、そういう問題ではないと思っております。

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