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令和3年度5月追加補正予算案

 本日は、令和3年度5月追加補正予算案につきましてご説明申し上げたいと思います。
 まず冒頭、今日は47.1%という病床の占有率ですけれども、厳しい状況の中で、現場で頑張っておられる医療現場の皆さん方には心から感謝を申し上げたいと思います。
 そして、今日は九州知事会と九州地方戦略会議が行われましたけれども、やはり各県共通の思いとして、改めて県境を越える移動の自粛について呼びかけようということがみんなで共有されました。やはり本県と同様なのかなと思いましたけれども、そういった他県からの流入、お互いさまですけど、それぞれが他県からそういった県境を越える移動によって陽性者が発生して、それが今の変異株で、うちも8割以上が変異株ということですから、そうした中で、とても速いスピードで感染がなされるということです。
 特に、最近の佐賀県の状況を見ていても、新たな発生、今日も今の時点で三十数件出ているわけですけれども、半分以上が家族と同僚です。なので、1つ入ることによって、まだ変異株になる前は、それで終わるか、プラス1とかいう状況だったんですけれども、今は家族分と、例えば、職場で同僚と昼ご飯を一緒に食べるとか、そういったところで簡単に4とか5とかいう数字が入っていくという形になっているので、改めて変異株は怖いなということ、そして、若者も多いんですけれども、急に症状が悪化して、大体我々でいうと、ホテルから病院に行くのはずっと1日1ケースぐらいだったんですが、最近は複数回出ることもありますし、そういったケースも見られるもんですから、何とか今の自宅療養ゼロというところをどこまでこの体制を維持できるのかということなんですが、できる限り皆さんの協力の下で、何とかこれを続けていけるようにしていきたいと思っています。
 さらに、こういった環境の中で、飲食店をはじめ様々な事業者の皆様方には大変なご苦労をかけているわけですけれども、そうしたところについても、何とかできる限りその痛みを和らげるような形で、そして、我々としての気持ちをエールとして示せるように、限られた財源ではありますが、できる限りやっていきたいということもあって、当初予算もありましたが、4月の専決、そして5月の専決ということで行わせていただきました。そして、この先にはまた6月補正というものもありますけれども、随時その状況における皆さんの意見だとか、県議会からもいろいろご意見を賜っておりますので、そういったことを承りながら、その時点で必要なものについて躊躇なく対策を打っていきたいと思っております。
 では、今日は3点でございます。
 まとめますと、5月追加補正予算額は31.5億円ということでございます。プロジェクトM関係が5.0億円、そして、事業継続支援関係が17.9億円です。これは後で説明しますけれども、簡単に言いますと、5月補正で飲食店をやりました。それと関係する職種の皆さん方に対する対策です。3つ目が「“佐賀支え愛”感染対策認証店」支援ということで、8.6億円。これはまた後ほど説明しますけれども、一定のコロナ対策をしていただいた店に対して、一律に支援をしていくというものです。
 では、1つずつ説明させていただきます。
 まず1点目のプロジェクトM関係ですけれども、今まで宿泊療養施設A、これはアパホテルですね、をやっておりました。それで、鳥栖のホテル、これはBというのを新たに追加しまして、今回、新たにCというホテルですね、コンフォートホテルです。ここはアパホテルと同じように積極的に協力する形で、名前も出していいということでありましたので、コンフォートホテル佐賀を新たに確保するということでありました。
 我々は今まで自宅療養ゼロをずっと維持しているわけですけれども、やはりホテルを確保してきたというのが大きくて、しかも、途中この1年何ヶ月かの間にホテル療養ゼロという時代もあったんですけれども、そういうときでも、やはりこれは危機管理になりますので、維持してきたんです。それが本当に急に飛び出してきたときに、他の地域、他県では急にはホテルの確保が難しかったりした時期がありましたけれども、佐賀県の場合は、ここについては、AとBというものを維持してきたおかげさまをもって、何とか医療病床の逼迫を段階的に、柔軟的に、戦略的に抑えるような形ができたということでは非常によかったなと思います。
 現在、半分ぐらいホテルに入っているわけですけれども、この先どうなるかまだ分からないので、変異株ということ、さらなる厳しい状況になるということも含めた危機管理の一環として、改めてコンフォートホテルのご協力を得て、追加させていただくということです。
 そのときには、地域をどうしようかということもいろいろ検討してみたんですけれども、やはりオペレーションがとても大事になってまいりますので、そして、スタッフが大事で、我々はサポート体制をしっかりして、単にホテルに置いているだけではないんです。医師、看護師、それから県職員、様々なスタッフが診ています。だからこそ、そこから病院への迅速な搬送というのも可能になっているわけなので、これがまた別の地域に行きますと、このサポート体制の新たな構築が必要だということで、なかなかそこがうまくいくだろうかということもあって、両者は近くでございますので、そうすると、ある程度しっかり管理が必要なチームと、ある程度無症状のチームとか、そういうような形での宿泊ホテル間でのそれぞれの機能分担というものもつくられるのではないのかなということでありますし、先だって記者の皆さん方に協力していただいて、看護師の募集もさせていただきましたけれども、そういった皆さん方の戦力を有効に活用することも可能だということでありますので、今回は佐賀市の中に宿泊療養施設を追加するということにいたしました。
 また、先週からでしたかね、ホテルを循環するシステムも、唐津とか鳥栖とか佐賀で、今までは一般車両でやっていたところをバス会社ということでバスで回しておりますので、そういうこともあって、県内はこの3つの体制でやらせていただこうということであります。
 コンフォートホテルは5月中に100室程度稼働できるように、今、鋭意調整中でございます。何とかこれをさらに補強することによりまして、少しでも長い間、自宅療養ゼロというものが維持できるように、先手先手で医療提供体制を守っていきたいと思っております。こちらが1本目の事業です。財源は包括支援交付金を活用させていただこうと思っております。
 2点目でございます。
 2点目は、事業継続支援であります。ご案内のとおり、佐賀県では医療環境を守るための非常警戒措置として5月10日から5月23日までの間、飲食店に対しまして、5月専決で時短要請協力金というのを行っております。5月10日から5月23日までの間、全期間協力いただいた店舗につきましては、1店舗当たりの売上高に応じて35万円から105万円の協力金が、これは必ず支給されることになっています。
 一方で、ここに例示が書いてありますけれども、今回の時短協力金の対象とならない皆さん方、例えば、飲食店との取引の食材納入業者だとか、お酒の販売業者さんとか、おしぼり業者さんとか、運転代行の皆さんとか、旅館・ホテル、お土産店、こういった皆さん方についての支援をしていこうということでありまして、こちらのほうは、令和3年3月から6月のいずれか1か月間の売上げが、前年または前々年同月に比べて20%以上減少した事業者につきまして、法人は20万円、個人は15万円の支給をする。実は、この2月から4月の間で同じような制度をさせていただいております。こちらのほうはそういった意味で第2次というふうに銘打っております。前回は売上げの減少幅が50%だったんですけれども、今回は対象者を拡大させていただきまして、20%とさせていただいております。これが2本目です。
 では、3本目を説明させていただきたいと思います。
 こちらのほう、改めて感染拡大防止のために、現在、時短要請にご協力いただいております飲食店の皆様に改めて感謝したいと思っております。何とか「佐賀支え愛」活動についても、これからも進めていきたいと思いますし、いわゆる「支え愛」食事券ですね、おいしーと食事券についても、現在利用期間の延長について検討させていただいております。
 これから先も、ぜひ感染症対策もしっかりやっていただきたいということもあって、今回、認証制度を創設して、その取組を支援させていただきたいと思います。具体的には、担当部のほうでルールづくりをしたいと思いますけれども、アクリル板の設置だとか、飲食以外のときのマスク着用の徹底だとか、大声で飲食されている方がおられたとすると、そこに注意喚起をするようなルールをしたりとか、そういう対策をしていただいた、いわゆる県の認証を受けた“佐賀支え愛”感染対策認証店にはステッカーを交付して、1店舗当たり15万円の支援金を支給したいと思っております。
 こちらにつきましては、、今の時点で対策が打たれているところはそのまま認証を受けることになりますでしょうし、そうでないところは、ルールブックを見て、その対象になるようにご努力いただけるところが増えてくればいいなと思います。
 そういうことで、大切なお客様を守ったり、従業員を守ったり、ご家族や周りの方を守ることにつなげていきたいと考えてございます。
 今回の5月追加補正予算については、以上3点でございまして、合わせますと約31.5億円ということになります。
 私からは以上です。

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